アルプススノー社編集部

移動旅行、ときどき海外

弾丸エクストリーム台北(1)

1年半ぶりの弾丸台北旅を敢行することにした。理由は多々あるが、大きな動機としては、

異動することを前提に、今の部署の最後の思い出づくりとして
・ほとんど家と会社を行ったり来たりで冬眠状態の私生活に劇薬を流し込むため

昨年中国から帰ってきたときに感じた海外特有の高揚感が忘れられず、その気分を一度味わいたい気持ちが大きかった。学生の時になんでこれに気付かなかったんだ…

台湾は訪問者の口コミのおかげか人気が沸騰しており、大変喜ばしいことなのだが、最近は安価な航空券を探すのが大変である。
韓国や中国に比べても、とりわけ台北は距離の割に高騰している。3月の成田便は片道2万円を切る日がほとんどなかった。

LCCも台湾便に関してはなかなか思い切ったセールをしない。
このような状況なので1万円未満の航空券を取るのをあきらめ、1泊2日ながら現地で最大限の時間を確保するプランにした。

タイガーエア台湾で往復35,000円。今春唯一の大型旅行となる。邦人の口コミも多く、大陸に比べ情報収集に全く苦労しないのもいいところだ。

 

■羽田5:00→8:05桃園 IJ217

 

孤独のグルメシーズン5台湾編を観て、盤石の心の準備をして羽田空港へ向かう。

 

モノレールの終車1本前で、0時17分羽田着。4時ごろまでどうやって時間をつぶすか、今回かなり悩んだ。

2時まで:友人とLINE通話

2時40分ごろ:チェックイン、そのまま出国手続き。早朝第1便で他の飛行機が全く飛んでないので、手荷物検査、出国審査がすごぶるスムーズ。

3時50分まで:出国後ゲートにあるSKYLOUNGEで休憩。たまたま「ポプテピピック」の放送日だったので頭が働かない深夜帯にはうってつけ。BBゴローを笑いをこらえながら観ていた。

4時~4時30分:少しベンチで横になり仮眠、搭乗。

 

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機内は日本人が7割ぐらい。卒業旅行か何かの節目で初めて台湾に行く雰囲気の人が半分以上だった。この人たちに比べるとすっかり海外慣れしたな。

あまりの睡眠不足で搭乗後腹痛に襲われ、離陸前から爆睡した。桃園空港には7時30分到着。

■桃園空港8:57→9:12高鉄桃園 桃園機場捷運

前回も前々回も待ち望んでいた桃園機場捷運にやっと乗れる。

特にチケットの購入に悩むことなく空港を出られるのは素晴らしい。高鉄桃園駅の乗り換えもそんなに遠くない。

まだ中壢駅まで開通していないのに案内には中壢方面と平気で書いてしまうあたりが、おおらかだなと感じる。

 

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■高鉄桃園9:43→9:53高鉄新竹/六家10:29→10:33竹中 高鉄・六家線

六家からは内湾線というひなびたローカル線に乗る。台湾の他のローカル線に比べて知名度はやや劣る線だが、桃園機場からは最も訪れやすい路線だ。一応竹中~六家間は六家線だが、一体運行なのであまり気にしない。

高鉄と台鉄の接続駅は違う名前を付けるのが習わし(?)のようで、高鉄台中や台南も、近くの台鉄の駅名は全然違う。

六家駅で内湾線の一日周遊券を買おうとしたら、今は取り扱ってないですねみたいな顔をされる。

あれ~??まあ大した運賃でもない(35元)ので普通にきっぷを買って内湾へ行く。

 

EMU500形は初めて台湾に来た時に乗ったが、それ以来の乗車となる。

 

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■竹中10:52→11:34内湾 内湾線

 

竹中でディーゼル各停DR1000形に乗り換え。4両編成。

発車時刻直前に入線。速度は只見線より遅い。混んでいたが、平渓線ほどではない。

 

内湾は駅を出るとすぐに「内湾老街」という商店街があり、屋台が並んでいる。

日本ではあまり有名な場所ではないので、観光客も地元の新竹市の住民ばかり。

ちょうどお昼なので臭豆腐(50元)と大腸包小腸(ソーセージ・60元)を食べた。臭豆腐は香辛料が強すぎて、挟み込んであった野菜を全然食べられなかった。このときの強烈な印象が残り、この後の旅程でも、まちなかを歩いてるだけで臭豆腐の匂いを感づくようになってしまった。

