アルプススノー社編集部

移動旅行、ときどき海外

北の大地の入場券ラリー第三章(2)~十勝カントリーサインの旅編~

根室本線の「北の大地の入場券」を列車だけで集めるのは不可能ではないが時間対費用が悪すぎるので、初のひとり北海道レンタカーを実行に移した。
まあ世間としてはこれが普遍的な北海道旅行スタイルということになるし、実際鉄道だけでは時間を浪費しすぎるので今後の収集はこういうやり方がメインになっていくと思う。入場券だけでは物足りないので、カントリーサインマグネットを集める。

 

帯広市街8:30→8:49幕別駅8:58→9:18豊頃セコマ9:25→10:00道の駅うらほろ・浦幌神社10:20→10:32浦幌駅10:40→11:10留真温泉

土砂降りの中スタート。昨年の襟裳岬の時にさんざん悩んだ挙句、幕別・豊頃・浦幌については列車で集めるのは最適な組み合わせがなく無謀という結論に達し、今日こうしてドライブを行うこととなった。鉄道旅で気が散るクセがついてるので運転に集中、集中と言い聞かせた。


浦幌神社は安産の神社と言われているらしい。大雨で余裕なくお参りして出ていった。

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浦幌神社

留真温泉12:38→13:20道の駅ステラほんべつ13:30→14:42道の駅かみしほろ14:55→15:02旧上士幌駅15:07→15:24道の駅ピア21しほろ15:30→15:51道の駅うりまく

途中留真温泉のぬめぬめした湯を味わってゆるゆるの気分で本別・上士幌と回る。本別から雨が激しくなってきて足寄湖を経由して上士幌へ。
上士幌の道の駅は昨年できたらしく、ここはSAかと錯覚するほどこぎれいな道の駅だった。
なんでも英語表記すればいいもんでもない気がするが、まぁ2019年までの訪日客数を考えたらこんな造りになるのだろうと思った。まあ地元の人がそういうコンセプトを選んだのならまあいいんでしょう。

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道の駅かみしほろ。とにかく新しい

もうひたすら雨の中をまっすぐ進むばかりである。
しかしこのドライブをやっていながら思うのは、いかに鉄道が点と線でしか動けない乗り物であるかという点に尽きる。とりわけ北海道ではもうそれを実感せずにはいられない。私の眺めていた鉄道から見た北海道は本来の姿の2割ぐらいなんじゃないかという気持ちになってくる。
渡道回数の割に未踏の市町村が多すぎるのが最近後ろめたくなってきたので尚更である。今日だって浦幌以降は初めての場所ばかり。

道の駅うりまく16:04→16:11旧瓜幕駅16:16→16:47旧駒場駅16:55→17:08道の駅おとふけ17:17→17:26旧音更駅17:35→18:10帯広市街地18:34→18:55白樺通18条

道の駅うりまく(瓜幕)15時50分着。通常なら乗馬体験ができるらしいが、緊急事態宣言のため町民限定となっているとのこと。道の駅のスタンプラリーは1年毎ではなくて通年でやってほしいものだ。

鹿追町にはかつて1968年まで北海道拓殖鉄道という路線が新得から鹿追を経由して上士幌まで伸びていた(部分廃止を含む)。瓜幕には記念広場がある。
だいたい士幌線すら往時をしのぶのは難しくなってきているのに、拓鉄なんて想像すらできない。瓜幕には駅の記念広場がかろうじて残っていて、看板と記念碑がここに鉄道が走っていたことを伝えている。なお会社自体は現在も存在するらしい。

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北海道拓殖鉄道瓜幕駅跡


瓜幕から旧駒場駅を見学して帰った。鹿追はまっすぐの道が延々と続く。これで晴れていたら北海道の雄大さを感じられただろう。私自身は北海道は平成の大合併で合併しなさすぎだったと勝手に思っていたが、そもそもの行政区域のスケールが本州と段違いなので単純比較はできない。結局200キロ近く走って今日は終了。

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旧音更駅跡。車両が保存されており士幌線廃線跡としては寄るべき


藤丸地下の友人に勧められた「鳥せい」で1人前を買って宿泊所で食べた。うますぎる。鶏肉のうまみが染み渡る。コーヒーを飲みすぎて酸味まみれの舌をいやしてくれた。

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鳥せい

後から知ったがこの日は大雨で釧網線花咲線根室線(池田以東)は昼から終日運休だったとのこと。明日に影響が出なければいいが…

▼クルマが良いところ
コンビニコーヒーを気ままに飲める。電車旅だと捨てる場所に難儀することが多い。しかしコーヒーを飲みながら走るドライブは最高の気分。
・ほぼマスク無しでいられること
・自由自在。この車の便利さにドハマりすると戻れない。しかし自由度が高すぎて時間にルーズになる

特にマスクなしでいられるのは大きい。今の御時世これだけでクルマを使う価値があると感じた。