アルプススノー社編集部

移動旅行、ときどき海外

函館→千歳北の大地入場券ラリー(2)

2020年12月13日(日)

 

昨日森駅で北の40入場券を買っていないという事実に、突然気がつき目が覚めてしまった。昨日買ったときに惰性で気付かなかった失態。
今日は函館7:19発大沼公園行きに乗り大沼公園で「大地」を買って戻ってくるプランを立てていたが、行く直前になって大沼公園駅の駅窓口がそもそも開いていない(朝8時30分から)という事実に気づいて踏みとどまる。いやぁー確認大事。行く前に気づけてよかった。大幅にプランを急遽組み直した。

森駅の北の大地の入場券と北の40入場券はほとんど同じといっても良いぐらいデザインが似ているので、そこまでして集めるものだろうかと言う疑問も募るが、そう思ったら負け。
この入場券集めは駅の営業時間にとにかく気を配らないと、墓穴を掘るようなトラップがいくつも仕掛けられているので旅程づくりに神経を使った。

せっかく函館くんだりまで来ているので少しは観光しないと失礼かと思い、浮いた朝の時間でとりあえず朝市に行ったら、全然観光客がいない。
路上の至る所の店員から居酒屋のキャッチのように話しかけられる。かなり肩身が狭かった。たぶん4月からずっとこんな人出の状態が続いているのだろうが、いつまで店が持つのだろうか…とさすがに心配になる。私としては何もできないので他人事になってしまうのだが。

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オフシーズンという言葉で済ませていいのだろうか…

金森赤レンガ倉庫も今回初めて行ったが、ほとんど観光客がいなかった。まあ朝早くて寒いというのもあったかもしれないけど。

私が行くのは函館市地域交流まちづくりセンターというコミュニティーセンターのような施設である。
ここはマンホールカードがもらえる他に、東北以北で最古のエレベーターに乗る体験ができる(申出制)。

私1人しかいないのに受付の人がいろいろ説明をしてくれたのでありがたかった。
1969年に移転するまでの間この建物を使用していた「丸井今井デパート」が昭和初期に火災に遭い内部が焼失してしまったころ、当時ちょうど国産エレベーターが発明され、導入することになったそうだ。発売当初ということと、たまたま導入する機運が重なったのが大きいのだとか。

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東北以北で最古のエレベーター

オーチスエレベーターというメーカーだが、私が知らなかっただけで現在もそれなりの規模の企業だった。最上階5階からは函館市の街並みがよく見える。完全手動なので止まったときの衝撃がすごい。アトラクションに近い。こんなのがよく残ってるな…。貴重な体験をした。

さて函館駅に戻ってきて、とりあえずお昼ご飯までのつなぎとしてハセガワストアの焼き鳥弁当を食べることにする。このハセガワストアも函館にしかない超ローカルフードとして有名だが、ここも最近駅前に店舗ができて函館駅から容易に買えるようになって大変ありがてえ。

函館9:53→9:58五稜郭10:26→10:43新函館北斗 函館線普通

五稜郭駅の待合室で食べたがもうくそ辛い。どれも直火で注文を受けてから炙っているのでなかなか肉が串から離れず、食べるのに苦労した。まぁおいしいからいいんだけど。昨日もそうだったが手がタレまみれになるので、焼き鳥はあまり汽車旅には向いてないような気もする。

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期間限定の焼き鳥弁当トリプル(490円)

新函館北斗駅は予想通りとはいえ人がいなかった。乗り換えする時にだけ人は出てくる感じ。北海道新幹線、1日の本数を半減させてもいい位の乗車率だが大人の事情で減らすわけにはいかないのだろう。駅の外から新幹線が止まっているのを眼下に見ることができる。乗り換え改札で在来線と新幹線のホームは並列しているが、立派なE5系(10両)の横にキハがいるのは違和感を禁じ得ない。

 

