アルプススノー社編集部

移動旅行、ときどき海外

関西ミリタリー史跡と甲子園(3)

天下茶屋6:44→7:14泉佐野7:17→7:49紀ノ川7:58→8:20加太 南海本線加太線

 

近畿の鉄道は私の盲点で、いまだに大阪市営地下鉄は全体の1割も乗っていないし、近鉄なんて恐らく5%にも満たないだろう。

 

空港急行は座れないほど混んでいた。

客層は中韓の人たちばかり。朝からお疲れ様である。

しかし、一昨年も思ったが南海はボロ車ばかりでよく客から不満が出ないものだ。40年選手がごろごろいる。実際は出てるのかもしれないが…

関東でいうと、京成3300形京急1000系が未だにわんさか走っているようなもの。

 

◆加太港9:00→9:30友ヶ島11:30→12:00加太港 友ヶ島汽船

 

沖ノ島(通称友ヶ島)行きの船が出る加太港まで、徒歩15分ぐらい。

港に着くと、既に50人ほどの乗客が列をなして切符を買っていた。

 

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朝一番の船がグループ客も少なく、さすらいの一人旅には最も居心地がいいだろうと思って早出したが、さすが三連休の中日でかなりの人出だ。

しかも学生グループが多く、私の予想は悉く外れた。

友ヶ島汽船は100人を超えると制限がかかるとHPに載っていたが、9時発の便はちょうどそのぐらいの人数だった。なお、船の定員は112名。

 

大雨の中、時折派手に揺れながら30分ほどかけて到着。

ずっとデッキに立っていたが、少しでもケータイをいじろうものなら、一瞬で酔うほどの揺れだった。ずっと、地島や淡路島を眺めているしかなかった。

 

パンフレットを片手に、まず砲台跡へ。

汗びっしょりになりながら、ひたすら坂道を登った。序盤、道を間違えるという凡ミス。

 

この沖ノ島はまさしく遺跡の名にふさわしい。地下は迷路のようになっている。出口が草ぼうぼうになっていたり、謎の大広間があったり、安全第一の平成の世にこんなところまで入れるのかと驚嘆するような場所ばかりだった。マムシ注意、巨大蜘蛛にたじろいだ。いつそんな動物が出没してもおかしくないような魔境だった。怖くて一人で来たことを悔いたのは、我ながら珍しいことだった。

軍事遺産としては燦然たる一級品。ここと監視所跡が凄まじく感動した。まあ友ヶ島全体がそうなのだけど。

 

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ただ今回は反省点も多く、その中には体力不足やシーズンのピークに来てしまったこと等あるが、とりわけ重い荷物を抱えたままトレッキングに入ってしまったことは大誤算だった。

加太駅・加太港に荷物を預けられる場所がないことを想定すべきだった。

次回は反省を踏まえ、閑散とした冬に来て、虎島砲台跡まで足を伸ばしたい。

 

◆加太12:27→12:51和歌山市 南海加太線

 

加太さかな線の、めでたい電車。改札で菓子を配っていた。

 

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和歌山市13:05→13:09和歌山港13:15→13:20和歌山市13:22→13:36みさき公園13:45→13:51多奈川13:57→14:03みさき公園14:06→14:18和歌山市

 

ここから乗り潰しに徹する。

特急「サザン」は特急料金が必要なのだという先入観がいつの間にか染みついていた(自由席については不要)。

三連休だからか、同じことをしている乗り鉄を4,5人見た。

 

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和歌山市駅は、私鉄のターミナルとしては少し淋しかった。この旅はケータイを使いすぎて通信制限がかかっていたため、和歌山フリーWi-Fiに救われた。

 

 

和歌山市15:05→15:12和歌山15:25→15:58貴志16:06→16:18伊太祁曽 和歌山電鉄貴志川線

 

いちご電車。和歌山に吹く水戸岡デザインの風。

貴志川線は、ところどころに南海だったころの痕跡がまだまだある。

 

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◆伊太祁曽16:39→16:59和歌山 和歌山電鉄貴志川線

 

中韓の人が往復ともに多かった。

特にこの列車は日本人2人に対して、10人近くいた。

いったい彼らはどうやってこの路線を知ったのだろう?

いきなりこんなニッチな路線に来て日本を知った気になるなという気持ちと、日本人が旅行しなさ過ぎるからこうなるんだ…という不満が交錯した。