アルプススノー社編集部

移動旅行、ときどき海外

四国満喫きっぷスペシャル(2)<徳島キハ三昧>

2020年7月24日(金)

「四国満喫きっぷスペシャル」とは数年前から販売されていたJR四国のフリー切符ですが、この感染症禍でさらに値下げされ3日間8,500円で四国中の鉄道が乗り放題になりました。これで縦横無尽に四国を駆け回る、はずでしたが………

■徳島6:33→8:03穴吹 徳島線435D

どうしても四国の原型エンジンキハに乗りたくて、徳島線穴吹行きの列車に乗車。

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四国管内キハ40系列で運転される列車は年々数を減らしていて、徳島線では2020年7月現在、この早朝1往復だけ。
やはり原型エンジンの匂い、唸りが私が初めて北海道でに同形式に乗ったときの事を強く思い出させてくれる。

実に徳島線の乗車は8年ぶりだったが、前回は10月の夕暮れで記憶が薄い。徳島線の車窓が地味すぎて8年前のことを全く覚えていないのも無理ないと思ってしまった。
この列車は石井と牛島で特急の通過待ち、行き違いで停車したので駅構内を散策したが、正直両駅は見る場所に乏しい。閑散とし続けたが、阿波川島で少し客が増えて終点穴吹着。
千葉では未だに聞けていないセミの鳴き声で、夏を感じた。

■穴吹8:10→8:17脇町 美馬市営バス

穴吹から少し離れた脇町地区にはうだつの町並みという観光地がある。町家の両端に本瓦葺きで漆喰塗りの「卯建」が家の屋根に多くみられる江戸時代からの街並みが広がっている。朝早いので何一つ営業していなかった。かなり落ち着いた雰囲気はよかったので、今度はオデヲン座とかやってる時に来たいなと思った。

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歩いていると大雨の影響で、土讃線阿波池田ー高知間で運転見合わせの情報を知る。梅雨前線の影響で「雨坪」と呼ばれることもある繁藤駅付近が土砂降りのようで、雨雲の状況を見る限り明日の昼頃まで動きそうにない。このあと予定していた高知滞在をモロに直撃している…阿波池田からの代替ルートはバスを除けば事実上無いので頭を抱えることに。

この悪天候では、最終目標地点の宿毛にもたどりつけるとは思えない。この旅行の最大の目的は5年前の秋に寝坊して唯一乗り残してしまった、土佐くろしお鉄道宿毛駅を訪ねることだった。あの時の失敗を取り戻すというのが私の中のミッションだったのだが、またしても乗り残すことに。せっかく宿とレンタカーを手配したのに。

行きはちょうどバスが接続していたが、帰りは駅まで歩き。雨足も結構強くなってきて厳しい旅行となってきている。ひたすら大雨降りしきり雨足も次第に強くなり、雄大吉野川の河川敷を歩きながら嘆くばかりであった。

しかしさすが一級河川、「四国三郎」という吉野川の河川流域の幅にただただ見とれるばかりだ。

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徳島線吉野川ブルーラインという愛称があるわりに全然車窓から吉野川が望めないが、いざこうやって吉野川を見るとそこらの川とスケールが違う。
穴吹駅の目の前にある歩行者・自転車専用の橋を渡って、穴吹駅に着いた。所要35分ぐらい。

 

■穴吹9:45→10:15阿波池田10:20→10:56多度津11:01→11:04讃岐塩屋 特急剣山3号・特急南風8号

特急剣山の自由席は窓側が埋まる程度の混雑。

阿波池田から代行バスで高知に抜けることもできたが、そこまでして今回無理して高知を観光したいとも思わなかったので今回は撤退の道を選ぶことにした。
なんか年々思うが、私の香川・徳島訪問回数と愛媛・高知訪問回数の差は開くばかりだ。


