アルプススノー社編集部

移動旅行、ときどき海外

襟裳岬は今日も雨(2)

2020年11月22日(日)

大通3丁目10:28→10:59公営住宅前 ジェイアール北海道バス日勝線

今日も雨だ。さむい。

浦河町役場でマンホールカードをもらい、浦河観光協会で北の大地の入場券入手。

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浦河駅(休止中)

浦河のショッピングモールMioで寒さをしのぎ、バス乗車。

荻伏-様似間は、一般路線バス「日勝線」も並行して走っており、こちらは鉄道の日高線が運行休止する前から存在している。
このあたりは列車代行バスと一般路線バスが全く同じ車両で来るのにバス停は全然違うという部外者からするとよくわからない状態である。しかも静内ー浦河間は道南バスも走っているのでわけわかめ。運賃も違うとのことだがいいのかそれで…
乗客はそこそこいたので、どう見てもこちらのほうが定着している印象。

車内に具合の悪そうなおじいさんがいて、運転手が紳士に対応していて涙がでた。日高線代行バスの運転手さんたちは札幌の営業所から交代で派遣されて業務につき、様似の民宿に泊まるような行路らしい。駅前にあーこの宿かな…と思う民宿がひとつあった。

 

様似11:35→12:29えりも岬 ジェイアール北海道バス日勝線

襟裳岬に行くためには、様似からジェイ・アール北海道バスに乗ることになる(荻伏ー様似間とは別系統)。
日高線が走っていた当時は列車ときっちり接続していたものの、代行バスになってから全く接続しなくなり、そのダイヤのまま既に5年近くが経とうとしている。

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様似駅(休止中)

この11時35分発の岬小学校行きのバスも、2015年までは苫小牧からの普通列車から接続して乗れるバスだったのだが面影すらない。
様似から4人乗り、アポイ山荘で2人降り、ひたすら海と荒野しかない、秋の色落ちした木々の中、ひたすら海沿いを走る。えりも町の中心地えりもバス停を過ぎると次第に風景は荒涼としてくる。

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広漠たる風景


昨日の苫小牧からと密どころかずっと疎である。密という言葉が今年これだけ流行ったのに疎という逆の言葉は全くと言っていいほど浸透しないな。この路線バスはとても印象的なアイヌ語由来の地名のバス停がいっぱいあり、北海道に来ているなあという気持ちになる。平宇・笛舞・歌露・音調津など。

 

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強風地帯であるため、各バス停にこの形の待合室がある

途中在留外国人の乗り降りもちらほらあり、襟裳岬に着いた。

予想通りと言うかすごい風であり段違いの寒さ。これでも襟裳岬にしては吹いていない方なのではないかと思うが、しかし千葉ならとっくに暴風の域に入っている。

先端まで行ってみたが、とにかく寒すぎるという他ない。一時的に雨が激しくなってきた。

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襟裳岬突端への歩道

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襟裳岬突端、アザラシと海鳥の楽園

 
何もない春などと言われながらも、襟裳岬観光センターという土産屋兼飲食店はある。加えて風の館という施設があり、襟裳岬の歴史を学習することができる。風の館は12月から2月は営業していないので、襟裳岬に来てもその時期は本当に何もなくなってしまう。

かつてこの地は砂漠とも似つかないほど砂埃が舞い耕作に適さない土地になってしまっていたが、昭和30年頃からの必死の緑化運動でかなりまともになったとのこと。
室内では望遠鏡が何台も設置されている。岬の先端の岩場にいるアザラシを発見する場合、ここにアザラシがいますと書かれているのでわかりやすい。実際私も案内を見ないでただ何も考えずに双眼鏡を見ていても何も見えなかったが、案内板に従い無事泳いでいるアザラシを数頭発見できて満足。
あとは風速25mの風を体験することができるコーナーがある。外でも十分風強いんだからいいですって…。

