アルプススノー社編集部

移動旅行、ときどき海外

四国の右下観光列車ざんまい(1)

阿佐海岸鉄道の鉄印を取得するという目的のついでに「四国まんなか千年ものがたり」「藍よしのがわトロッコ」で、鉄道の日を祝しながら乗り鉄を満喫しよう、という企画。
国内の宿泊旅行は、昨年12月の北の大地の入場券集め以来行っていなかったが満を持して乗車。

東京21:50→7:26高松 サンライズ瀬戸

サンライズ瀬戸による四国入境。意外にも初めて。
今日は平日なので高松の朝ラッシュ風景を見物。駅前の「味匠」で肉うどん朝食(550円)。胃が凭れる。

高松中央公園へ水原茂三原脩像を見物しに行く。平成初期に建立されたようだ。

ふたりとも香川県出身。私はこの二人はプロ野球史に欠かせない人物として尊敬しているので見に来られて良かった。

高松中央公園

 

多度津に移動し「四国まんなか千年ものがたり号」に初乗車。
多度津から既に8割ぐらいの乗車率。やはりこういうおもてなしメインの観光列車はどんな理由があっても、始発から乗るに尽きる。

四国まんなか千年ものがたり車内



琴平駅では鳴門金時スープのサービスを受け、琴平駅発車後から食事のコースが始まる。

お食事


食事をしながら坪尻駅に着き駅の散策ができる。食事がまだ残っている乗客の席には、埃等がつかないように包み紙が丁寧につけられている。
この辺のおもてなしのレベルは四国は高い。他社の追随を許さない感がある。
阿波池田駅でおもてなしを受け、淡々と流れる風景を見ながら優雅に食事をする。

吉野川箸蔵~佃)

 

大歩危駅に到着。この列車は折り返しまでずっと大歩危駅の待避線におり、乗務員は駅の詰所で休憩するというダイヤらしい。

大歩危駅



駅に着いて乗客は四散したものの、我々は1時間半後の普通列車に乗車するため駅周辺で待機である。
と言っても大歩危駅から近隣の各観光地は歩いて行ける距離にないため、駅前にある「歩危マート」で物色する程度にとどまった。
歩危マートにあるスタンプ台でスタンプを押そうとしたが、インク回りの汚れ具合が尋常でなく参った。
金ちゃんラーメンぐらいしか結局買うものが見当たらず、駅に戻り普通列車高知行きに乗車。

 

大歩危14:19→16:07高知 土讃線

乗客は10名程度でボックスを抑えることができた。

土讃線は特急街道で普通列車の本数は少なく、阿波池田土佐山田間では1日5往復しかない。
ただ乗り心地は結構いい。こんなジョイント音が軽快な路線はなかなかないと思うぐらいである。
私は雨壺と呼ばれる繁藤駅と新改駅を10年ぶりに再訪するということを楽しみにしていた。この列車が繁藤駅では8分ほど停車する。
前回真っ暗で碌な写真が撮れなかった悔いをついに10年越しに取り返した。

繁藤駅

私がかつて衝撃を受けた、繁藤駅の汲み取り式トイレは使用停止中になっていた。
10年前に来た時はキハ32(トイレなし)だったので行き違いなどで用を足さなければどうしようもない状態だったが、今回は1000形(トイレあり)に変わっているので全く問題ない。

土佐山田駅以降、1両編成の車内はどんどん激混み状態になっていき、終着高知駅で吐き出された。
はりまや橋付近まで移動し宿に荷物を置いた後、ひろめ市場などを見て回り「明神丸はなれ」でかつおのたたきをしたためた。

かつおのたたき・ながらみ


この日は夜行明けというのもあってかなり疲れていて、高知で旅程を打ち切ったのは正解であった。

ひろめ市場

宿のお風呂が余りにも貧弱で入る気にならず、外に入りに行くことにした。
帯屋町の北側にある「土佐御苑」というホテルが夜も日帰り入浴をやっている。
湯船が大きくまったりと過ごせて、これが翌日以降の疲労回復にかなり大きかった。
宿に戻ったのは21時半を過ぎていた。