アルプススノー社編集部

移動旅行、ときどき海外

みんなの九州きっぷで乗り倒す(3)【日南線】

都城9:06→9:59宮崎10:07→11:49南郷 きりしま4号・海幸山幸

宮崎駅から海幸山幸号に乗車する。
高千穂鉄道の車両を使って2両編成として運転している。ずっと乗りたかったのでまた一つ目的を達成。

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青島〜北郷間で車内販売。北郷飫肥間で海幸山幸物語の紙芝居が行われた。
車窓から見る鬼の洗濯岩と七ツ岩も今日は最高の快晴で、素晴らしい海原が見られた。
車内に流れるBGMがいい味を出す。日南線は7年ぶりなので記憶焼き直しである。

 

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この列車も昨年までは満席を連発していたはずなのだが、南郷まで乗ったのは7人ぐらい。本当にこの先の公共交通を利用した旅行自体の行く末が心配でならない。
日南線もとい宮崎は沿線に椰子の木がいっぱいで、南国気分になれて好き。

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■南郷11:55→11:58港の駅目井津→12:12道の駅なんごう13:29→13:40南郷

南郷で下車したほぼ全員が日南市の運行する観光路線バス「日南めぐり号」に乗った。

バスに乗っていたら「港の駅めいつ」に着く直前に、きょうここ休みなんですよと、運転士氏の告白によって発覚。まさかのことに思わず全員えっ、と声が出てしまう。
乗客全員が道の駅なんごうに行き先を切り替えた。おいおいお盆の夏休みのしかも日曜日だぞ今日は…

とりあえず昼飯を食べる(マグロ丼1100円)。まあそこそこのボリュームだが感激するほどではない。
この日も35度近くあり、南国の陽射しは厳しくもう汗ダラダラである。

 

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この旅行に関して天気はこれ以上ないほど快晴の日が続いているが、連日35度越えで観光地を歩く気にもならない。

別子銅山の時もそうだったが、道の駅なんごうも駐車場はほどほどに埋まっていて、レストランも盛況だった。
やはり旅行に行く人は全くいないわけではないが、公共交通が忌避されているということなのだろうか。
なんかイベントやってないのも大きいのかもしれないけど、東海道新幹線もガラガラという話を聞くし。人が移動しない社会が形成されたら壊滅的になりそう。

私は漫然とフリー乗車券を使ってふらふら流浪の旅をしているだけだが、旅行といってもイベントに参加するために移動する人のほうがおそらく多く、そのような人たちの目的が今回ことごとく奪われてしまっているのが同じ移動する人間として不憫でならない。
私がとにかく気に入らないのは、テレビがさして重要度が上がっているわけでもない「コロナ陽性者数」をもう半年以上も毎日垂れ流していることだ。かつて大本営発表を正誤を測ることもなく流していたのに似ている。人々が過剰に対策してしまう根本原因もここにあるし、この1点をやめさせるだけでコロナへの意識は大きく変わるのではないか。

関東人からするとこんな人口の比較的少ない地域でそこまで徹底する必要あるのかと思うほど、こんな南九州の端にまでコロナは爪痕を残していることに驚く。
昨日泊まった宿もソーシャルディスタンスで洗面台使えなくしてたし。洗面台を空けたりハンドドライヤーを使えなくすることでウイルスを防げることを誰か証明してほしい。コロナ対策は色々と矛盾だらけ。
地方の排他的側面が嫌というほど出ているのが今回の騒動。最後までコロナ騒動を続けそうなのは都市部から遠く離れた地方になりそう。

■南郷13:51→14:50志布志 日南線

乗客10人。ドカンドカン草木が車体に当たる。日南線は草だらけのイメージ。

今年7月の豪雨で南郷以南は何日か不通になり存続の危機かと思ったが、復旧してくれた。

志布志駅からは地名マニアの聖地と名高い(?)志布志支所の看板を見に行く。ここは「鹿児島県志布志市志布志志布志」という住所なのだ。

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「志あふれるまち」というキャッチコピーもこのあたりからきている模様。ちょうど西陽となり東西に道路が通っている志布志の街区では日差しを避けようがない。徒歩10分ぐらい。途中にほっともっとやコンビニやドラッグストアもある。

真夏をイヤという程感じている。暑い…鉄道記念公園の入口でギブアップし駅に戻った。駅前のモールのサンポート志布志アピアは空きがかなり目立つ。

 

自己流乗り鉄志布志観光ルート(1時間ぎりぎり)
・駅→志布志支所看板→(途中にドラッグストア・ほっともっと等あり)→志布志鉄道記念公園→アピア港湾通りまたは駅の観光案内所で土産を買う→駅

 

志布志15:50→17:04油津 日南線

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乗客8人ぐらい。福島今町や日向北方で降りていく地元の方。油津に着くころには4人にまで減っていた。

 

■油津17:41→18:49田吉19:05→19:14宮崎空港 日南線快速日南マリーン号・宮崎交通

油津の「スーパーとむら」で買い物をして快速車内で食べるつもりだったが、なんと休み。ここもかい。コンビニで軽食を買い込んで早めの夕食とした。

快速日南マリーン号とは、愛称付きの列車としてはおそらく日本一の名ばかり快速。
通過する内之田駅に行きたかったらしき高校生が北郷で降りていくし、この日南線という本数の限られたローカル線で快速を生かしておく意義があるのだろうか。

大隅線時代からの急行列車の流れを汲む歴史ある列車だが、よく2017年の大減便ダイヤ改正で生き残ったなこれ。下りは通過駅が3つしかなく有名無実化しているし、定期列車としてはもう普通格下げも時間の問題。
青島でどっと乗ってきて乗客50人ぐらいになるが、観光客はほとんどいなさそうだった。往路観光で一時止まったスポットを悠々と通り過ぎていく。

 

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南宮崎で特急に乗ればいいのだが、この上り日南マリーン号は空港線との接続が良くない。
少しでも余裕あるチェックインを実現するため、田吉駅前のバス停から路線バス飫肥行きに乗車し宮崎空港へ行く。田吉のバス停はタイヨー田吉店の目の前なのですぐわかる。

宮崎空港20:15→21:50羽田空港 NH618

宮崎空港売店がかろうじて20時までやっていて助かった。反転フラップ式が健在とは驚いた。羽田行きは乗車率3割ぐらいか。