アルプススノー社編集部

移動旅行、ときどき海外

バンコク乗り鉄ワールド(3)【ナムトク線】

 

ペッチャブリー6:34→7:10バーンクンノン…トンブリー7:45→11:51サパーン・タムカセー 国鉄ナムトク線 257レ

今日はバンコク北西部方面に延びるナムトク線(カンチャナブリー方面行)に乗車。

このナムトク行き列車は始発のトンブリー駅の時点でもうかなり混んでいて前途多難を思わせる。

7時20分にトンブリー駅について窓側座席にありつくのがやっとという感じだった。

 

直前に知ったが私が旅行している間、タイ国内は5連休だと言う。そりゃ混むだろうというのは覚悟していた。

MRTバーンクンノン駅と交差するところにジャランサニットウォン駅があるが、外国人観光客は間違いなく始発駅のトンブリー駅から乗ったほうがいいだろう。
トンブリー駅は、MRTバーンクンノン駅から歩いて12分ほどの場所。

トンブリ―駅

南本線から直通するナムトク線はわずか1日2往復の路線だが、外国人運賃が設定されていて他の路線と運賃体系が異なり、外国人旅行客は一定距離以上乗ると一律100バーツと定められている。
タイ国鉄で基本運賃100バーツというのは他の路線と比べるとめちゃくちゃ高いのだが、それでもわずか日本円で400円程度で4時間以上も鉄道に乗れるのはすごい。

 

ナコンパトムまでは都会な車窓だったが、次第に田舎じみてきて北海道に似たような牛と草原の風景が続く。どんな小さな駅にも駅員がいる。

 

それほど乗車なく割と空いてきていたが、カンチャナブリーでタイ人が大量に乗ってきて一気にほぼ全ボックスが満席になり、肩身が狭くなった。さすが連休。

そんなこんなでサパーンタムカセー駅に降りた。

タムカセー橋(アルヒル桟道橋)

「戦場にかける橋」のモチーフとなったタムカセー橋(アルヒル桟道橋)の上を実際に歩いた。カンチャナブリー県では有名な観光地とのこと。

 

いやーこれがまた怖いのなんのってありゃしない。
線路の幅は1人が歩けるぐらいしかないので、すれ違いになった時に枕木の上を歩かなければならない。まあ高所が好きな人はスリルがあって最高だと思うのかもしれないが、体幹が丈夫でない私にとっては身の危険を感じた。短距離を歩いてやめてしまった。

本数が少ないとはいえ営業路線の線路の上を歩けるなんてすごすぎる。日本なら間違いなく禁止になる。

タムカセー橋(アルヒル桟道橋)②

ナムトク側は土産物屋が並んでいて、売っている飲み物などは観光地価格である。
ただこの猛暑では持参してきた水はすべてぬるま湯になってしまっていたため、四の五の言ってられない。東南アジアに来るとやたらと炭酸飲料を欲する現象に、誰か名前をつけてくれ。普段はスプライトなんて全く飲まないのに。
腹が減りすぎて限界なので、なんとなく美味そうな肉を食べようとしたら揚げバナナを間違って買ってしまった。暑さも相まって甘ぬるい味。

※注意:グーグルマップには橋の両端にタムカセー駅表示があり、実際列車はどちらにも止まりますがメインはナムトク側にある駅(カセー洞窟が近いほう)。バンコク側の駅の周りには観光客向けの露店は何もありません。私は間違えました。

サパーンタムカセー13:27→14:55サパーンクウェヤーイ 国鉄ナムトク線 258レ

258列車はそこまで混んでいるわけでもなく、日本人もちらほら見かけた。

このクウェー川鉄橋という場所は、アルヒル桟道橋と並びカンチャナブリーの一つの観光名所になっている。
ここも橋の上を歩いて観光することができる。

 

 