 

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駅を出て左にまっすぐ進むと吊橋がある。

 

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多少わからなくても死にやしない、なんでも大雑把に図々しく立ち回らないと中華の国ではやっていけない。これまでの数度の旅行で得た教訓をこの旅では生かしていきたい。

 

■内湾12:47→13:27竹中13:34→13:48新竹14:20→15:02桃園15:21→15:40樹林15:51→16:13台北

 

帰りは結構な混雑。座れたのは竹東から新竹だけ。意外と六家⇔内湾間を移動する人は少ない。気動車の動きを見た感じ、内湾行きは昼間竹中発着なのにいちいち回送で竹中⇔新竹間を往復しているようだ。なんのためなんだ?

新竹駅は東京駅と姉妹提携しているだけある風格漂う駅舎。この建物を現役で使っているのは恐れ入る。

 

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新竹からはたまたま遅れていた莒光に乗る。デッキに立つ。座れれば味のある客車列車だけど、立席だとただ遅いだけで辛い。桃園でギブアップして区間車に乗り換えた。素直新竹始発の区間車に乗らなかったのがミス。台湾では区間車のスピードアップがめざましく、莒光とほとんど所要時間が変わらない。

 

桃園駅は高架化のための仮設ホームらしいが、ちょっと仮設とは思えない豪快なコンクリ造り。日本なら板張りで済まそうとするところだ。国民性の違いが出ている。

桃園からの区間車も混んでいたのでさらに樹林で降りて始発を待った。EMU700形。

 

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樹林は数多くの台鉄列車の始終着駅になっているが、始発にはあまり人が乗っていなかった。未だに臭豆腐の匂いが爪についていた。

 

台北の予約していたホステルにチェックインして身軽になって台北を散策することにする。前回は中正紀念堂永康街方面を攻略したので、今回は駅北部に絞って歩き回ることにした。

まず迪化街。純然たる問屋街だがここの雰囲気が気に入った。台北駅から微妙な距離にありアクセスに難儀する。結局15分ほど歩いて訪問。

 

迪化街の北のほうにある「你好我好」という土産が話題の店に行ってみる。店内に入ったら日本人しかいなかった。受けの良さそうな土産の候補になるグッズがさまざま置いてあって、人が寄りつくのもわかる。自分もグラス(130元)やお菓子を買った。

 

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迪化街を過ぎ、大橋頭駅から、この旅最初のMRT。大橋頭駅は迪化街の北端なので、普通は北門駅から行くのがベスト。

2年前に続き、行天宮に行ってマッサージを受けた。三叉神経や肋骨のツボが痛くて心配。

 

当初はこの後士林夜市に行く予定だったが、だんだん足腰が疲れてきてMRTで移動するのが面倒くさくなってきたので、宿の近くにある寧夏夜市を歩き回ることにした。

 

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寧夏夜市は大きな扱いではないがるるぶ等にも載っていて、グルメ夜市として観光客も徐々に増えているらしい。ただの一本の通りだけなのに、キャパの割にすごい人出だった。日曜だからか?

至る所に行列ができ、全然屋台の席が空かないので、30分ほどふらふらし続け、目星をつけた屋台で食事。

後で調べたら「方家鷄肉飯」というそこそこ名の知れた場所だったらしいが、この時はつゆ知らず鷄肉飯と魯肉飯(60元)を平らげた。そのあと「蚵仔麺線」で麻婆臭豆腐ラーメン(70元)を食べた。豆腐が大きくて全部食うのに30分ぐらいかかった。こんな旨いものをこの値段で食えるなんて素敵な国だ…

何処の夜市でも、18~19時台は混んでいるので少し時間をずらすといいと思う。

 

21時ごろホステルに帰り、22時半には寝てしまった。

 

【私の海外遍歴】

2006年9月:カナダバンクーバーアメリカシアトル
2014年1月:台湾
2016年11月:台湾
2017年7月:香港・澳門
2017年9月:中国北京
2018年3月:台湾台北

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