アルプススノー社編集部

移動旅行、ときどき海外

猛暑の中国地方18きっぷ旅(2)

出雲市8:45→12:39備後落合 木次線 奥出雲おろち号

 

おろち号出雲市延長運転の日に旅程を合わせるのは大変だったが、ようやく念願の実現。

 

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乗客はまばらだったが、木次で満席になった。ボックスで相席になった親子は三井野原まで乗っていた。

木次からガイドを始めたジョニーさん(自称)が喋り方がとても上手く、どの位置で何を話すか全てシミュレーションしているようだった。これぞプロ。

 

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5年前、そばを食べられずとても悔しい思いをしたが、今回は八川そばを予約して購入。

 

この旅は前回の悔いをすべて回収する旅でもある。

 

◆備後落合1248→1357塩町1455→1513吉舎1540→1619三次 福塩線中国バス

 

この日は、おろち号運転日にはめったに走らない芸備線の臨時(8357D)も走っていた。福塩線に寄り道ができるので、ありがたい。

 

塩町で乗り換え。

分岐駅とはいえ、今や三次青陵高校のためにあるような駅。待合室も学生だらけ。

居場所がないので近くのセブンイレブンまで散歩した。刺さるような日差しを浴びた。

 

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5年前に福塩線に乗った時、途中で大雨に見舞われ吉舎からタクシー代行になり、吉舎~塩町間(2駅)は以後未乗のままだった。その空白をやっと埋められた。

これで芸備・三江・木次・福塩線区間乗車を達成した。

 

吉舎駅は時が止まったかのような原風景。

 

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三次に戻る福塩線の適当な列車がないため、中国バスの吉舎駅前というバス停がかなり駅から離れていて、ひやひやした。近くの本屋で冷やかし客を演じた。

この時点で尋常でない暑さだった。38℃近くあったようだ。中国山脈はあなどれない。

 

 

◆三次1656→1830浜原 三江線代行タクシー

 

三江線は余命宣告をされかけているので、惜別乗車(追記:その後、平成28年9月1日に廃止正式発表)。

前回4割ぐらい寝てしまったので、その穴埋め。

 

しかし「レールが高温のため、三次~浜原間運休」という聞いたことがない事由で代行タクシーに乗ることになった。

 

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この日の三次は38℃。確かに猛暑日だけど、芸備線はフツーに走ってるし、やる気ないなぁ…

この翌日も止まっていたらしく、結構頻繁にあるようだ。

帰省客も多く、乗客がジャンボタクシーに乗り切らず、2台目を手配。20分遅れで三次駅を出た。

福塩線で同じような5年前の心残りを払拭してからすぐにこうなるのは、何かのいたずらか…?

 

私が乗っていた1台目が各駅に立ち寄り、2台目は直行していたようだったが、途中で客が減ったこともあり、口羽からは縦隊を組んで2台ともすべての駅に立ち寄った。

 

最初はなんでバスじゃないのかなと思ったが、走り始めてその理由はすぐわかった。

三江線沿線は道路が狭すぎて、バスは無理ゲーに近い。なるほど。ジャンボタクシーてさえ、よくこんな道通れるなという酷道が数本あった。

廃止後もタクシー輸送が基本になるのだろうか…?

 

式敷・宇都井・石見都賀・石見松原で下車があり、浜原まで乗り通したのは約10人だった。

香淀・沢谷など国道からかなり離れた駅に立ち寄っても、あまり遅れを拡大することなく浜原駅に着いたので、三江線がいかに遅いか…

 

 

◆浜原1900→2120江津 三江線

 

まさかの2両編成で、座席を余裕で確保。

2台目タクシーからの接続を待ち、約11分遅れで発車。

 

石見川本で行き違いのため27分停車。

おびただしい数の虫が駅の照明に群がっていた。

石見川本駅に集っている数だけで軽く千匹は超えていると思われた。

 

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水面に山々が映る江の川の風景…。

自分にとって三江線は究極のローカル線として、時刻表を手にしたころから乗り鉄としての一つの目標だった。

一期一会が詰まった三江線の思い出を、忘れることはない。

 

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◆江津2123→2143温泉津 山陰線

 

江津周辺は手頃な宿がなかなか見つからなかった。大田市から浜田の間は宿を探すだけで一苦労。

 

せっかく温泉津温泉に泊まったのに、夜遅く着いたため薬師湯・元湯はすべて閉まっていた。

この季節に一晩風呂に入れず洗濯もできなかったのは痛く、翌日まで響いた。