内房線の系統分離が明るみになり批判が多いようだが、房総のJR線を日々使っている人なら安定輸送のためには当然の施策といえるのではないか。
ここで挙げるのは内房線と外房線の話になってしまうが、北部と南部の輸送量の差は年々開くばかりである。
例えば朝ラッシュの内房線千葉~君津間は上り下りともに10両で立ち客を満載しているのに対し、君津以南は常時4両でもガラガラである。外房線にも上総一ノ宮を境に同じことが言える。
南部は線形の悪さに加えとても自然災害に弱く、風雨、降雪、動物支障など多岐にわたる。
今年の台風9号では、外房線南部で運転見合わせが起きたために朝ラッシュ時の安房鴨川から来る千葉行き列車が軒並み運休になり、その折り返し列車も将棋倒しで運休になった。千葉-上総一ノ宮間は何事もなく通常運転していたので、特に通勤圏の蘇我-大網間の駅を利用する客からすれば理不尽極まりない運休だった。内房線でも強風が吹くたびに同じことが起こる。
毎日使っているから言わせてもらうが、今の状態では系統分離が起こらなくても、特急が走ろうが走るまいが積極的に鉄道を使おうと思わないだろう。
JRを擁護しているわけではなく、むしろここ数年ダイヤを全くと言っていいほど手を入れていないのは怠慢といっていいほどだ。とくに北部はもっとダイヤに手を加えるべきだ。東海道・高崎・宇都宮線の走行距離を考えれば、本来君津・上総一ノ宮以北は大半が総武・京葉線直通であってもおかしくないはず。まあそういって簡単にできる会社なら苦労しないのだろうけどね…
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※このような文を書いた後でダイヤ改正号が発売された。内房線についてはなかなか大胆な時刻変更が行われた。
2月の内房線の運休・遅延は尋常でない回数なので、まあ仕方ない面もあるが、木更津~館山間しかダイヤをいじっていないため、割を食う千葉~木更津間のダイヤがかなり適当であったり、館山での乗り継ぎ時刻が大きく開くなど新たな問題点も発生している。
外房線の時刻はあまり変わっていないが、「1662M」のダイヤが改悪された。こんな利用者無視のダイヤを組んでいるようでは先は暗い。JRはこの地域をどうしたいのか。
まあ房総に関しては、地域住民もビジョンを持ってないから、JRのことなどとても言えたものではないが…