アルプススノー社編集部

移動旅行、ときどき海外

2017新春岡山・鳥取(4)

6時半起床。この旅では、朝8時以降にばかり起きていたからとても眠い。

新見7:13発の津山行きは、姫新線唯一のキハ47で新見~津山間を通しで走る列車だ。この逆は中国勝山での滞泊を挟むので、旅行に組み込むのは難しい。ようやく乗車叶った。この列車のために新見に泊まったようなもの。

 

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初めは乗り鉄4人しか乗っていなかったが、中国勝山あたりから乗客が少しずつ増え始め、列車は定刻に津山駅に到着。

 

これで岡山県のJRは完乗となった。中国地方に初めて来たのが2011年であるから、足かけ6年かかったことになる。

残るは、広島県可部線岩徳線錦川鉄道山口県宇部美祢線の一部。

 

津山もかなり雰囲気のゆるい街だ。さっそく去年オープンした津山まなびの鉄道館を見学、タブレット閉塞の方法をレクチャーしてもらった。ここは言わずもがな扇形機関庫が見所だけど、すぐ横に津山駅の留置線があり、気動車が出区したり入区したりするのでなかなか鉄道ゴコロをくすぐられる。自分は風貌があまり乗り鉄に見えないらしい。

 

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ノスタルジーの栓抜きを購入し、ホルモンうどんを食べに地図を頼りとして市街地の津山城付近に足を運んだ。しかし、観光センターのよし乃は覆いがされていて修理中だとかなんとかで営業してなかった。調べたら、昨年の秋に火災があったらしい。よくわからないが行政の施設なら補正を組んだのだろうか?

しょうがないので、駅前の東宝という店でさっと食べた。意外と美味。

 

その後津山線吉備線を乗りついで、旅のラストは井原鉄道。14時9分発井原行きの乗客は、清音で乗ってきた数を含めると20人ぐらい。

この第三セクターは地元密着型の印象が強い。感謝デー等をやっているそうだ。この線にも水戸岡さんの列車が走っているのだが、東京で調べても情報がほとんど出てこない。この車「夢やすらぎ号」は早雲の里荏原駅の横で留置されていた。

姫新線と同様に乗るのをずっと先延ばしにしていた路線である。

1999年開業の新しい路線なのでほとんどが高架区間であり線形が良く、かなり速い。景色も上々である。利用者もそこそこおり、現代のローカル線はこうあるべき、という感じの線だ。

 

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井原で神辺行きに乗り換え、神辺福塩線に乗り換え福山へ。福塩線は成人式帰りの学生が多く、広島弁が飛び交う。

福山駅福山城を眼下にみたとき、初めての山陰旅行のときは、「ムーンライトながら」から乗り継ぎを重ねて福山まではるばる来たことを思い出した。

 

あれから実に6年5ヶ月の時が経ち、岡山・鳥取・島根の乗り鉄完了を、この地で終わらせられることに、えも言われぬ感慨が自然と湧いた。(おわり)