実際に岬に来るとわかるがこの施設の風除けとしての機能は大きい。これが閉まっていると思うと、冬に路線バスで来るのは護摩行のようなものなので本当にやめたほうがいい。今回セコマの弁当を非常食として持ってきていたので昼食にしたが、食べる場所が風の館のベンチかバス待合室ぐらいしかない。

襟裳岬の春は何もない春ですという歌がかつてあったが晩秋も同じ。襟裳岬には2つの歌碑があり、片方は森進一の曲とすぐ分かったが、島倉千代子のほうは全然聞いたこともなくわからなかった。

8年10ヶ月越しの心残りを回収できて、やっと時刻表ページのこのエリアは気にしなくて済む…という謎の解放感に包まれた。全体的には2時間半は少し長すぎる。様似から襟裳岬まで来て単純に折り返す路線バスがあるが、それだけでも十分だと思われる。

 

 えりも岬14:54→15:50広尾 ジェイアール北海道バス日勝線

バスのポール前で待つようにバス待合所に書かれていたが雨風ひどくもう2,3分と立っていられないレベルの気象。まさしく大泉さんの名言「寒さと風と匂いと危険を感じるんだ!」という台詞そのままの状況。

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14:54えりも岬バス停発広尾行(終バス)


バス停の時刻表は吹き飛ばされ、「緑化造成地」という看板の字は剥がれ、百人浜あたりはここにバスが走っているのが奇跡と思えるような砂漠のような風景がつづく。
乗客6名。様似から乗り通しなんてもったいねえぞと唾を吐きたくなる(吐かないけど)

襟裳岬から広尾方面に抜ける国道は建設費が莫大にかかったため黄金道路と言われている。確かに黄金道路はとにかくトンネルが続く。日勝〇〇という旧国鉄バス時代を思わせるバス停もある。

国鉄広尾駅の駅舎はバス転換後もそのまま活用されていたが2017年に解体された。寂しいが、代わりに建てられたバス待合所のトイレはまるでマイホームかのように清潔だった。

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広尾待合所に到着。以前の駅舎に比べるとかなりコンパクトな建物


鉄道記念公園は申し訳程度に旧国鉄広尾線の鉄道施設の残骸が散らばっているだけ。寒すぎて近くのコンビニに行く気にもならず。

広尾16:20→18:39帯広駅 十勝バス広尾線

十勝バスは「○○▲▲線」というバス停が延々と続く。私はこの路線を乗るのは2回目なのでさほど驚かないが、最初はこのバス停の名前の続きように度肝を抜かれた。ひたすら車窓は真っ暗。鬼滅の刃をずっと見て帯広着、行程終了。
今日は噂のジンギスカン定食を食べに平和園に夕飯は向かおうとしたが、混んでいてこれ以上待つと風邪をひくと判断しホテルに引き返してしまった。

 

この旅行はGoToトラベルの恩恵を多分に受けているが、この3連休はよく調べたら単品で切符を取ったほうが安かったことが判明した。これも全て三連休直前の世間の感染症に関するゴタゴタのせい。


この旅行は地域共通クーポンがつくようになってから初の旅行だが、紙クーポンと電子クーポンで使える場所が異なるのが意外と厄介なところ。基本的に優劣は「紙>電子」なので、「地域共通が使える店でも『電子クーポン』は使えない」場所がザラにある。電子だけが使える店はほぼない。

この地域共通クーポンはパーセント換算のためクーポンの値が切り替わる閾値があり、例えば3,333円の宿は1,000円のクーポンしか付かないが、3,334円の宿は2,000円つく。これを意識しながら宿泊予約サイトを覗くのが楽しい。そんなことをしているのは少数派だろうけど。

