海の日――――
有効期間ギリギリに迫っていた「JR東日本パス」を使い、青森へ。
[行き]≪北高崎555→558高崎616→650大宮654→1012七戸十和田1035→1140道の駅よこはま1210→1305野牛川1315→1330尻屋崎≫
前日のバイトからあまり寝ておらず、眠い目をこすりながら北高崎駅へ自転車を漕ぎます。
高崎で友人と合流し、新幹線初電のたにがわ470号に乗車。けっこう混んでます。やはり東日本パス効果か?まあこんな切符は何かアクシデントが無い限り、今後10年は出ないだろうしねぇ…
そんなことを友人と話していたら、あっという間に大宮に到着。こういう速達列車に一度乗ると、鈍行でのろのろ移動するのが情けなくなってきます。特に高崎~上野間など
大宮では4分しか乗り換え時間がないにもかかわらず、キヨスクで呑気に飲み物を買ってたので、危うく「こまち」に乗り遅れるところでした。
いわゆる「2列+2列シート」に乗りたかったので、私の独断であえて「こまち」を選んだわけです。
今日は“3連休の末日+JR東日本パス利用最終日”ということでもちろん満席。
盛岡で併結の「はやて」に乗り換えましたが、なかなか席が見つからず7両分ぐらい移動してようやく着席しました。「はやて」のシートは硬めで、これじゃあ全然寝られなったろうなぁ~。
盛岡から北はトンネルばかりなので車窓からの景色はベターとは言い難く、なんかこの区間で寝ていればよかったなぁと軽い後悔を覚えました。
ほどなくして、七戸十和田に到着。まだ開業して半年と少ししか経ってない真新しい駅です。
車内の混雑ぶりの割に降りた人はまばらで、駅前も寂しい感じ…
十和田湖が近いとのことですが、八戸からでも距離的にあまり大差ないそうです
そのためか、大手レンタカー店はたくさんあります。「いつでも撤退できるような感じ」とは友人の弁。
ここからレンタカーを借りて一路下北へ。完全に十和田方面を無視(笑)
「下北半島縦貫道路」という道路を快走し、カーナビの到着予想がどんどん早まっていきます。
途中の道の駅で昼食をとり、ここから自分が運転。なにせ5月8日を最後に運転していなかったので、サイドブレーキの引き忘れを数回やらかしましたが、尻屋崎までの道路が非常に走りやすかったので無事故で済みました。あんなに良い道は群馬にはない。
そういうわけで、13時半ごろ尻屋崎に到着。ここは寒立馬(かんだちめ)が放牧されていて、のどかな風景の前に海が広がりいい景色でした。冬は入り口のゲートが閉まって入場禁止になるとのこと
たまたま下北交通のバスが停まっていました。この便で終バスとは驚き
シーズンなのである程度の観光客はいましたが、やっぱり大間や竜飛に比べれば少ないのではないでしょうか。でもこういうマイナー観光地に来るほうが、自分は好きです。5月の野反湖みたいに…
[帰り]≪尻屋崎1410→1445下北1455→1530大湊1550→1728青森1825→658上野725→909高崎≫
青森に着いてからとっても涼しい。高崎の炎暑地獄に戻りたくないよぉ~
このまま下北駅でクルマを返却すると、下北→大湊に適当な列車がないため、予定している青森方面行きの「リゾートあすなろ」号に下北駅から乗車することになります。
しかしそれでは「下北―大湊」間を乗り残すことになり、乗り鉄としては何としても避けたいところ。まるで宮脇俊三が「足尾―間藤」間を乗り残したかのようになってしまう
・列車はないか?→確かに「リゾートあすなろ」大湊行きがあるが、たった1駅のために510円の指定席料金を払うのはあまりにも愚かしい
・路線バスは?→ない
・レンタカー屋送迎してくれないかな?→ダメ
じゃあ1駅しかないんだから、歩くか!ということになりました。
何で思いつかなかったんだろ?吹っ切れたときにアイデアというものは浮かんでくるものです。
歩いてみるとヤマダ電機あり、ワングーあり、意外と下北が栄えている印象を受けました。
3キロ程度歩いて、大湊駅到着。
今回は行く前にレンタカーの選択に苦慮したのですが、大湊駅に構えているのはJRの「トレン太くん」しかなく、他の大手はほぼ全て下北駅のそばに店舗を設えています。前述したように、それだけ下北半島の中心は下北にあるということ。
大湊駅前には「フォルクローロ大湊」というJR系列の宿泊施設もありましたが、経営、大丈夫かな?というのが正直な感想。
駅は「リゾートあすなろ」号で青森方面から来て、そのまま折り返すらしき旅客がたむろしていました。
乗ってみて驚いたのは、行きに乗った「こまち」などに比べ席間が異様に広いこと!
さすがリゾート列車。友人によると「リゾートしらかみ」もこんな感じだとか。こりゃ人気が出るわけだ。
列車の内装にしか興味のない自分はそんなことばかり考えていて、陸奥横浜から野辺地まで爆睡
野辺地で降りる客が意外に多く、八戸方面に乗り換えていきました。でも“普通”の客はここで降りないと思うんだけど…
野辺地でシート転換。この列車は新青森ゆきということで青森でもシート転換をするので、片道2回、往復で4回も座席を回転させるわけです。いたく手間がかかりますね。
青森では夕飯を食べようと、評判のいいらしい「おさない食堂」に足取り軽く向かいましたが、定休日が月曜ということで閉店。次回こそ!
青森から、「寝台特急あけぼの」で関東へ戻ります。
なんで19日にまたがるのに1日間有効のパスが使えるのか、ということですが、いわゆる「継続乗車」という制度によって翌日までの乗車が可能になります。詳しいことはJRの約款でも見てください。
まあこの旅行の発端はこの制度について話していたところからであり、本来この列車に乗ることがメインであるわけです。
自分にとっては、12年前に「北斗星」に乗って以来の寝台です。形式上ゴロンとシートですが、毛布などがないだけでB寝台と何ら変わらず、いい感じ。
車内は、やはりこの列車に乗ることが目的の輩が7割ぐらい。車掌の無線を傍受したり、そわそわしているのもいて落ち着きませんが、とりあえずここまでの旅程を完遂できたということで祝杯をあげました
そのあとは車窓を眺めたり、寝台で読書したり、本当に至福のひととき。
翌日、無事上野到着。
ここまで読んでいただきありがとうございました。