アルプススノー社編集部

移動旅行、ときどき海外

高雄LCC往復旅(1)【哈瑪星散策】

今夏の海外旅行三本立ての第二弾。
高雄の普快車にもう一度乗ることと、現地の鉄道グッズを買い漁るための旅。こんな不純な動機は恥ずかしくてほとんどの人に話せなかった。

高雄は宿泊だけを含めても4回目。
台南・高雄は台北から新幹線で行くのは簡単だが、現地の空港を利用し直接航空機で往復するのはなかなか難しいのだ。

 

2019年8月10日(土)

■成田空港11:50→15:00高雄空港 IT281

高雄空港を出てまずホテルに荷物を預けるために高雄駅まで地下鉄に乗った。
高雄駅の工事が進んでいて昨年11月に来た時と、南方へ向かうルートが変わっていた。途中で「高雄駅地下化展示館」という旧駅舎を曳家にして移した建物を見学。

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そこまで大きな展示館ではないので、駅に来たついでに見るぐらいで丁度よい。今はまだ絶賛工事中の高雄駅も、2025年頃にはかなり洗練された姿になって生まれ変わるようだということがわかった。 

 

■丹丹バーガー・哈瑪星鉄道文化園区

また何も食べておらず倒れそうなので、丹丹漢堡(丹丹バーガー)を食べる。台湾南部にしかないチェーン店らしいが、侮るなかれ。ガリガリのフライドチキンがそのままハンバーガーの中に入っている感じで揚げたてを出してくれる。口の中にチキンの味わいが広がる。 匂いもきつくはない。1つ55元。

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このハンバーガー屋は駅から遠めの店舗が多いなか、西子湾店は駅の目の前なので、立ち寄りやすい。

 

simple-rich.com

打狗鉄道故事館に行くと建物は工事中だったので横の公園(哈瑪星鉄道文化園区)で少し座ってゆったりした。子どもたちが凧揚げに興じていた。のんびり。

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公園の端にライトレールの哈瑪星(はません)駅がある。
日本統治時代にこの界隈が「浜線」と呼ばれていたことにちなむ駅名とのこと。
線路跡をそのまま公園にしてしまうような発想、しかも貨物の旧線の上に新しいライトレールまで作ってしまうなんてやっぱり東京では絶対に実現できない。

鉄道好きの夢が集約されていると言ってもいい感じだ。
何度も台湾に来てしまうのはグルメもあるが根本的にはやっぱりこういう所に惹かれてしまってるのだなと思う。

 

■哈瑪星台湾鉄道館・駁二藝術特区

ライトレールに乗って1駅目で下車し、哈瑪星台湾鉄道館に行く。2016年に開館した台湾の鉄道博物館だ。
館内の見学と外周をぐるぐる回る乗り物(なぜかN700系がセットになった入場券を販売していた。

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館内の半分ぐらいはジオラマであるが、かなり精巧に作られていて一見の価値あり。やっぱHOゲージはNゲージより迫力ある。
また展示内容は戦前の内容が多く、中韓じゃ絶対に残さないだろうなという内容。
日本国内ではあまり表立って語られることがないが、展示されている書物やレコード、植民地時代の映像を見ると台湾はたしかに日本だった時代があったのだと思わせる。


ちょうど日本の明治の鉄道黎明期の展示をやっていて、日本語も併記されていたので日本で博物館に入ってるような感覚だった。
施設がとてもキレイなので、日本の電車好きならここ行くだけで台湾への好感度が爆上がりになるような施設。

周辺の駁二藝術特区は蓮池潭と並び高雄屈指の観光名所になっている。道端にアートがちりばめられていて、歩いているだけで楽しい。

 

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blog-hiro.com

 

■鴨肉珍

西子湾駅のとなりの鹽埕埔駅周辺は「鴨肉珍」「高雄婆婆水」「港園牛肉麺」などなど、グルメ街といえるほど名店揃いである。
この周辺だけで高雄で食すべきグルメはほぼ制覇できる。
駁二藝術特区から鹽埕埔駅方面は歩いても行ける距離。

夕食として鴨肉珍へ。「鴨肉飯」「総合下水」を注文。結構な人気店で地元の人たちに混ざって行列に並んで注文するので勇気がいるが、日本人と分かると注文後座って待ってろと言われた。

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鴨肉飯はだしが効いている。ガチョウじゃなくて鴨肉なら全然食べられるな。
総合下水は腸みたいなものも混ざっていたが生姜がいいスパイスになっていて美味しい。最初は下水なんてと思っていたが、個人的にはもう台湾に来たら下水湯は外せないのよ。

そのあと鹽埕埔駅前の貢茶でタピオカミルクティーを飲んで、21時半、宿に帰った。
千葉駅の店はいつも並んでるが、台湾の貢茶はどこも空いていた。
あえて本場にこだわる自分を褒める。150円でこれが飲めるなんて幸せだな。

 

(2へつづく)