アルプススノー社編集部

移動旅行、ときどき海外

近畿旅行記②〈星野仙一記念館・片上鉄道〉

2018/6/3

 

■姫路7:31→9:35倉敷→大原美術館→倉敷11:04→11:22岡山

 

きょう最初の目的地は星野仙一記念館。

 

上郡までで学生たち半分以上下車。県境区間18きっぷ期間なら考えられないほど空いていた。これが本来の姿か。

三石から岡山県に入った途端に人の流れが変わるのがやはり県境。

 

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星野さん逝去の報から半年越しで記念館を初訪問。ようやく来れた。

この人の何に惹かれるのか…単に阪神の監督をやっていたからだけではなく、自分にないものを全て持ってるから。先を見る目、情熱、人たらし。15年経っても色褪せることのない衝撃をくれたことは忘れられない。

テレビせとうち制作の上映ビデオを真剣に見ている人が多くて、自分だけがそう思っているのでないとわかっただけでも、来て良かった。

 

■岡山11:39→13:20津山13:50→14:23吉ヶ原

 

倉敷の次は、前から行きたかった片上鉄道展示運転。

津山から高下行きバスに乗り、吉ヶ原で降りる。最初から最後まで一人。ダイヤ上早すぎるので時折徐行運転していた。

 

 

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駅に着くと人が群がっていた。

月一しか走らないこともあり、鉄ちゃんが多かった。

協賛費として300円支払うことで何往復もできる。いろいろ売っているので展示運転の日は軽食なら取れる。

うれしくもあるが、ボランティアの手で運営されていると考えると申し訳なくなってくる。廃止後26年間も続けているってすごい。

その割には自家用車が少なく、この人たちはどこから来たんだ?と思っていたら、「津山まなびの鉄道館」とのリレーバスが、展示運転日限定で走っているのだという。中鉄北部バスばかり頭にあって全く知らなかった。あれだけ調べたのに…少しショックだった。

15時の往復に乗車した。400メートルしかないので、いざ乗ってみるとあっという間だった。昨年からずっと来たかった場所なのでうれしい。

 

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時間が余ったので柵原鉱山資料館へ。吉ヶ原駅の横にある。私は黄福柵原駅側に資料館があるものと勘違いしていた。設置されていた名簿を見る限りきょう来た東日本人は私しかいないみたいだった。

古墳があったこと、人工スキー場が印象的だった。柵原町の「町」がシールで消されまくっていた。

昭和30年代の古墳の出土品のいくつかは所在不明と書いてあったが、そんな雑でいいのか…。戦後すぐの時代を生きてきた人たちが今反発を食らうのは、この時代の大らかさが今なさすぎるからなんだろうな。

「昭和30年」とか展示の文章に当たり前のように書いてあるけど、次の元号になれば昭和何年っていう言い方は廃れていくのだろうな。当たり前が当たり前でなくなっていく。

未だに生活の基礎が高度経済成長期では日本はどんどん退行してしまう。もっと90年代に構造改革して良かったんじゃないかとも思える。そろそろ昭和を懐かしむ時代は終わりつつある。明治や昭和を顕彰する施設はたくさんあるが、平成を顕彰する施設って財政的に今後できるんだろうか。そのへんが不安だ。

 

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■吉ヶ原16:28→16:44高下16:48→17:10湯郷温泉上/湯郷温泉下18:22→18:26林野19:55→(省略)→21:54姫路

 

吉ヶ原駅をあとにする。高下行きで美作市側に行く。

高下行きはまたしても一人。今日は何度も吉井川を見ている。

 

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高下は中鉄北部バスのバス停とその他のバス停(赤磐広域バス)が少し離れていて、かつ上り車線にしかバス停が無い。止まってくれるか心配だったがすぐに気づいてくれて助かった。4分しか乗継時間がないので代替案を予め考えていたが杞憂に終わった。心配するのが職業病。自分含め3人乗っていたが途中樫村というバス停でみな下車し三たび1人。

 

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せっかくなので、湯郷温泉鷺温泉館に立ち寄り。

湯郷温泉上より湯郷温泉下バス停のほうが近かった。ぬるめで長湯に適していた。

 

林野でラーメン屋に寄ったあと、列車を乗り継いで姫路の宿に戻った。

 

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