北京大興国際空港16:50→21:00ドゥシャンベ空港
この旅行は直前まで、カザフスタンのシムケントに入り、そこから夜行列車でキルギスを訪問しドゥシャンベに飛ぶという計画だった。
しかし冷静に考えると無理がありすぎる行程であるうえ、冬のカザフスタンやキルギスはとても観光シーズンとは言えないので撤回することにした。また次の機会に改めて行くことにする。*1
私の場合、一人で旅程を組むと必ず乗り鉄の視点が入り込み、計画が簡単に暴走してしまう。
見方によっては個性的なのかもしれないが、体に負担をかけるのも限界がある。ChatGPTでもいいから、とにかく他人の助言を聞くという行為が、いかに大事かを今回あらためて痛感した。

ドゥシャンベ空港に着陸したときの第一印象は、ここまで滑走路が暗くて運用できるんだ…というものだった。
ターミナル以外の空間が真っ暗で、こんな空港は今まで見たことがなかった。

過去に外務省からも指摘されているとおり、タジキスタン入国時には入国カードを必ず記入しておくべきとされている。
これを所持していないと、出国時にトラブルになったり、場合によっては賄賂要求の原因になりがちだと言われている。
しかし、空港内には入国カードに関する案内が一切ない。
私は機内で入国審査が終わった後のことばかり考えていて、最重要の入国カードを記入するという行為を危うく忘れそうになった。
イミグレーションの隅のほうに目を凝らすと、テーブルの上にA4用紙を2枚に裂いたような紙が無造作に置かれており、それが入国カードだった。
それに記入して提出すると、2枚のうち片方に入国スタンプを押されて返却される。結果的には出国するときに必須だったようだ。

ドゥシャンベ空港では2024年になっても賄賂を要求されたという話を見かけており、内心かなり戦々恐々としていた。
ただ中国から来た便だったこともあり、中国人が多く並んでいて多分審査官が面倒だったのか、特に何のお咎めもなく通過できた。そもそも何も悪いことはしていないのだが。
タジク人は整列するという文化が皆無で、待っているといつまでも審査に進めないので人を掻き分けて進むべし。
ドゥシャンベ空港は、かつて小さいと思っていたタシケント空港よりも、さらに小さいのではないかと感じてしまった。

到着ロビーを出てすぐ右手に、ATMが3台ほど並んでいる。
タジキスタンはカードが吸い込まれたりキャッシング拒否されるなどATMのトラブルが出やすいという話で、キャッシングはあまりやりたくなかった。
しかしソモニ札がないと今晩の宿代が払えないのでキャッシングをしてみたところ、VISAカードは問題なく受け付けてくれた。カードによるのか??
今回は宿代を現地払いにしていたため、このキャッシングの成功が翌日以降の観光で思いのほか大きな意味を持った。
さて、ドゥシャンベ空港から市内へ行くわけだが、空港から市内は決して歩けない距離ではない。
地図を見れば分かるが、空港は市街地からそれほど離れていないため、理論上は歩こうと思えば歩けてしまう距離にある。
空港の外に出るとタクシーの客引きはあったが時間が時間なのか車の数もあまりおらず。ここからどうしようっていう感じになってしまった。
「Jura」と書かれたタクシーが大量に走っていたので試しにアプリを入れてみたが、電波が貧弱すぎてアプリは全く動かない。*2
結局、長時間のフライトで体がバキバキだったこともあり、そのまま宿まで歩いてしまった。所要時間はおよそ50分。

夜のドゥシャンベは歓楽街のライトアップが綺麗だが、少し裏路地に行くとゴーストタウンのような風景が広がり怪しい雰囲気を醸し出す。
明かりの全く灯っていないビルがいくつも並んでいるのは、日本にはない光景で不気味すぎる。なかなか海外慣れしていないと厳しいかも。

タジキスタンに入国したことで、辛うじて2023年から続いている新規国訪問の3年連続タイトルを防衛した。
2025年は、海外旅行を重ねるうちに、どんどん社会から逸脱していったような年だった。果たしてこの軌道から、ちゃんと戻れるのだろうか。まあ、あんまりきちんと戻ろうとも思わない自分もいる。