広州火車駅12:00→12:20動物園
K1206列車は広州駅に10分遅れで到着。

広州を発着する高速鉄道の多くは、広州白雲・広州南・広州新塘・広州東といった郊外駅に発着が分散しており、広州駅まで入ってくる列車はかなり少ない。
ただし、広州駅の駅舎が放つ威容は凄まじい。
長年にわたって広州の玄関口を担ってきた重責を感じさせる。思わずうっとりしてしまった。

南寧よりも人の多さを強烈に感じる。東京より人口が多いのだから、そりゃ当然か。(東京1,400万人・広州1,800万人)
予習する時間も限られている中で、こんな巨大都市を半日で観光しようというのは、そもそも無理な話だということは最初から自明だった。
広州動物園
とりあえず地下鉄に乗ってパンダを見に行くことにする。
Alipayを使って地下鉄に乗ろうとしたところ、なぜかQRコードが弾かれてしまった。
去年の哈爾濱では普通に使えていたのだが、都市によっては中国の身分証がないとQR決済が通らない地区もあるらしい。
やむを得ず、以前香港で発行した銀聯オクトパスカードで乗車する。
中国のシステムは、外国人にとってはどこまでも奥深く難しいなあ・・・

パンダは2頭いたものの、案の定どちらも寝ていた。

それでも日本であれば何時間も待たされるところ、10分も待てば見られるのだから、やはりここはお里の国なのだと実感する。
日本国内では2026年を以てパンダが見られなくなるようなので、パンダの存在はどんどん遠くなっていくのかもしれない。今の情勢では次に日本で見られる時期はいつの日か想像もつかない。
広州動物園はかなり広いが、歩けなくはない規模感だ。
遊園地的な要素もかなり兼ねているようで、純粋な動物園というよりは総合レジャー施設に近い印象を受けた。
入場料は20元と安く、遊園地もあってか、とにかくそこら中に子供たちが多い。
ちょうどキリンの餌やりタイムにぶつかってしまい、大量のキリンが餌やりコーナーに集結していた。
動物園→楊箕→公園前
北京路歩行街へ向かう。アクセスは北京路駅、もしくは公園前駅から。
公園前駅周辺では、南寧の時と同様に日本のコスプレをしている人を結構見かけた。流行っているのだろうか。
「食は広州に在り」とはよく言われるところで、煲仔饭という有名な料理があるというので民記煲仔飯という有名な店を覗いてみたが、目当ての店は案の定、長蛇の列だった。
さすがに並ぶ気力はなく、向かいの店で妥協して食事。*1

味はそこそこ美味しかったが、胃の調子がまだ本調子とは言えず、満喫とまではいかなかった。
鉄道ファン以外にはどうでもいい話だが、公園前駅には貴重な広州地鉄のグッズショップがあり、各種グッズが購入できる。
本当は「羊城通」という広州のICカードが欲しかったものの、いまひとつ気に入るデザインがなく、代わりにメトロポーチを買った。
なお、広州の地下鉄は滘心・滘口・崗頂・黄花崗など「滘」や「崗」といった漢字を使う駅名がやたら多いのが印象的だった。
公園前→体育西路→広州塔→海心沙
広州屈指の混雑路線として知られる地鉄3号線の混み具合に、思わず恐れおののく。
1〜2分に1本という高頻度で列車が来るにもかかわらず、どの列車もスーツケースを持って乗り込むのが憚られるほどの混みようだった。
最後に広州塔を遠望することにする。
広州塔駅からも見られるが、少し離れた場所から眺めてみたかったので、APM線に乗車した。APM線は2両編成の車両が自動運転で往復する路線で、イメージとしてはゆりかもめのようなものだ。
駅間も短く、路線バス並みに駅が多い。
どうやらイベントと重なっていたらしく、2両編成の車内は予想以上の人混みだった。

海心沙→広州塔18:00→体育西路18:15→18:51机場南 3号線
2日間ジプシー状態が続いていたため、広州塔の時点で電源はモバイルバッテリー・本体ともに瀕死状態だった。
南寧まではだましだまし充電エリアを見つけて何とか凌げていたが、硬臥乗車以降はまったく充電できないまま。動物園でレンタルバッテリーの課金をAlipayで試してみたものの、うまく使えずじまいだった。*2
とにかく一刻も早く広州白雲空港のラウンジに飛び込んで充電しないと、スマホ社会の中国では死活問題になる。
中国ではスマホの電池残量は、血の一滴並みに重い。

ただし救いもあった。
体育西路から空港方面には当駅始発が多数あり、座って空港まで行ける。直前にこの情報を教えてもらえたのは本当に助かった。空港手前の高増駅までは非常に混んでいて参った。
そして何とか19時40分、海南航空ラウンジに到着。
ラウンジのアテンダント氏に尋ねると、海航のラウンジにあるシャワーはお湯が出ないらしく国航(エアチャイナ)のラウンジにはお湯が出るシャワーがあるという。
案内してもらい、国航ラウンジのシャワーを使わせていただいた。
シャワーを浴びて、名実ともに生き返る。
プライオリティパス様々である。最近はパスの使用はご無沙汰(3月以来)だったが、持ってて良かったと心底思った。
(あまりの残量不足でこの辺りは全く写真がない)
広州白雲空港23:00→1:00海口美蘭空港7:50→13:30成田空港 HU7102・HU791
2025年2月に、海口市から成田までの直行便が週1便で就航した。
こんな路線がいつの間にできていたのか。振替をするまでまったく気づかなかった。
中国のビザは幸い延長されたものの、2025年11月時点では政治情勢の影響で、物理的な航空便そのものが大幅に削減されてしまっている。
中国経由で様々な国に飛ぼうとしている私のような人間からすると、正直たまったものではない。
そんな状況の中、乗り継ぎという形ではあるが、結果的に海南島に初上陸することになった。
海口空港は、まるで海南航空のホームグラウンドと言わんばかりで、海航の機体ばかりが並んでいる光景に圧倒された。

今回は海口空港の優秀設備にお世話になる。
搭乗受付Fの横にあるエスカレーターを上り、最奥まで進むと、無料開放されている「休息室」(仮眠スペース)が設けられている。

リクライニング状態の椅子が20脚ほど並んでいるだけの簡素な空間だが、深夜0時40分というド深夜でも席が空いていて助かった。
ここで4時50分まで仮眠を取る。
成田行きの便は、思った以上に日本人が多くて少し驚いた。

昨今の情勢を考えると、航空路線の維持は簡単ではないのかもしれないが、何とか踏ん張ってほしいところだ。*3
こうして帰国。
学生でもないのに、1泊5日という無茶苦茶な行程を無事に完了した。やりたいことはすべてできており、後悔はまったくない。
旅行するたび、日本は本当に恵まれた国だと思わされる。
ただし島国という性質上、どうしても排他的になりがちなのも事実。他国との航空便を激減させて自国経済にとっていいわけがない。外交の改善を望むばかりだ。(終)