「花たびそうや号」に乗って宗谷線の沿線観光を楽しむことに、旅程のすべてを捧げた弾丸旅行。
この列車は停車する全駅で地元の人の物販店が行われる、という飲み食い列車。
旭川10:13→16:41稚内 「花たびそうや」
旭川駅からスタート。早速ホームに行くとあさっぴー*1が登場。
旭川駅のホームで盛大に見送られてスタート。
こんなもてなしは序の口に過ぎないということを、この時は知る由もなかった。
最初の比布駅では駅舎内で特産品販売としてイチゴやらスイーツ系が売られていた。
どの駅でも停車時間が20分程度ある。しかし停まる駅で何が売られているのか*2をきちんと把握してから会場に繰り出さないと、選り好みしただけで終わってしまう。
この後美深駅あたりで慣れるまで同じことを繰り返した。
陳列商品を見て初めて食指が動くケースもあるが、何でもかんでも買っていると財政破綻するので、その辺の塩梅が難しいところである。
なかなか会うことができない町のマスコットキャラクターに会えるのが、この列車の魅力の1つでもある。
天塩中川駅では「ナカガワカレー」を購入した。このへんからやっとお金の使い方に慣れ始めた。
一緒のボックス席で相席になった人は駅に停車するたびに弁当を買いあさっていて、何食食べているんですかと聞いてしまうほどの大食漢であった。
天塩中川~幌延間では秘境駅の紹介がある。このあたりに来るのは糠南クリパ以来。
幌延駅で本物のカモシカが牧場から駅の横まで連れて来られていて、写真撮影ができた。団体列車でもないのにサービスがありがたい。
露出の少ない北海道の自治体が、ここぞとばかりにふるさと納税などをアピールしてくるのをひたすら受け止めているような気持ちである。
抜海〜南稚内間では左側に利尻富士をついに拝むことができた。もう3回ほど乗っているが、利尻富士を拝めたのは初めて。
宗谷線の西側の車窓は天塩川や、利尻礼文島やらが見えてたまらない車窓ですね。感傷に浸っていたら、シカが現れて緊急停車し現実に戻された。
南稚内駅では運転停車、駅員が手を振ってくれた。それほど遅れることもなく稚内駅に到着した。
私は金曜日の夜から仕事を終えた足で北海道入りしていたため、お腹いっぱいというか、さっさと宿に入りたいところだった。
しかしせっかくまでここまで来たんだから…という旅行お決まりの感情に襲われノシャップ岬を目指すことにした。
なぜノシャップなのか。稚内市において稚内駅周辺と宗谷岬以外を観光したことがなかったためだ。
ノシャップ岬は、稚内駅からバスで10分弱で行ける。そこそこ景色もよく大変綺麗な夕日が拝めました。
道外では宗谷岬ばかりクローズアップされる中、こちらもよろしいのではないでしょうか。
その後宗谷バスを駆使し、潮見5丁目にある「花いちもんめ稚内本店」で夕食とした。
稚内の街中は閑散としていたのに、店内はかなり混んでいた。
このお店は、比較的庶民的な価格でかなりネタの大きいものが出てくる。
タコ足やサーモンに舌鼓。この日の気温は12°cで、内地民にはしんどかったが蟹汁を飲んであったまることができた。