アルプススノー社編集部

移動旅行、ときどき海外

東北ローカル線の旅 [1] (青森)

長い付き合いの盟友と、東北へ行ってまいりました。

 

 

期間:2/16-20

きっぷ:東北ローカル線パス

 

「東北ローカル線パス」とは青春18きっぷの亜種のような切符で、基本的に東北のJRが乗り放題ですが、加えて多くの第三セクターにも乗ることができます。

 

今回は上野から夜行バス「パンダ号」(弘南バス)で青森へ北上し、秋田・岩手・宮城・山形・福島と東北5県をまわり、夜行バス「スイート号」(東北急行バス)で南下し旅程終了というルート。

計画段階から北東北の荒天が気がかりでしたが、果たしてどうでしょうか…?

 

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夜行バスでの夜は長い。

「パンダ号」では全然寝られないまま、弘前に5:10着。少し早く着いた。

弘南鉄道大鰐線弘南線乗りつぶしたあと、絶景が評判の五能線に乗る。

計画段階では来月の廃止が決定している十和田観光電鉄に乗るつもりだったが、かなり遠いし、(十鉄には悪いが)五能線のほうが魅力的だと思ったのでやめた。

 

鰺ケ沢にて

 

弘前9:35発の深浦行で五能線の旅がはじまる。

初めこそ混んでいたが五所川原でほとんどの乗客が降り、車内は閑散としてきた。地元の学生が何やら話しているが、何と言っているのかかなり聞き取りづらい。

 

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鰺ケ沢からが五能線の本領発揮といったところか。

ずっと日本海沿いをひた走る。我々の目は車窓に釘づけだ。

紀行作家で知られる宮脇俊三氏の著書に「車窓はテレビより面白い」というのがあるが、まさしく五能線はその表現が当てはまる路線だと思った。

 

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そうしているうちに深浦へ到着。ここでは大岩海岸という奇勝が近くにあるらしいので向かう。

公衆トイレの横を抜けると大岩までの歩道が姿を現したが、柵もないその無防備さに我々は呆れてしまった。

すぐ脇に日本海の荒波が迫る。波しぶきの音もすごい。満潮になったら死を覚悟するな、これは…

冒険心をくすぐるとはまさにこのことだ。大岩の頂上から見る日本海は言葉を失うほど青々としてきれいだった。

 

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深浦13:34発で2つ先の艫作へ行く。

ここで不老不死温泉に入る。温泉マニアにはたまらない露天風呂があることで有名だ

あいにくの吹雪だが入浴は可能。しかし館内から露天まで歩道を歩いていかねばならず、しかもこの気温でも露天で着替えることになっているらしい。

湯舟はよかったが・・・入るときとあがるときはヒーヒー言っていた。日本海の寒さに飲み込まれそうだった。

 

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帰りは艫作の隣にあるウェスパ椿山駅まで送ってもらった。本来はこの予定ではなかったが、当日館内で申し込んでも大丈夫とのことだったのでお言葉に甘えた形である。

ウェスパ椿山駅の近くの陸橋から撮ったのが上の1枚。我ながらよく撮れたと思う。

 

このあとは「リゾートしらかみ」に乗り爆睡し、秋田着。1日目終了。