アルプススノー社編集部

移動旅行、ときどき海外

北海道根釧旅行① <2429D>

大学のころからずっと夢想していた、道東周遊旅行。
シルバーウィークのおかげで、ついに実現となりました。 

■上野18:26→21:37新青森21:46→21:52青森 東北新幹線はやぶさ31号」 

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意外にも、E5系は今回が初めての乗車。
終始混んでいて、なかなかゆったり出来なかった。
車内ではずっと「僕だけがいない街」を読んでいた。漫画にのめりこんだのは久々。

 最近北陸新幹線の電波環境が悪いというニュースが流れたが、東北新幹線も御多分に洩れず、特に盛岡以北では、全くと言っていいほどネットが見られない。

今や小湊鉄道の古参気動車にもWi-Fiが付いている時代であり、何時間も圏外というのもビジネス客相手の商売としてどうなのかと思う。

ただJRの殿様商売ぶりは相変わらずなので、今後もこの状態がしばらく続くものと思われる。

まあネットの誘惑を断ち切れるという意味では、深く考え事ができたりしていいのかもしれないけど。

 

■青森22:18→6:07札幌 「急行はまなす

 

時代の風に抵抗し続けてきた「はまなす」。
今回の旅行で乗り納め。
急行に乗る事、開放B寝台に乗る事、青森から夜行に乗る事、全ての体験がこの旅で終局する。

 

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往路はB寝台。下段は荷物の置き場に困った。

やっぱり横になれるというのは大きい。「はまなす」が廃止されると、開放B寝台が本当に歴史の中の一コマに消えてしまう。

 

■札幌7:01→8:34滝川 函館線普通

当初は札沼線に乗るつもりだったが、長距離普通列車に乗る時間は今後益々つくりづらくなると思い、根室線完乗を優先した。

札幌圏の通勤事情を眺めながら進行。 

 

■滝川9:36→18:03釧路 根室線普通<2429D>

有名な長距離鈍行、2429Dに乗車する。ここで友人と合流。

釧路行きはかなり混んでいたが座れた。まあ席を取れなくても、富良野で増結するのを知っていたのでそこで座ればいいぐらいの気持ちでいた。

もうこいつ明らかに乗り通すだろ、という風貌の人が3,4人いた。これはほぼ図星であった。その他の乗客は大半が富良野・帯広までの乗車であった。

 

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富良野でワイン、新得で駅そばを、帯広でますやのパン、池田では出前でワインステーキ弁当とバナナ饅頭をいただいた。駅そば以外はすべて友人に教えてもらった。

2年前は芽室でインディアンカレーというのを食べたし、内地の民にはわからないようなグルメが道内には多い。

この列車はただでさえ数十分停車する駅が多い富良野・落合・新得・帯広・幕別・尺別・白糠)のに、上芽室・常豊・東庶路という信号場でも待ち合わせをする。運転士も「この列車はもともと待つダイヤなんですよね」と言っていた。

この日は特急が遅れていたため、幕別の代わりに札内で長い停車があった。だが振り返ってみれば、これらの停車が結構いい息抜きになった。

 

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白糠~庶路のあたりは牛糞の匂いがひどかった。 

終点釧路まで、思ったよりあっという間だった。一人だったら、なかなか茨の道だったかも…。

結局富良野で増結した後は、帯広付近を除いて終始閑散としたままだった。

 

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釧路は晴れる日が少ないため、あまり住むのに適した町ではないと聞く。

ただ旅行客の視線としては、とてもきらびやかな街で、宿からも懐かしい香りがした。また来たい。

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