アルプススノー社編集部

移動旅行、ときどき海外

北海道根釧旅行② <花咲線珍道中>

●釧路5:55→8:13根室 「快速はなさき」

 

寝床から起きたのが発車20分前。

駅まで走り、発車2分前に駆け込んだ。まさに危機一髪。友人にかなり心労をかけてしまった。

自分の中で5時半より前に起きるというのは相変わらず鬼門である(というか辛い)。この後旭川でも4時半に起きなければいけないのだが、かなり不安。

 

車内は早朝の割に混んでいた。荒天で窓ガラスが曇ってしまい、車窓はあまり楽しめなかった。

 

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まあ小さい駅も含めて、帰りに見ればいいやという思いで下車。

 

 

根室8:20→9:04納沙布岬 根室交通

 

根室交通のバスターミナルでは観光ツアー用のバスと路線バスが停まっていたが、迷わず路線バスの乗車券を購入。

友だちいわく、路線バスは「小さい集落を車窓から眺められるのが醍醐味」とのこと。確かに。

 

納沙布行きのバスは自分たち2人と、区間利用のおばさん1人だけだった。

 

納沙布岬は「北方領土を返せ!」という看板で埋め尽くされている、と人づてに聞いており、実際北方館の中身はそういう感じだったが、自分の思っていたほど過激ではなかった。

それよりも風雨がひどく、岬の先端にすら行けなかった。

 

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納沙布岬9:55→10:39根室根室交通

 

凍死しそうなので帰る。帰りのバスは途中からちょくちょく乗車し、乗客10人弱で駅に到着。

友知集落の近くで旧日本軍のトーチカを視認できた。

 

ここから旅程はあらぬ方向へ進み始める・・・

 

納沙布岬から駅へ戻ると、悪天候で夕方までの釧路方面行き普通が全て運休になったことを知る。これには唖然とした。代行もなし。嫌な予感が募る。うーんここまで天気が悪くなるとはなぁ…

 

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仕方ないので、バスターミナル内で代わりの手段を協議。

①レンタカーを探す→×(すべて満車)

中標津方面に行くバスを乗り継ぎ、宿泊予定の標茶へ行く→金がかかりすぎ

③とりあえず根室に泊まる→×(満室)

④路線バスで釧路へ出る→○(採用)

 

とりあえず当初から行く予定であったさんま祭りを見るため、根室港に行くことにした。

 

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さんま祭りの物販に出ていた食事は内地の人間からすると美味いものばかりだった。「さんま丼」「さんま汁」「さんまザンギ」を食べた。

ただあまりの荒天で、名物の焼きサンマの振る舞いが中止になってしまった。友人はこの中止をとても悔やんでいた。

 

路線バスの発車までしばらくあるので、「喫茶どりあん」に立ち寄る。根室名物「エスカロップ」を食した。これも垂涎の味だった。14時半過ぎまで優雅なひとときを過ごせた。

 

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根室15:40→18:20釧路 [特急くしろ号 根室交通]

 

今日の予定では標茶まで行かなければならない。

シルバーウィークに入ってしまったので、根室・釧路ともに宿が満室。否が応にも当初の予定通り進まなければならなかった。

この時点で、花咲線だけではなく釧網線も見合わせになっていた。

ただ釧路18:52発の網走行き(釧網線)は動く予定との事だったので、一縷の望みを懸けて数少ない路線バス「特急ねむろ号」で釧路へ戻る。このバスはほぼ満席だった。

 

 

ところがバスに乗っている最中、「釧網本線終日運休」との通達。

あー、なんてツイてないんだろう・・・とバス内ではかなり沈んでしまった。

 

 

替えの宿がないので、釧路でレンタカーを借りようとしたが、一杯。

やむなく、最終手段のタクシーを使って標茶へ向かうことにした。

このあたりは友人の尽力によるところが大きかった。自分ひとりでは折れていたかもしれない。

 

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釧路を18時50分に出て、宿には19時40分到着。温かく迎えてくださった。

釧路から宿までは40キロ近くあって、聞くところではかなり料金を抑えてくれたようで、いい運転士にめぐりあったのだと知った。