アルプススノー社編集部

移動旅行、ときどき海外

10年目の台湾旅行(3)【高雄→台東】

台南8:00→8:56高雄11:11→12:03潮州 莒光501次・區間3157次

今日は台北に戻る道すがら、4年前の旅行の時に買ったカバンが使い過ぎてボロボロになってしまったので台東に立ち寄り買い直すという理解に苦しむ行動を行う。

台南駅出発

腹が減っては戦はできぬということで早餐。高雄駅前の店。私は台湾の早餐(朝飯)は未開拓分野であった。

オムレツうまい。昨日から食ってばかりだが、私に言わせれば台湾で食い物を楽しみにしなくてどうする。

櫻花早餐店(朝食95元)

次に藝豊漫画書店に行き、高捷少女グッズを複数店購入。
高雄捷運は「高捷少女」という私が初めて来たときからのお気に入りのキャラクターがいるが、最近諸事情により「蜜柑猫」や「輕軌少女隊」にメインキャラクターが置き換わり始めており、このままだと消滅の日は近い…とのもっぱらの噂らしい。私はこの勇姿を見届けるために今回高雄に寄っているようなもの。
この現状を見ていると、一昨年無理して高雄に来てグッズを爆買いしたのは間違っていなかった、と勝手に悦に入る。

藝豊漫画書店 たかめ少女グッズもそこそこ取り揃えがあった

高雄捷運駅から繋がる通路には高雄一番街というアニメロードみたいなものが駅の中にできていたが、10時台では何もやっていなかった。

高雄でこの旅行初の臺鐵懐旧便當(弁当)購入。100元。
駅弁店は常に行列で、日本では考えられないほどものすごい勢いで売れていくので80元や60元の弁当が余っていたら即購入しないといけない。

彰化駅でも同じような光景を見た。
ちょうど東京の京王で駅弁大会が行われていて同じ台湾の弁当が3,000円で売られていたようだが、こちとら本場で同じものを食ってんのだぞ。

潮州12:27→14:58台東 莒光727次

区間車で駅弁を食べながら、潮州駅に到着し莒光号台東行きに乗り換え。東方面に向かう潮州駅始発は珍しい。案の定と言うか車内は終始ガラガラだった。

新自強号ができて、台北と高雄は新幹線でなくても4時間を切る列車が誕生した一方、莒光号は激減している。莒光号は2025年までに全廃されるという見方が強く、すでに西部幹線では1日3往復程度しか走っていない。

莒光号(潮州)

10年前、太麻里で莒光号の撮影をしたが、当時は何往復もあった莒光号が今やわずか2往復しかないという事実。

私は初めての台鉄乗車が莒光だったので思い入れは強い。これが最後の乗車になるかもしれない。今まで本当にお世話になりました。

かつて追いかけまくっていた普快車は、一度運行を終えたあと「藍色解憂號」という半ツアー形式の観光列車として今も走っている。
日本語訳だと「憂さばらし列車」という呼び名らしいが、もう少しいい訳を誰か…。
莒光号車内のスクロールでも列車の宣伝がされていたが、さすがに現地語でツアーの解説を聞いてもわからないので今回は乗車見送りにした。

大武~瀧渓間

金崙駅で普悠瑪号と行き違い。
私は南廻線の乗車通算4回目というおバカなことをしているが、電化後初めて来たのでこの駅に普悠瑪号がいるのが変な感じがする。未だに台東駅ですらそう思う。
しかし、わずか4年半前に主力としてこの区間を走りまくっていた自強号DR2800形気動車がもういないなんて、驚きを隠せない。

台東車站15:30→15:47中華正気路口 8172

南廻線エリアの豊穣なリゾート地に特有のゆったりした時間が漂い、台東に来るとさらにバカンス気分になれる。

台東駅台東市街地はバスで20分ほどの距離で離れているが、駅と街中を結ぶバスは意外と無いのです。
台東のバスは市街地中心のダイヤであり、何でもかんでも火車駅に寄ってくれるわけではない。ある程度は時刻を調べておく必要あり。

台東市街地

バスを降りたらちょうど総統選の街宣車が通り過ぎた。演出なのかよくわからないが道端においてある爆竹があちこちで鳴り響き度肝を抜かれる。
それに加えて、台東は市街地のすぐ上を台東空港発着の航空機がバンバン飛び交うため、今までの街とは違う雰囲気。現地の人はこういうの慣れてるもんなんですかね…

台東市に来た至上命題である帆布を買いに、早速2件を巡って3つほど購入。
東昌帆布行は前回訪問してから4年という歳月が経過していた。今回もめちゃ気さくなおじさんに対応してもらった。
その後、台東帆布行を初訪問。
この2つの鞄屋の違いはカバンのサイズと柄の縦横の違いぐらいだが、東昌帆布の方が若干金額は安めのようだ。(140〜180元)

 

現金の持ち合わせが次第に底をつき始める。最初に新幹線のチケットを現金で買ってしまったのがよくなかった。
対照的に桃園空港でもらった悠遊カードの残りはまだ3000元以上残っており、これどうしようと頭を抱える。また来ればいいんだろうけど。

バッグを一通り買ったあと、早めの夕食として「榕樹下米苔目小満雨生」を訪問。大人気の小麺店とのこと。

この店は16時半から営業ということになっていたが、16時20分ごろに行ったらすでに先客が5人ぐらい行って並んでいた。開店すると座席はあっという間に埋まってしまった。この時間にちょうど来て良かった。

乾米苔目 + 木耳 115元

「乾」(汁なし)と「湯」(汁あり)の使い分けをようやく学ぶ。乾麺を頼んだが鰹節香ばしく、めちゃくちゃうまい。日本人に合う味。並ぶ価値はある。きくらげはパクチーが和えてある。半分パクチーの味しかしなかった。

 

中央市場17:35→17:51台東車站 8101

夕食がだいぶ早めになってしまったため明日に備え全聯スーパーで食材を買い込んで、18時に台東駅近くのホテルに戻った。

台東駅の北東寄りには開発途上の別荘地というような、ホテルや空き地が点点としている不思議なエリアがあり、今日はこのエリアの宿に泊まった。
台東駅の周りには食事処がほとんどないので、食材を買い込んで正解。

台東駅前の夕闇

結局ホテルで晩酌して就寝した。

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