アルプススノー社編集部

移動旅行、ときどき海外

みんなの九州きっぷで乗り倒す(2)【いぶたま・はやとの風】

 2020年8月15日(土)

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▲2日目のルート( 地理院地図globeを加工して作成)

■熊本9:03→9:46鹿児島中央 みずほ601号

みずほ号に乗り九州新幹線鹿児島中央駅までノンストップ。
熊本駅売店で買った高菜ごはん弁当で朝食とする。乗車率2割。
時折海が見えるが半分ぐらいはトンネル。特に何もなく鹿児島中央駅に到着。これでJR九州の路線にすべて乗ったことになる。全く感慨はない。あっけないもんですね。

 

鹿児島中央9:56→10:47指宿10:56→11:48鹿児島中央 指宿のたまて箱1・2号

指宿のたまて箱」号は指宿温泉で有名な指宿市に向かう観光特急列車で、10年近くの運行実績がある。ドアの上から蒸気が溢れ出るというのがひとつの見所らしい。

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キハ40系は結構走行中はエンジンの煙が出ているのでそこまで真新しさも感じないが、初めて列車に乗る人にはいいのかもしれない。

錦江湾の風景が夏だ。今日は快晴で桜島がよく見える。しかし車端部の8A席を取ったせいか、とにかく揺れる。窓側に向いている席に座ると結構酔うわ…

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車内販売からグッズを買い漁った。本当は枕崎に行ったり砂むし風呂に入ったりしたかったが涙をのんでパス。

 

鹿児島中央へ戻ってアミュプラザ天文館むじゃきで食事。ご当地で食べる白くまはたまらない。ミニサイズでも多い。1390円(アミュプラザ500円割引券で890円)だった。

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「みんなの九州きっぷ」の素晴らしいところはただでさえ原価が安いのに、JR系列の駅ビル「アミュプラザ」に寄ると500円のお食事券がプレゼントされるという特典があることだ。
あいにく南九州では現時点で鹿児島だけだが、北部では大都市(博多・小倉・大分・長崎)に寄るごとにもらえるというバーゲンセール仕様になっている。そのためこの切符の「北部九州版」はコスパ最強といえよう。

席数制限したり、仕切りを設けたり並々ならぬ感染防止努力。駅の客に検温したり鹿児島県は感染対策に熱心だな。こんな誰も得しないような犠牲を伴うことは期間限定でやるべきで、店が不利益を被って対策に熱心に取り組むことが礼賛されるなんて変な世の中だ。
飲食店にしても今はコロナ対策として、とにかく今年限定みたいな形でやっているがこの世間様の空気では下手したら恒久化しかねないと思うし、それは回りまわって祭り・初詣など数々の文化の破壊行為に等しい。安直かもしれないが、個人的にはそうした空気をぶち壊せる可能性を秘めた海外往来が解禁されるその日に、心の底から期待している。

 

鹿児島中央13:22→14:54吉松 肥薩線特急「はやとの風3号」

2本目となるD&S列車「はやとの風」に乗る。九州の観光列車ではかなり古参のほう。肥薩線の熊本側が豪雨災害で不通のため、目を覆いたくなるほどの乗車率だった。

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竜ケ水駅付近から見る桜島がめちゃくちゃ美しい。

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しかし揺れはひどい。鹿児島本線鹿児島中央~国分間ぐらい、それなりに本数あるんだからもうちょっとなんとかならないのか。
嘉例川駅大隅横川駅では4分間停車し、木造駅舎をしっかり見ることができる。乗客と同じぐらい、駅から見送りをしている人がいる。最近SNSの影響で駅だけ寄って写真を撮る人が非常に以前より増えたと聞く。少し入場券代ぐらいとって鉄道会社にお金を落としてあげるような構造ができないものか。

元々少なかった客も途中駅でさらに減っていき、吉松到着。
日差しがきつい。この日は災害級の暑さだったらしい。体が不衛生なので吉松駅前温泉に入った。

※「はやとの風」は9月22日以降、運休となっています。

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■吉松15:58→17:24都城 吉都線

ここからはこの日最後の乗車となる吉都線都城行き。乗客2人しかいない。吉都線に乗るのは2回目で、吉松〜えびの間の高原らしい風景が結構好き。ただ南九州では最も地味なJR線であろう。

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吉都線の不思議なところは利用客は少ないはずなのに、対向列車行き違い設備は結構多くの駅で残っているし、高崎新田えびの飯野駅のように立派な駅舎も建っているところだ。1日8往復の路線とは思えない。学生であふれる、観光客が知ることのない吉都線の姿が平日の朝にはあるようだ。
それにしても別に廃線になっているわけでもないのに、ホームや線路が草ぼうぼう。
途中駅で乗客は若干増えて、15人ほどで都城着。

都城駅に初めて駅の外へ出た。1995年まで寝台特急「彗星」がこの駅を始終着としていた。
そのころから駅自体はほとんど変わっていそうにないが、駅前には見て瞬時にわかる廃屋が目立つ。

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宿に着いてものすごい眠気に襲われた。でも18時前に宿入りするのはいいねぇ。ここ最近の旅行は宿入りが軒並み遅かったので、なおさら。
大浴場に入り、戦争特番を見て就寝する。戦争は終わっても、日本人の体質はあまり変わっていないという点では、75年前は決して昔のことではない。