今日はタイ国鉄でバンコクに行き、帰国するという行程である。毎度のことながら、ただやりたかっただけ。
ポイペト国境を越えてタイに入国するというのを長年やってみたかった。
アランヤプラテート(タイ側の街)なんてまず来ないので、これを機にタイ国鉄東線にも乗ることにする。
学生の時にやるべき内容だが、私は海外旅行に目覚めるのがかなり遅かったのでしょうがない。
- シェムリアップ8:00→11:00ポイペト ヴィラクブンタンエクスプレス(Virak Buntham)
- バーンクロンルック14:50→20:25ファランポーン タイ国鉄東線 ORD276
- ファランポーン20:55→20:57ワット・マンコーン21:55→22:00サームヤーン22:33→23:04バンスー23:15→23:30ドンムアン
- バンコク(ドンムアン)2:45→12:55成田空港 FD234
シェムリアップ8:00→11:00ポイペト ヴィラクブンタンエクスプレス(Virak Buntham)
全く自覚がなかったが昨日歩きすぎてめちゃくちゃ足が痛い。今日は移動するだけなのでいいにしても…。
本日のシェムリアップは一日中大雨の予報。一日ずれていたら大変なことであった。
皆さんも雨季にカンボジアに来る時は傘や雨合羽を忘れないように。私は忘れましたが運良く乗り切っただけです。昨日雨に降らなかったのは僥倖というほかない。
バス発車後、お姉さんが入国審査の方法・到着見込時刻・トイレの場所などをひたすら延々とエコーのかかったマイクで説明。
途中は未舗装の道路がちらほらある。特に休憩はなく、車内にド派手な装飾のトイレがある。
たまたま相席になった日本人の方とずっと他愛もない話に明け暮れていたら、あっという間にポイペトに到着した。
シェムリアップを出たバスはバンコク行きなので、ポイペトで降りる私はただの物好きとなる。
ポイペトで何をするか考えていたが、いざ実際にこの地に立つと、南側には火災により廃墟化したカジノがそのまま聳えており、カンボジア人たちの妖しい視線を四方八方から感じて、さっさとタイ側に抜けたい…という気持ちになってすぐに出国審査場の階段を上がってしまった。
このため若干余っていたリエルを使うのを失念してしまった。
混沌としているというのはこういうことか。
とりあえず入国審査まではバスの乗客と一緒に行動。
出入国審査に40分ぐらいかけて、タイ側に5分ほど歩いて行くとバーンクロンルック(アランヤプラテート)の街に出る。
個人的にはタイ側のほうが落ち着くかな…。
外国人のツーリストの大半は一時的に入国審査でバスを降りているだけで、バスに再び乗ってバンコク方面に向かう。
そのため実際にバーンクロンルックの街に足を踏み入れると、どローカルのタイ地方都市に放り出されたという趣である。
駅横のセブンイレブン前にある食堂に、全くタイ語がわからないが突撃。カオマンガイになんとかありつく。65バーツ。
ここまでの地方都市になると口コミなど関係なく、いい雰囲気の店があれば突撃するのみだ。
昼を取れるか心配だったのでよかった。スマホの電波が劇的に改善され、タイに来たんだと実感。
バーンクロンルック14:50→20:25ファランポーン タイ国鉄東線 ORD276
バーンクロンルックからの普通列車ファランポーン行きは折り返しとなる客車だけが放置状態でずっと停まっているので、乗り降りは自由。*16両編成。東線でこの駅まで運行する列車は、1日2往復しかない。
線路はカンボジア側と2017年につながっているが、国境を越える旅客列車は運行されていない。
この列車はホームの1時間半ぐらい前には駅にいて座席確保したほうが安心です。結構混みます。早めに駅に来ましょう。
私は13時ごろに駅についたが、1時間半前でもこの日はほとんどのボックス席が埋まっていて、直前に乗ってくる人はあまりいなかった。日本と時間軸が違いすぎる。
ファランポーン駅までは49バーツ(約250円)。出発まで結構時間があり、やることがないので写真ばかり撮っていた。
バーンクロンルック定刻発。*2チャチューンサオ駅付近までは長閑な風景が延々と続く。乗り降りは多い。
多少の遅れはあったが何事もなく順調に進んでいた。
しかしなにげなくスマホの通知を見ると「帰国便が振り替えられました」という通知が来て、翌日の便に変わっていた。
は???