新函館北斗11:22→11:44大沼公園 函館線普通

大沼公園駅に到着。どうでしょうカントリーサインの旅でもおなじみの大沼だんごが駅前の沼の家という店で売っている。観光客は少なかったがこの大沼だんごを買いに来る客は次から次に訪れていた。大沼は凍結していて雪原のような風景だった。

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大沼凍結中

しかしグーグルマップで見える人影と、現実目の前の人の数が合わなさすぎ。もともとシーズンでないというのもあるが、これだけ人の少ない大沼はなかなか経験できるものではないと思うので、一人旅にはありがたいと思うことにする。

 

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大沼公園12:17→12:45七飯 函館線普通

異常なほど車内の写真を撮っている人がいてさすがに引く。七飯に着くまで25分間ずっと車内の写真を撮り続けていた。右手に見える小沼も真っ白であー冬到来だなぁという気持ちになる。

七飯12:52→13:54森 函館線普通

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七飯できっぷを買いすぐ藤城線経由森行きに乗り換える。こんなことをしている狂人はほかにいなかった。だいたい新幹線駅である新函館北斗駅ができたのに新函館北斗を通らない普通が3本も残っていること自体が、一般利用者からしたらおかしいのだが。
姫川信号場(旧姫川駅)で長時間停車。この列車は森に行くだけで接続も何もない列車なのでガラガラだった。気だるさ満点。

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無人




いかめしを売っている森駅前の柴田商店がなぜか臨時休業だったので、東光亭ラーメンでお昼ごはん。この店は前にも一度来たことがあり7年ぶりだ。そこまで濃ゆい味噌ではないがさっぱりしている。チャーシュー豚がたまらないですねぇ。脂ぎってはいないが豚本来の味なんですね。

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函館バスでニモカを購入。なぜ函館に九州のニモカのキャラクターがいるのか甚だ疑問だったが、経緯を調べて納得。

 

森14:40→17:13南千歳17:23→17:27新千歳空港 特急北斗13号

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2842D函館行を眺める

目的をすべて終えて北斗の車中でお昼寝。閑散期というのもあるが新千歳空港は前回より人がいない。松尾ジンギスカン弁当の卵ジンギスカン丼を注文。最も手軽にジンギスカンを食べられるのでオススメ。

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ジンギスカン

 

北海道はどこに行っても感染症対策の意識が高くて結構なことだ。
ただ旅行客としては異なる施設に入るたびに何回アルコール消毒させるんだよと、数分前にしたってのに…と言いたくなることもある。
地方は村八分にされるから神経質になるのもわかるが、旅行客としては旅行は非日常を楽しみに来ているのであって、旅先の施設・鉄道・バス等どこへ行ってもおかまいなくコロナコロナと耳に胼胝ができるほど聞かされるのは勘弁してもらいたい。
旅行中は新型コロナウイルスという言葉を耳にしなくて済むような道具はないものかねぇ。

道内では「いまは、きょりをとって 北海道ソーシャルディスタンシング」という標語があちこちに書かれているが、太平洋戦争を経験した人がやっと世の中が落ち着いた、と感じたという基準で考えると「落ち着く」のは20〜30年後という話もある。

 

しかしこれだけの遠出をして総額20,000円かからないんだから旅好きにとっては黄金時代だ。成田空港21:57に第3ターミナルの徒歩エリアを出ても22:19発の快速に間に合う。覚え書きとして残しておく。
結局この旅行を終えた翌日にGoTo年末年始中止が下され"黄金時代"は一時幕を閉じるのだが、キャンペーンにはいい思いをたくさんさせてもらって満足している。
北の40記念入場券は12月31日までの販売だったが、残っているところが遠方すぎて最低3日旅行しないと回収できないこと及び金銭事情のために、未遂のままこれにて終了。

【地域共通クーポン使用録】
ラッキーピエロ:1,000円
大沼だんご:1,000円
北海道キャラクターショップ:2,000円

【今回の成果】
北の大地の入場券 31→39/86種類
北の40入場券        15→21/24種類(終了)
鉄印帳                    8→9/40種類