アルプススノー社編集部

移動旅行、ときどき海外

弾丸エクストリーム台北 (2)

10時間近く睡眠を取って、疲れをすっかり回復。万全の体力で臨まないと今日の行程は持たない。

台北→中山

午前中は特にやることを決めてなかったので、中山の一番屋というお茶屋に行く。店員さんは日本語がかなり上手い。土産も空港に比べ安くてここでしか買えないものもある。

 

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店員とべらべら喋り、華山1914文創園區の評判や、迪化街の話を聞いた。迪化街はスーポワティエと言わないと通じないようだ。まあそのまま日本読みできる日本人も少ないだろうが。今回はやらなかったが、迪化街⇔中山間は移動手段がなく歩くと疲れるので次回グーグル先生の教えを請うて路線バスを使ってみたい。

今日は雨降るかもという話を聞いて、予定を前倒しして新北市方面へ行くことにした。

■中山→台北11:54→12:35瑞芳13:10→13:23八斗子 深澳線

台北駅に戻り、コインロッカーに荷物を預け、久々の排骨弁当と台湾ビールを買って莒光号に乗る。駅の至る所で弁当を売っていて、しかもそこら中のベンチで食べている人がいるのは台湾らしい。

 

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車内は九份や十分に行くと思われる日本人がいっぱい。関西弁が聞こえる。

普悠瑪や太魯閣が増えすぎて東部方面の莒光号は激減しているが、瑞芳へ行く便利な交通手段なのにな。ビールのアルコール加減がほどよい。

八斗子行が来る直前に平渓線の列車がホームに入線してきた。人気なのは相変わらずなようで、4両なのに超満員だった。平日なのに…。

こんなに混んでいるのに無理に乗らなくても、台北市内の観光地でもっといいとこあるだろ、と思う。まあ私も具体的に指南できるほどではないけど。

 

これから乗る深澳線は、5年前台湾に初めて来たときに偶然開業(復活)日だった路線だが、当時は全然情報も無く何の式典をやってるんだ?と車窓から訝しがった思い出がある。

ただの乗りつぶしだが、八斗子は海が美しいとのことなので楽しみにしていた。
深澳線と平渓線は直通運転していて、位置関係は北陸の城端線氷見線に似ている。あっちは直通してないが。

3両に20人ぐらい。日本人はいなかった。
博物館のある海科館のために開業した路線とのことなので、みんな海科館駅まで行くのかと思ったが誰も降りなかった。

 

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■八斗子13:40→14:08猴硐 区間車 DR1000 3両

 

八斗子から直通で猴硐へ。瑞芳で乗って来た中国人家族が異常にやかましくて、一駅なのに早く降りたくなった。同じ中華文化なのにどうしてこう違うのか。

猫村は本当に猫がたくさんいる。朽ち果てた住宅を歩いていたら、いつの間にか家の敷地に入っていて飼い犬に追い返された。放し飼いであれだけ縄張りを張って噛み付いたりしない犬がいるというのはペットを大人として扱ってて素晴らしいなぁと感動した。

 

猫村の逆側にある超鈍足トロッコが魅力的だった。

 

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■猴硐15:23→16:27松山 区間車EMU800 8両

帰りは適当な対号列車が無いので、区間車で台北へ戻る。乗る直前に、「復興号」(12両編成)が反対ホームを通過していった。台湾全土でもはや風前の灯といわれているほど本数が少ない。

区間車でも韓国製(EMU500形)以外で空いてればなかなか快適だというのが今回の新しい発見。

ただし、日本に比べれば各駅の停車時間が長い。日本がせっかちすぎると言ったほうがいいかも。

 

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全然緊張感もなくここまで行程をこなしている自分に成長したな、と自画自賛

 

また時間が余ってしまい、腹が減ったので松山の夜市を再訪。唐揚げを食べたかったが、まだ仕込み中だと断られた。ちなみに16時ごろ。

有名な胡椒餅(50元)を食べ歩きして松山新店線で北門へ。昨日行き忘れた店を訪ねに迪化街へ再び行く。

 

■松山→北門 松山新店線

迪化街で、孤独のグルメに登場した、五郎さんの原味魯肉飯(下水湯の店)を訪問。店内にある孤独のグルメの写真を眺めていたら、日本人と気づいてくれて、とても親切にしてもらった。飯も旨くて、また来たい。やっぱり何かきっかけがある方が店に入りやすい。

 

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台北地下街は日本かぶれというか、こんなに日本一色で大丈夫か、と思ってしまうレベル。特にエンタメ関係。日本人でもアニオタしか知らないんじゃないのと思うものもある。日本人より日本文化に詳しい人がいるのも頷ける。地下街で地図を見ているのは決まって日本人の法則。

地下街の50嵐で波覇奶茶(タピオカ)を最後の〆に飲んだ。標準じゃなくて、少糖ぐらいでいいな…

やりたい事は全てやった。しかし前日に続き足腰が限界だ。

 

台北20:15→20:48桃園空港 桃園機場捷運 直達車

誠品書店通りの階段でしばし休憩して、空港へ戻った。

桃園捷運の台北駅は他の台北駅とは若干距離があり、東京駅でいうと京葉線ぐらいだが、当然動く歩道はない。
桃園捷運の駅は想像していたよりも規模の大きな駅だった。直達車はセミクロスシート。さすがに旅の終わりが見えてきて眠くなってきた。

 

台北から桃園空港までは160元。日本円で示すとさほど高くはないが今まで乗ってきた鉄道に比べると些か高く感じる。いつの間にやら残金が35元になってしまったのでまあ丁度良かった。

 

■桃園空港23:50→4:00羽田空港5:10→6:11千葉みなと駅 タイガーエア台湾IT216・京浜急行バス

今回は超強行日程のため、帰国後エクストリーム出勤をキメなければならない。
あまり考えたくない現実だし、あと10時間弱でデスクに座ってるなんてちょっと考えられなかった。それほど台北の街に浸かっていた。

100ml以上の液体は出国時に持ち込み出来ない。缶なら大丈夫なんてことは全然なかった。台湾ビールパイナップル味を急いで飲み干した。

 

機内で思ったほど寝られず、定刻羽田着。

 

こんな時間に下りのバスがあること自体が凄いのだが、乗客が4人いたのが意外過ぎた。

 

しかしこの後の出勤はつらかった。帰路の行程は何十年と経った後に思い出話にするためだけなので、もう一度やろうとはとても思わない…

 

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(終)

 

今回は入念に行く場所を決め打ちしていたのが良かった。それでも時間は余ったほどで、濃密な1泊2日の旅となった。

初めて台湾に行った頃を思い出すと、自分の成長を実感でき、少し自信がついた。

台北は今回限りの訪問とは全く考えてないので、次回のためにまた情報を集めながら日々の楽しみにしたいと思います。

 

 

【グルメリスト】

朝:--
昼:内湾老街(大腸小腸、臭豆腐
夜:寧夏夜市(鷄肉飯、魯肉飯)
朝:ホテル
昼:排骨弁当
夜:原味魯肉飯(乾麺、下水湯、青菜)

 

【反省など】

・日本円の小銭は置いていく。
・コインロッカーは台北駅のそこらじゅうにあるのでもう少し立地のいい場所を使おう
・スタバの台湾マグカップのために金を残しておけばよかった