北の大地の入場券収集は士気の低下により、2月以降ご無沙汰な状態だった。
入場券集めとともに道内のキハ40に乗ることもかなり楽しみにしていたが、昨年から自宅近所の某路線に同車が導入されてわざわざキハのために遠出する必要がなくなり、意義を見出せなくなっていた。
ただ入場券の初年度にやっていた「完全制覇キャンペーン」という全部集めると表彰状がもらえる企画が再開されたことを知り、また集めようという気分が戻った。
留萌本線の廃止が決まったことも急く原因だったが、年々駅の営業時間が少しずつ短くなり、訪問難易度が上がっているのでさっさと終わらせないといけない。
まだ30駅近くも残っている。かれこれ入場券を集め始めてから6回も北海道に来ているにも関わらずである。
入場券の収集に特化していない旅行が多いのでここまで抜いてしまったというのは確かにあるが、実際旅行しても、これだけ来てまだこの残数かと唖然とする。
北海道はあまりにも広すぎる。
2020年に1枚目を買ってからというもの3年計画でやっていたはずが、このペースでは最悪集めきれず終了かもということが頭をよぎり始めた。
- 札幌7:56→11:27長万部 函館線「ニセコ号」
- 長万部13:44→14:09洞爺14:42→15:05小幌 室蘭本線
- 小幌15:50→16:06豊浦17:27→17:52伊達紋別18:46→20:35札幌 室蘭本線
札幌7:56→11:27長万部 函館線「ニセコ号」
特急ニセコ号のお名残乗車。今回は「HOKKAIDO LOVE!周遊パス」を2年ぶりに使用。まだ売っていたのか。
ニセコ号はここ数年秋に恒常的に運行されていた列車で何も真新しいことはないのだが、今年春に「函館山線」の廃止が確定、しかもニセコ号で使用されているノースレインボーエクスプレスも来年春に引退するということが決まり、忽ち注目が集まりマニアで埋まる列車となってしまった。
とにかく指定席が取れず、何度えきねっとを開いたことか。
私が前日に指定席を取れたのは奇跡に近い。
この列車は車掌氏曰く売れればすぐ埋まり…のような状態らしく、札幌のみどりの窓口でも駅員に尋ねたら曇った顔をされた。
乗っていても、降りた駅ですぐ別の客が乗ってくる。
乗降客のそれほど多くないはずの昆布駅で、降りたところにすぐさま客が乗ってきてさすがに驚いた。
入場券としては余市・倶知安をとりあえず収集。余市駅のホームで買ったアップルパイと車内販売で買ったヨーグルトは非常に美味であった。
長万部に向かって左側の車窓では美しい青空の下、羊蹄山を拝む事が出来て非常に山線らしく満足。
ニセコ駅からは車内販売が乗車してきたがなかなか自分の座席にまわってこない。皆さんものすごい量を買っている。
ニセコや黒松内(熱郛)は残ったけど、集めるとしたらまたここまで来るのか…遠いなぁ…
長万部駅に着く直前に右側に水柱が見えた。今年の夏から道南の話題をさらっているシンボル的存在になっている。
予想以上に高く、駅ホームの二股・静狩寄りからはっきりと確認できるほどだ。
一か月ほどずっと噴出し続けているのは凄いなあと思いつつ、実際に現場まで歩いてみる駅から約20分かかった。現場は多くの観光客で賑わっていた。
可燃性ガスが含まれているらしく、近くに行って飛沫を浴びるとなかなか眼鏡の水滴が取れなかった。これは地元の人は堪えるだろうなぁ。
その足で近くにある町営資料館の中にある鉄道資料館を見学。ここはNゲージを自由気ままに動かせるというとんでもない資料館である。お昼休みで閉まっていたので電話したら、近くの学習センターの人が開けてくれた。
中は近隣の駅の使わなくなった駅名標や瀬棚線の切符類などが展示されているあと鉄道の運行に関わる信号機などを自分で動かすことができる。これが無料はすごい。私のような趣味人にはたまらない。
この辺りが長万部温泉の中心街となっており、たまたまサイレンか何かで消防車が出動した時に家々から人がわらわらと出てくる光景を見て、地域コミュニティだなぁとなんとなく感じた。
※Google マップには長万部駅の近くに歩道橋がかかっていますが、2022年現在は通れません。山線と室蘭線の分岐部を踏切で横断するのが最短ルートとなっています。
かなやのかにめしの車内風食事室で駅弁を食べた。
長万部13:44→14:09洞爺14:42→15:05小幌 室蘭本線
洞爺駅で入場券を買おうと思ったら、老爺がずっと窓口を占拠していて改札直前まで買うことができず。勘弁してくれ。
ラブパスは「話せる券売機」でも指定を受けることができるので、駅員からしたら券売機を使ってほしいらしい。
小幌15:50→16:06豊浦17:27→17:52伊達紋別18:46→20:35札幌 室蘭本線
2年ぶり2回目、またしても秘境駅小幌の訪問である。
やたら降りる人がいると思ったら今日は青春18きっぷの夏季利用最終日で、18きっぷ+LOVEパス+大人の休日倶楽部パス+登山客を含めると40人近く降りていた。
小幌駅を「軽く」訪問するにはこのパターンで往復するしかないからで必然的に集中するわけだが、以前の閑散具合とはえらい違い。
私はこの小幌駅訪問で初めてH100形(新型車両)に乗車した。
住んでいる人がどう思うのか知らないが、個人的にはやはりキハ40がいた時代に乗りつぶしができて本当によかったなあと、その感想のみでここは終わらせておく。
小幌駅を通過する列車をホームで見ていると怖いぐらいであり、運転士もたまったものではないだろう。駅の両端がトンネルであることは大きいが、在来線でここまでの迫力がある場所はなかなかないんじゃないか。
帰りに豊浦駅で降りて道の駅とようらへ秘境駅証明書を受け取り、札幌へ戻った。同じことをやっている人が7,8人いた。
【成果】
北の大地の入場券 51→55/82種類