アルプススノー社編集部

移動旅行、ときどき海外

北の大地の入場券ラリー2022(8)[登別・白老・幾寅]

札幌6:18→8:41登別 函館・室蘭線

早朝の東室蘭行きは苫小牧より先に直通する唯一の普通列車である。

キハ143系は2023年5月でお役御免となることがほぼ確実になっており、この札幌駅からの送り込み列車もどうなるか分からず、どうしても乗ってみたかった。

乗り納めの同業者が何人かいた。朝っぱらからお疲れ様です。

東室蘭行き普通列車2724D(札幌駅)

札幌発の時点では数えるほどしか乗っていなかったが、千歳からは立ち客が出る程度地元客でにぎわう。ただ苫小牧をまたいで乗る客はほとんどいなかった。

登別で切符収集。
せっかく室蘭エリアまで来たから地の朝食を取りたかったが、登別市の中心は登別駅ではなく幌別駅周辺である。

朝早すぎて駅の周りは何もやってないのでセコマ通いにとどめる。味の美和とか行きたかったな…

 

登別9:36→9:48白老10:46→11:09苫小牧11:16→11:37南千歳  室蘭・千歳線

白老を収集しついに残り5箇所。ここまでなんの問題もなく進んでいる。すずらんは北斗に比べて空いていて快適。

腹が減って限界なのでむりやり時間を作って、白老駅前の宝竜という店で白老牛カレーセットを頂いた。900円。モーニングとそれほど変わらない値段で肉を食す。うまいが熱くて猫舌には堪えた。

朝カレー(宝竜)
南千歳12:25→13:47新得 石勝線おおぞら5号

大混雑。通路側にすればよかった。

 

新得13:57→14:56幾寅 根室線代行バス

根室線滝川ー新得間は、前日の大したこともなさそうな天候で2日続けて運休していたので今日もだめだろうと思ったらなんとあっさり運行。追い風が吹いている。特急は遅れたが接続取ってくれた。

新得ー東鹿越間は2016年の台風災害から6年以上もバス代行になっている。
利用が少なく、2022年に富良野新得間は地元との協議で廃線が決まってしまったので、復旧させる気はもはやないらしい。

バスは鉄道では通らなかったサホロリゾートを経由して東鹿越駅にへ向かう。ここまで利用している客もいた。

狩勝峠

 

落合駅も、幾寅駅も線路が見えないし草茫々。

かつて滝川ー釧路間の最長鈍行「2429D」に乗った身からすると、ここ数年のこの区間の扱いの凋落ぶりは目を覆いたくなる。
バスの乗客は10人ほどで、幾寅駅で降りたのは私だけだった。

幾寅駅に来るのは10年ぶり2回目。
鉄道員」の展示を見学する。もう23年も前の映画なのか。役者さんたちも何人かなくなり、時が経つのを感じた。高倉健志村けんもいなくなり、駅もなくなろうとしている。

幾寅駅の入場券は南富良野情報プラザと道の駅の2箇所で売っている。
ただし幾寅駅となりの南富良野情報プラザは土日休みなので、土日に入場券を販売しているのは「道の駅南ふらの」の物産コーナーだけ。

駅から道の駅まで徒歩15分ほどある。

道の駅南ふらの付近

この日は結構風が強く、ひいひい言いながら歩いて行った。上着のフードをつけ忘れて来てしまった自分を殴りたかった。

今年の2月に30分ほど大雪の木古内町を歩いたことを思い出したが、まだ1年も経ってないのにかなり体力落ちた気がする。

これから土日に幾寅駅の入場券を集めようとする方へのアドバイスとしては、旭川ー帯広間を走っている「ノースライナー」(高速バス)が「道の駅南ふらの」で休憩をとるダイヤになっているため、そちらを使った方が間違いなく楽であろう。
しかもこんな真冬に。実際に歩いていると代行バスが運休になったら野宿か…などと考えてしまった。

この日、代行バスで切符買いに来ている人は私以外に見かけなかった。

 

幾寅17:20→17:29東鹿越17:41→18:21富良野 根室線

東鹿越からは通常のJR根室線である。
台風災害のあと、災害前から廃止の槍玉に上がるほど利用客のいない東鹿越駅まで再開させたことが当時驚きだった。

寒くてしんどくなってきた。氷点下10度…。
この日は道の駅の往復行軍など外気にさらされている時間が長くて、意識しない間にかなり体力が奪われていたようだった。
この後も普段の感覚から遠いような疲れを感じた。

折返し列車の到着予定時刻を過ぎ、凍えながらバスの運転士の方と「来ないですねえ」みたいな話をしていたらライトが現れ、キハが神々しく見えた。
前回、ことごとく縁がなかった北海道のキハ40にようやく乗れた。

根室本線 富良野行き2484D(東鹿越)

ここまで旅程が狂いなく繋がっていることだけでも十分だったが、これで思い残すことはない。

この区間に乗るのは7年ぶりだが、すきま風でただ寒いばかり。
乗客5名。途中駅からの乗車なし。
幾寅から下金山まで乗っている地元客がいたのに驚いた。

 

晩餐はネパールカレー屋(スーリヤ富良野店)。

北海道に来たのにカレーばかり食っている。ナンをたらふく食べて昼の空腹を完全に補った。1000円。

 

<成果>
北の大地の入場券 75→78/82種類