アルプススノー社編集部

移動旅行、ときどき海外

プノンペン→バンコク横断(3)アンコールワットにスクーターで突撃の巻

今日はホテルからレンタルバイクを発動し、アンコールワットへ向かうことにした。
海外のレンタルバイクは5年前のミャンマー以来。いやー、非常に緊張する。
ミャンマーは田舎の街だったのでどうにでもなったが、今回は一部市街地を走るので戦々恐々としていた。

 

zyxwvutakasaki.hatenablog.jp

 

ホテルで直接バイクを借りられるということなので、スクーター15ドル(2500円)で借用。昨年に比べて値上がりしているようだが、まあいいでしょう。
早起きしようと意気込んでいたが、結局8時スタートになった。
こんな過酷な予定で、5時間睡眠だけで次の日をスタートさせるのはアラサーには到底無理な話だった。

 

アンコール・ワット

スクーターでいざスタート。今回はアンコールワットのチケットを事前にネット購入していたので、印刷したものを首からぶら下げているだけである(約6,000円)。
*1
途中、道路の右端にあるチケットチェックポイントを素通りしたら、係員に戻ってチェックを受けるよう戻される。いやいや、あんたがチェックすればいいだろ…と喉から出かかった。
ホテルから約25分ほどで到着。駐車する場所に迷うが、流れというかどうにかなります。アンコールワットは西側から入場する、という基礎知識すら前日まで知らなかった人間でも大丈夫でした。

アンコールワットの見所としては言わずもがな外観と、聖池とよばれる水面から見える景色。
乾季に来ると、日の出を見るためにものすごい人がこの池の前に群がるらしい。7月は雨季なので雲だらけ。

水鏡 どよ~んとしている


その先に進むと、女神像と第一回廊の周りにひたすら続く彫刻。特に東エリアの「乳海攪拌」は対称性が美しく虜になった。
南側の閻魔大王を描いている画もなかなか味があり、3段に分かれているところが美しい。

乳海攪拌


第3回廊に行く階段を歩いてる人はいなかった。
どうやら今日がカンボジアの仏教の日(1ヶ月で4日ほどある)に当たっていて、教徒以外は入場禁止になっているとのこと。いやさすがにそこまでの情報はキャッチできていなかった。この急な階段を目の前にして渡りたいと思わないが…


やはり観光地に来て「地球の歩き方」みたいなアナログ情報源は持っておくに越したことはない。
カンボジアスマホが日本と同じような速度で繋がるなんて思ったら大間違い。アンコールワットは全体の行程内では、電波状況はまだマシなほうであったけど。

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まったりしながら観光していると時間が溶けていく。
8時40分頃西門から入場して、結局11時半ぐらいまでいた。
この後アンコール・トムとタプロームを見る予定にしていたが、もうアンコールワットだけでお腹いっぱいという心境だった。アンコールワットだけでも居ようと思えば17時ぐらいまでいられると思う。
外国人観光客が8割以上という感じだった。カンボジアは日本からの直行便がコロナ前はあったが現在は運行されていないので、直行便のある中国人や韓国人ばかり見かけた。

正面


境内には猿がやたらといた。決してアンコール・ワット=猿ということではなく、近年急増しているらしい。

アンコール・トム

一般に「アンコール・ワット」と一括りにされているが、実際は他にもいくつも近傍に遺跡があり全て世界遺産となっている。

アンコール・トム

 

このアンコール・トム(バイヨン寺院)もその一角である。至る所に彫られた壁画が、クメール王国の爪痕を感じさせる。歩いていると東西南北がわからなくなった。

タ・プローム

遺跡の中に巨大なガジュマルの木が植わっている。おそらくアンコールワットの次に有名と思われる場所。動線がしっかりしている。

タ・プローム

タ・プロームではさすがに空腹に耐えられず、屋台でヌードルをいただく。このさい腹が満たされれば何でもいい。
食べている最中、向かいの露店からものすごいシルクやら腕輪やらの営業が飛んできてうっとうしいことこの上ない。
結局食事の会計してバイクに乗り込むまで付きまとわれる。このがめつい態度は日本では決して味わうことができないと断言できる。

東メボン

東メボンはヒンドゥー教のお寺なので今までのお寺とは雰囲気が異なる。
四方に散らばった象の像や、本殿の威厳ある風貌を感じてお気に入りの場所になった。
このあと「プレ・ループ」にも行ったが、個人的には東メボンのほうが整っている感じがした。

東メボン とにかく暑い・・・


なお、それぞれの寺院の道路わきにある屋台のところに駐車すると、おばさんたちの格好のカモにされるので用心しましょう。
「プレ・ループ」の下り坂で足を攣りかける。もう帰ろう。

バンテアイ・スレイ

遺跡を数カ所しか見ていない私が言うのもおこがましいが、観光客が少なくてとても静謐な空間となっている。

バンテアイ・スレイ


タプロームに似た榕樹もあるので、見ごたえはある。遺跡内はコウモリがうようよいるので結構匂います。

 

スラ・スラン

雨季にだけ見られる貯水池。バイクで走っていても横を通るので見られる。池のほとりに入れるが、わざわざ見に行くほどでもない。

スラ・スラン

これにて終了。街中に戻り、バイクを返し再び昨日の店で晩酌する。
ロングラック(牛肉卵炒め)・クイティウ・空芯菜・昨日の野菜チャーハンを注文。やはりハズレがない。
特にロングラックはこれだけの量で3ドルとは非常にお得。ジンジャーにつけて食べる肉の味わいがたまらない。

暴食(右上がクイティウ)


クイティウは今まで注文に再三失敗していたので名誉挽回となった。クイティウは鶏そうめんみたいな感触。

そこまで店が混むこともなく、お腹いっぱいでホテルに帰還。店が空いてたのは今日がただの土日だからなのか、雨季だからなのかよくわからない。
シェムリアップはコロナ後いまいち観光客の戻りが鈍いとのこと。確かに、事前に調べたサイト等を見ていても写真のほうが明らかに人が多かった。

シェムリアップ市街地はそこまで運転の難易度は高くないので、バイク慣れしているのであれば普通にクリア出来ると思います。
自分のペースで回れたのは良かったです。ただバイクで行く場合は、トイレと昼飯が肝心なところです。(つづく)

4travel.jp

*1:アンコールワットのチケット売り場は、市街地からも遺跡からも離れた意味不明な場所に立地している。カツカツの旅程で動いている私は、絶対寄りたくなかったから事前に買った。