まさか、欠航かい…どうしようか。
東線の車内で懊悩した挙句、似た時間帯のLCCを抑えた。
結果的に空港が変わったので、スワンナプーム空港が近いラートクラバン駅で降りることはなくなった。
この列車は終始混み続けていて、特にチャチュンサオ(Chachoengsao)駅からアソーク(Asok)駅付近までは通路に人があふれ猛烈な混みようだった。1日2往復しかなくかつ上り最終列車を兼ねているからか。
フアタケー(Hua Takhe)駅以降は都心部に入り、ギラギラ光るビル街の中を客レが爆走する。
暗闇の中を爆走する客レに乗れたのは良かったですね。一度やりたいことであったので何も思い残すことはない。
ファランポーン駅は定刻に到着した。2023年1月で優等列車の発着が無くなり、1/3ぐらいの線路は未使用状態になって保存車両などが留置されているだけ。
我々の乗ってきた列車はほぼ最終到着列車であったので、駅員が早く敷地の外へ出ろという目でこちらを見ていた。
タイ国鉄はキハ183や急行はまなすの客車など日本で引退した車を次々に譲受しており、段々と日本色に染まりつつあるらしい。一部は駅にも停車していた。まあ見たいものは見られた。
ファランポーン20:55→20:57ワット・マンコーン21:55→22:00サームヤーン22:33→23:04バンスー23:15→23:30ドンムアン
駅を出てファランポーン駅の美しいライトアップを見ながら食事するつもりだったのだが 、お目当てのレストランがやっておらずプランが崩れる。まあしょうがない。
2年前、あまりの混雑に諦めたチャイナタウンの「クイジャップ・ナイエーク」にリベンジすることにした。
時間帯が遅かったからか空いていてすぐ着席。
名物「クイジャップ」は小盛・中盛・大盛があるが、個人的には成人男性では中盛でも足りなかったので、是非大盛を選ぶと良いと思います。
中盛では腹が満たされず、サイドメニューのライスを2杯頼むというせこい頼み方をした。
前回の旅行で余った僅かながらのタイバーツをそのまま使用しており、現金が底をつくと何もできなくなるため慎重になってしまった。
人により感じ方は違うであろうが、かなり調味料が濃いのでスープを普通に飲むことは私にはできかねて、ライスにかけるとちょうどいい味となった。
その後サムヤーン駅の近くにあるBig Cスーパーマーケットを訪問。おそらくこの界隈で駅から最も近いスーパー。
私がかつて恋焦がれたコアラのマーチのお土産バージョンが売っていて即購入した。搭乗前に食料の補充ができたのは良かった。
バンコク(ドンムアン)2:45→12:55成田空港 FD234
急遽ドンムアン空港からの帰国に変更となった。
ファランポーンエリアからドンムアン空港にバーンスー駅経由で向かった。
MRTからレッドラインの乗り換えが遠いし、ドンムアン駅からドンムアン空港第1ターミナルの出発カウンターまでは徒歩25分ぐらいあり、疲れ切った体にはかなり堪えた。次は大人しくBTSとバスで来たい。
最後はドタバタのまま帰国することになった。
海外旅行で飛行機のトラブルに巻き込まれるのは史上初めてのことだった。
まあ今まで遭遇していなかったのが不思議なぐらいですけど…
飛行機が変更後も深夜2時台発のままだったのは、バンコクで少しだけ観光できたので良かったが、咄嗟の決断だったので何が正解だったのかはわからない。
FD234便は台湾経由便のため、約5年ぶりに高雄空港に乗換で足を踏み入れた。ドンムアン→高雄はほぼ満席、高雄→成田は4割ぐらいの乗車率だった。
(終わり)