アルプススノー社編集部

移動旅行、ときどき海外

常磐線678M列車

私自身、JR線で未だに一度も乗っていない区間は西九州新幹線常磐線の亘理~相馬・原ノ町~富岡間だけになっていた。
常磐線に乗ればJR在来線完全乗車というタイトルを手中に収めることができるにもかかわらず、昨年6月のリーチ段階から放置しっぱなしだった。

令和5年ダイヤ改正常磐線の一部区間ワンマン運転が始まるため、原ノ町ー水戸間「通し」の普通列車が消滅する可能性があった。*1
やっぱり最後に乗るなら通しの列車にしたいという謎のこだわりが以前からあり、重い腰を上げて東北新幹線の駅へ歩みを進めた。

仙台11:40→13:00原ノ町 常磐線

せっかく仙台まで来て何も買わないのは癪なので、牛タン弁当と萩の月を購入。
牛タン弁当は牛タンもそうだが米が旨い。2千円近く払う価値はある。

牛タン弁当

山下駅から新地駅の間は高架になっている。
眺めは良いもの全然建物が立っていないところを見ると、やはり10年経っても津波の影響は残る。それなりに利用客が多かった。

 

原ノ町14:08→17:21水戸17:34→19:09我孫子 常磐線678M

これが在来線乗りつぶし最後の列車である。1両に5人程度。これだけ空いているのは祝日だからか。
普通列車で東京に行くには、東北本線経由より常磐線経由のほうが圧倒的に乗り換え回数が少なくて済む。
18きっぷ期間なら混みそうな列車だが、今日はそういう日でもない。祝日で全体的に列車が空いていたことは大きかった。

原ノ町駅

小高駅を過ぎると、雑草が繁茂している耕作放棄地のようなエリアが目立つ。
双葉・大野・夜ノ森の乗り降りはなかった。この区間の車窓を見ていると重苦しい気持ちになる。

富岡で在来線コンプリート。同時にJR東日本鉄道路線も完乗となった。

富岡停車

おめでとうございます。
初めて乗りつぶしというものをやってから、足掛け18年6カ月かかった。いまいち感慨はない。

富岡からは乗客が増えるものの、依然として5両編成では持て余し気味。
いわきで17分停車。E531系のトイレはロングシート側にあるのでクロスに座っていると、行きづらい。用を足すのはちょうどいい休息時間。
いわきを過ぎて短距離利用はあるものの、湯本・泉の段階でも原ノ町から通して乗っている人間は皆無に近かった。

いわき駅


この列車は勝田で5両増結して、一駅だけ10両で走って水戸終着となる。
そのあとも我孫子までE531系に乗り続け、原ノ町から5時間ボックスシートに揺られ続けた。

後半は頭痛に襲われた。我孫子弥生軒に寄ろうと思ったのに唐揚げが品切れだったのもダメージが大きかった。
もう若くない。こんなに長い時間活動してはいけない。

*1:結局この678M列車をはじめ水戸⇄原ノ町間通しの列車は3月のダイヤ改正でそのまま残り、減るどころかむしろ増える結果となりました。