空腹に耐えかねて、先に讃岐塩屋駅で降りて「岡じま」のうどんを食べることにした。事前には何も考えていなかったのに結局香川に来ると、うどんを食べることになる。

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私は系列の高松店に昨年訪れていたが全くそんなことは忘れていて、もうただただこれは讃岐うどんのコシの強さだと独り感嘆しながら麺をすすっていた。店の入り口なんか丸亀製麺とまるで同じだが、出てくる麺が全然違うんだよね。満足満足。

予讃線の香西・八十場・讃岐塩屋国鉄時代には仮乗降場同然の待遇で一日に数本しか列車が停まっていなかったらしいが、讃岐塩屋駅にしても往時を偲ばせるほど簡素な駅で、両ホームをつなぐのは駅の外にある歩道橋1本だけ。仮乗降場だったと言われても納得してしまう。

讃岐塩屋12:08→12:32琴平 土讃線

金刀比羅宮の訪問は9年ぶり2回目。前回も雨だったが、またしても雨の中の遥拝となる。傘を差しながら歩いて行ったのに、頭がびしょ濡れになって変だと思ったら折りたたみ傘が漏水していることに気付く。しかしどうしようもない。

今回は身軽なので奥社にも行こうと最初から決めていたので、本殿の右奥にある白峰神社(奥社)への道を進んだ。
駅の歩道橋ひとつぐらいしか毎日渡っていない私にとっては、体力的にかなり厳しい道のり。

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帰りにはかなり雨足が強くなり足元に気をつけていないと転びそうだった。同じ道を下っているのに道のりが長すぎて記憶が混乱し、こんなに歩いてきたのかという変な気持ちになった。
本殿と奥社到達14時15分。奥社を出たのが14時35分。奥社から本殿に戻ったのが14時55分。琴平駅帰着15時30分。
参拝を終えての反省は、往路土産店が立ち並んでいる中にも階段が多いが、土産店が無くなるまで本気で階段を上ってはいけない。

■琴平15:46→16:06宇多津16:11→16:33高松 土讃・予讃線

さすがに疲れてきて快速サンポート南風リレー号で爆睡。高松駅の周りのめりけんや系列のうどん屋感染症の影響で軒並み休業中あるいは短縮営業で、高松駅周辺で全然うどんを食べる店がない。
しょうがないので片原町まで行って「えん家」のうどんを食べることにした。

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かしわ天ぶっかけうどん720円。とにかくかしわの揚げっぷりが素晴らしい。これぞ天ぷら。私が入った時には私一人だったのに出る頃には行列ができていた。
片原町駅のスーパーで飲み物を買い込み、高松駅のキャンドゥで折り畳み傘を購入(330円)。ここで買い換えられてとても心強い。

■高松18:33→21:07徳島 高徳線361D

お待ちかねの18時33分発徳島行き普通列車
この列車は高徳線を日の昇っているうちにキハで走破できる唯一の列車だ。
今日は国鉄色を真ん中につないだ3両編成。高知におそらく行けないと踏んだ時点で真っ先に思い浮かんだのがこの列車で呑み鉄をやるというプランだった。
前から乗りたい乗りたいと思っていたので(今回アクシデントはあったが)こういう形で実現できてうれしいばかり。
屋島で乗客はまばらになり、同じ車両には5人しかいなくなった。早速エールビールとチューハイを飲んだ。たまには違う酒を飲むのもいいものだなあとしみじみ。
四国のキハは原型エンジンを積んでいるので香りがたまらんのよ(この記事の冒頭でも同じことを言っています)。これだけで労働にも報われたという気持ち。志度を過ぎてモノクロの山の中に入っていくような車窓。鶴羽・神前辺りの深山幽谷の風景が心に刻まれた。これが四国なんだよ。

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三本松を過ぎると30人ぐらいいた客もほとんどいなくなってしまい、徳島県境を越える時にはわずか2人。まさに乗車時間の長さも相まって限界列車になってきた。その後は終着までずっと数人だった。
4連休でこれかい…やっぱり四国は北海道よりも支援していかなければならないという気持ちが芽生えた。

 

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さて、はからずも徳島に戻ってきてしまったが、今日の宿は今日予約でした清風荘である。
修学旅行の宿のようなところであったが、大風呂を占有できたので良しとする。

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