アルプススノー社編集部

移動旅行、ときどき海外

しなの鉄道・最後のスカ色を追いかける(前編)

2021年6月6日(日)

長野県のしなの鉄道で走っている色とりどりの115系のうち、もうすぐ終焉を迎える「スカ色」(横須賀色)をただ見に行くだけの旅行。
房総半島の113系電車でさんざん慣れ親しんだこの「スカ色」と呼ばれる塗装は、しなの鉄道にいる2編成が引退すると鋼製車が国内から消滅してしまう。
同じラインカラーをまとった新型車両はいるが、エポックとしてこの瞬間に立ち会わなくてはならない。

実は最も見たかったのは台鉄色だが、今月(2021年6月)はほぼ走らないという。あれあれ…
台鉄色デビュー当時(2018年)私は本物の台湾に夢中だったので一度も行かないまま、気づけば興味を惹かれたコカ・コーラ色がいなくなって、115系自体が少しずつ減っていた。来月は行けそうにないので目的は引退するスカ色に定めることに。それ以外は特にこれといった目的もなかった。

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ざっくり経路(地理院地図より引用)
帰りも同じ
蘇我8:23→8:56東京9:23→11:13高崎11:24→11:38軽井沢 京葉・高崎線北陸新幹線軽井沢11:48→12:13小諸 京葉・高崎線北陸新幹線しなの鉄道線

しなの鉄道軽井沢駅から乗る列車長野行きは、「S26編成」という2両編成のワンマン列車(横須賀色)。
この列車の最大の特徴は車内がリニューアルされていないことだ。
大抵の115系は1990年代に換装されて車内のシートが現代風のモケットになっているが、原型は製造時からのままなので旧国鉄の青いシートが並ぶ。原型は新潟含めても数えるほどで超稀少種である。この子がいなくなると長野からは消滅。

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115系(横須賀色)


今年の初めまでは3編成ぐらいいたのだが次々に引退してしまい、S26編成も8月で引退することが決まっているのでこの原型クロスシートも見納めということになる。シートふかふか。

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原型モケット


しっかり小諸市役所で鉄印・マンホールカードと駅の鉄印をしっかり回収。市役所でワクチンの集団接種会場を初めてこの目で見る。
ワクチンでコロナが終息したことにするのはいいとしてもマスク着用を結局いつまで続けるのか。これから夏場になって気温が35度近くなっても去年と同じ風景を見ることになるのだろう。ずっと在宅の高齢者は涼しい顔なのかもしれないが、これを今後何年も続けるのは、これからの若い人たちにとって有害無益でしかない。
まあマスク着用は世の中として定着することは無いと思っているが、シニア社会におもねる世論なのでズルズル引き延ばされる懸念はある。

小諸12:55→13:17坂城13:45→14:09田中 しなの鉄道線

本来であればS26編成に長野まで往復で乗ろうと計画していた。
しかし前日あまりに眠りが浅くなってしまいスタートが予定より大幅に遅れてしまったので、今日は長野まで行くのを諦めて坂城駅の169系電車を見学して折り返すことにした。

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169系保存車(左)と115系湘南色

 

169系電車は2013年にラストラン記念列車が運行されていて、その時軽井沢から上田まで乗車した。その車両が坂城駅に保存されている。
今日は塗装工事中のよう。元々車内には入れないらしいが、少し離れているだけでも車内の匂いが周りに充満していた。

 

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115系軽井沢行き(長野色)

田中駅では私の柄に似合わず駅の横で色々と115系の撮影を試みたが、やはり不慣れで上手くいかなかった。台鉄色の時にリベンジかな。
今やこれだけの数の115系が当たり前のように見られるのは東日本では新潟地区としなの鉄道ぐらいなので、追っかけがいっぱいいた。

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115系(初代長野色)


近くの温泉施設「ゆうふるtanaka」は日曜日は休み。今年からそうなったらしい。
しかし田中駅が所在地の「東御市」はとにかく読めない…

田中15:31→15:45平原16:26→16:47軽井沢 しなの鉄道線

平原駅は本州では非常に珍しい貨車駅舎(ダルマ)である。北海道にたくさんあるが、本州ではここと只見線会津坂本駅ぐらいか。
駅舎は趣があってよいが、実際に駅舎内に入るとかなり老朽化してる感は否めず、におうし虫はいるしあまり待合室にいたいという気持ちにはならない。貨車が設置されたのが1984年なので今年で37年目ということになる。
この平原駅の問題は近くにトイレがないことである。催すとどうしようもないので注意。ホームをぐるっと回って反対側に行くと下り長野方面行きの列車を順光で撮ることができる。ビギナーとしてはここである程度いい写真を撮れたので、3度目の正直で満足したということにしておく。
下りの回送ろくもんと軽井沢リゾート号を見送り、最後はしなの鉄道色に乗る。

 

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115系しなの鉄道色(平原駅
軽井沢16:56→17:13高崎17:47→19:4119:58東京 北陸新幹線高崎線

今回は横軽のバスに乗る気が全く起きなかったので、高崎ー軽井沢間で新幹線往復乗車という贅沢な移動をした。
学生の頃は近くて遠い軽井沢という印象だったが、軽井沢から在来線+バスで1,000円するので、1,500円ぐらい上乗せぐらいに思えば、費用対効果は極めて高いので迷いはない。

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高崎駅西口でたかべん(現八起家)のラーメンを食べて高崎線でチンタラ帰った。駅そば屋のラーメンにしてはおいしい。高崎線は人身事故でダイヤが大きく乱れていた。早く帰りたいのに…気持ちに余裕がない。

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八起家の駅ラーメン(490円)


今回しな鉄にいる現有115系のうち台鉄色以外のすべてに見たり乗ることができ非常に満足した。
行く場合はしなの鉄道のホームページで運用をしっかり確認してから行くことをお勧めします。

【成果】

鉄印21→22/40種類 (※←2021/11/21訂正)