今回私がパッケージで入手したのは電子で、しかもチェックイン日の15時からしか使用できないという壮大な落とし穴がある。

今回は往復航空機+宿のプランで、1泊3日の2泊目だけがパッケージの宿なので、襟裳岬を出たところから電子クーポンが使えることになる。旅行の初日から使えることにはならない。
JR北海道のきっぷ「GoTo北海道パス」も電子は使えないので、もう全部紙にしろよ…という感じ。しかもこのきっぷは、地域共通クーポンの有効期間内でないと売ってくれないという二重の罠がある。

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このクーポンで11月23日のGoTo北海道パスを買うことはできない


電子が使えないので、浦河の宿でもらった、なけなしの紙クーポンを充てて明日使おうと思っていたのに、まんまとハマったことに気づきしばし呆然とした。まあこの失敗は12月・1月の旅行に活かしていきたい。

 

2020年11月23日(月・祝)

今日は早朝からのプランとして池田・豊頃・浦幌の北の大地の入場券を買いに行くプランを筆頭に考えていたが、Goto北海道パスが買えないことで士気がガクッと下がり、帯広以西の入場券を順番通り購入していこうというパターンに変更。
今のJR北海道の財政状況からして、次来た時に帯広東部方面に向かう列車たちが残っているのだろうかと後ろ髪を引かれる思いもあったが、決行しても土日窓口を閉めている幕別駅が残ってしまう。これは次回に持ち越し、しっかり睡眠をとりホテルで朝食をとるのが何よりのコロナ対策だと自分に言い聞かせた。この旅行の第2の目的は「北のヨンマル入場券」を(無理ゲーの摩周・名寄・倶知安を除いて)すべて集めることであり、北の大地の入場券はどちらかと言うとそのついでで集めているようなもの。初めから完璧に集めることなど土台無理。

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葛藤の末に、朝食サーモン丼 うまい

帯広10:02→11:06新得11:46→13:14追分14:05→14:50岩見沢 根室・石勝・室蘭線

2か月前にも花咲線で乗った車両が来た。新得駅は雪が舞っていて非常に寒い。昨日から今日で冷え込みがぐっと強くなっている気がする。

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新得駅に到着した道東「北海道の恵み」号(この2430D列車は2021年3月で廃止されることになった)


駅そば新得の駅そばで食事。新得は私が初めて道内旅行をした思い出の地である。駅そばはちょっとかしわが小さいけどね…純度の高い後味が残る採れたての小麦が詰まった駅そばはやはりいいですね。

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駅そば せきぐち

岩見沢15:10→15:27江別15:45→16:07苗穂16:19→16:38北広島16:52→16:59恵庭17:14→17:27新千歳空港20:25→22:05成田空港

いくら感染症対策といえども、氷点下に迫ろうかというぐらい外気が寒いのにドア開けっ放しにしてたら風邪を引く。せっかく半自動ボタンあるんだから始発駅ぐらいどうにかならんのか。(さすがに後日改善されたようです)

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外気零度なのに始発駅でドアを開けっぱなし…

今回途中下車用のきっぷで移動しているがいちいち途中下車制度を説明するのがめんどくさい。特に後半。やはりこういうのはフリーきっぷで行った方がいいなと痛感。
あと、この旅行は3連休の暦通りというのもあるが、金がかさみすぎたところが大きな反省点。まあ本音としては異常に休みのとりづらい今の仕事に鬱屈とした感情がたまっているのだが。


北の大地の入場券 29/86(種類)
北のヨンマル入場券 15/24(種類)

★地域共通クーポンの使いみち備忘録

ラーメンまさご 1,000円(紙)
GiftShopShowa 2,000円(電子)
帯広駅四季彩館 1,000円(電子)
キャラクターショップ 2,000円(電子)
ラーメン屋雪あかり 1,000円(電子)

使う前は本当に使いきれるのかぐらいに思っていたのに蓋を開けたらあっという間だった。ユニクロや無印でも使えるし、新千歳空港クラスの空港ならまず使いみちには困らない。
レバレッジ効果を効かせた税金の使い方というやつらしいが、この仕組みを考えた人はなかなかすごいなと思うばかり。

(終)