アルプススノー社編集部

移動旅行、ときどき海外

プノンペン→バンコク横断(2)カンボジア国鉄に乗りたいっ!の巻

プノンペン6:40→13:00バッタンバン カンボジア国鉄本線

今回満を持してカンボジア鉄道に乗車する。

カンボジアの鉄道は1970年代の内戦以降、35年近く全く運行されていなかったが、2014年ごろから少しずつ復旧してきた。

プノンペンバッタンバン間にはここ2年間安定して1日1往復の旅客DCが走っているとのことで乗ってみる。

トゥクトゥクプノンペン駅まで行ったが、駅の入口が初見だとかなりわかりづらい。徒歩で行ったらおそらくわからないと思われる。

駅に行くと西行バッタンバン行きと南行シアヌークビル行きが縦列で停車している。バッタンバン行きはタイから譲渡された気動車での運行。

バッタンバン行き(手前)


駅の側線には最近JR北海道から譲受したとされるキハ183系が留置されていた。

キハ183系

今回ネットで予約したが、まあどっちでもいいと思います。駅でもチケットは買える。並びたくない人はネットでもいいかな程度。

定刻に発車。乗客はボックスに1,2人程度。最初は市街地だったが、途中から見渡すばかりの農耕地と牛しかいなくなる。

途中駅らしき場所に停まり乗り降りがあるが、内戦時代の崩れかけで放置された駅舎にホームもないようなところばかりで、およそ駅とは言い難いような場所ばかり。
タイでも日本の駅の概念は破壊されるが、カンボジアはさらにわけがわからない。

これが駅…

途中のプルサト駅(Pursat)が唯一駅らしい駅で、少し停車時間がある。
駅の露店でビールを買う。駅舎内の掲示物には11時発と書いてあったのに普通に10時42分に早発。ご注意ください。

唯一のまともな駅、プルサト駅

 

定時にバッタンバン駅に着いた。自分はこの鉄道旅行に満足だったが、総合的に見るとバスの方が快適性では圧倒的なので、鉄道好きなら・・・ぐらいにとどめておきます。

 

駅に着いたとたん、ものすごいトゥクトゥクの客引きに襲われる。明らかな外国人は私ともう一人しかいなかったので、格好の餌食だった。駅の写真を撮る猶予もくれず。
これだけ標的にされるのはタシケント空港以来だなあ。もし、ポイペト方面に乗り換えたとしてもこの波は避けて通れないのではないだろうか。

乗り込んだトゥクトゥクの兄貴は、私が行って欲しいという中華麺店にはなぜか行ってくれず、屋台が15時からだからやってないとよくわからないことを言われる。
じゃあ「ホワイトローズ」というレストランに連れて行ってくれと言い、昼飯を食べた。

アモック


アモックうまい。バナナの皮を出汁に取ったスープは…まあ普通と言っておきましょう。食べられなくはない。ごく普通のレストランという感じだった。

他に観光したい場所はないのかということで、とりあえずター・ドンボーン像等を回ってもらいバスターミナルでおろしてもらった。バッタンバンはコウモリ洞窟が見どころらしい。全然知らなかったけど。

ター・ドンボーン像


グーグル翻訳がクメール語に対応してくれて助かる。このアプリがなかったらコミュニケーションは全く取れなかった。

バッタンバン17:00→20:00シェムリアップ ヴィラクブンタンエクスプレス

7月からバッタンバンからポイペトまでの区間も約5年ぶりに再開したとのことだが、再開したばかりで時刻が不安定らしく読めないことと、シェムリアップに立ち寄るには地理上あまりに効率が悪いことからバッタンバン以降のルートは当初の予定通りバスにした。ロングシートの客車なのであまり食指が動かなかったのもある。

韓国製のバスだったが、何の不満もないぐらい快適だった。

virak buntham bus

シェムリアップの降車場は市街地から15分ほど離れた場所にあり、なぜここにあるんだというようなところ。
グラブを呼んでホテルまで移動してチェックインして、夕食を食べに行く。
この時点ですでに20時半を過ぎていた。

年齢的にこの体力がいつまで続くのか不安になる。体力のあるうちにやりたいことはやっておかないと本当に後悔することになりかねないと感じる。
この2年ほどで資産形成がそれなりに前進しているので少し今を充実する方向に振り向けたい。今を無駄に過ごすことがないようにしたいという思いでいっぱいだ(←毎回同じことを言っています)。

 

「クメールテイストレストラン」で夕食。舌がとろけるような塩コショウの旨さ。
シェムリアップはこの店が立地するソック・サン・ロードにあるレストランが穴場だとのこと。本当におすすめです。

黒コショウ料理



ビールは0.5ドルから飲めるし、素晴らしいとしかコメントのしようがない。もうシェムリアップ滞在中食事はずっとこの店でいいと感じた。明日もまたここに来ようと思った。