列車が橋の上を歩いている途中に来た場合でもちゃんと避けられるようになっていて、スリルがある。列車は超低速で走るので轢かれる心配はない。

クウェー川鉄橋

この近くには第二次世界大戦博物館がある。戦争博物館は欧米史観というか、いかに日本がひどいことをしたかをひたすら書いてあるだけの博物館という印象であまりいい気はしなかった。隣に慰霊碑がありお参りしたら、おばあさんに線香はいるか、と声をかけられた。抜かりないですね…

なおサパーンクウェヤーイ駅のグーグルマップの場所が派手に間違っているのでご注意ください。(橋の南ではなく、橋の北側にあります)

 

サパーンクウェヤーイ…🚙…カンチャナブリー16:53→19:25ファランポーン 国鉄ナムトク線 910レ週末臨時急行

この時間帯で既にカンチャナブリーからバンコクまで行く普通列車はないので、カンチャナブリーバスターミナルからバスなどで戻るのがモデルコースになるようだが、私はもうロットゥーやバスで帰るのは嫌だった。

なんとか列車で帰る手段がないか探していたら、週末の土日にだけファランポーン駅を起点にナムトクまで往復する臨時列車(909,910)が走っているらしくこれに乗ろうと思い立つ。

しかしサパーンクウェヤーイ駅では誰一人として列車を待っている様子がなく本当に大丈夫なのだろうかと不安が消えなかった。

まあでもタイ国鉄の列車運行情報のページには運行すると書かれているし、この駅の名前もちゃんと停車駅として書いてあるし大丈夫だろうと高をくくっていたが、これが完全に裏目に出る。

クウェー川鉄橋を渡る910列車


列車が来ても運転停車だけで、あっさり乗客に乗れませんと言われて見送る羽目になった。


どうしよう。

ここからまさに害人というような行動に出てしまった。カンチャナブリー駅に行けばなんとかなるのでは、という悪あがきを思いつく。
この列車はカンチャナブリー駅で50分近く停車するため容易に追いつける。我ながら悪どい外国人だ。
そうだ、ここでグラブだ!と思い初のグラブタクシーを使用して無理やりカンチャナブリー駅へ移動。
しかしカンチャナブリー駅の窓口でも駅員にいったんは乗れないと言われ天を仰ぐ。

カンチャナブリーバスターミナルまで向かうか…
…と思ったところでしばらくして駅員に「一人なのか?」と聞かれ、はいと答えると車掌に相談してくれ、ついていって乗るようにと言われここに座るように、と言われた。駅員様ありがとうございます。タイ国鉄様一生ついていきます。

カンチャナブリ―駅

後で知ったがこの列車は大人気で恒常的に満席らしい。
教訓としては、あまりこの列車を片道だけ活用しようとか思わないほうがいい。ご利用は計画的に。真似しないように。
エクスカーショントレインと名乗っているぐらいだから扱いが特殊なのだろう。車内で運賃(120バーツ)を払ったらゴリゴリのツアーチケットみたいなものを渡された。

 

個人旅行客は素直にトンブリー駅発着の普通列車に乗りましょう。
クウェー川鉄橋は、歩きたいとか戦争遺跡に興味なければ乗車体験だけでもいいような感じはした。

観光急行列車なので途中駅はほぼすっとばしていく。

カンチャナブリー~ナコンバトム間にあるノーンプラドゥック(Nong Pla Duk Junction)駅が泰緬鉄道の起点駅。910列車の数少ない停車駅で、この駅には記念石碑がある。

ナムトク線の3往復のうち1往復はノーンプラドゥック駅が始発終着だが、南本線で接続する列車がないため使いようがない。

 

ありつけた席とはいえ2時間以上も乗っていると退廃としてくる。サラヤー駅からは一般客が普通に乗っていた。

ナコンパトム市街地

停車駅扱いになっていたタリンチャン駅も通過してたし、あんまりこの国で運行情報システムを信用しちゃいかんなあと自省。

 

もう少しバックパッカーなりの装備を整理しないとダメだったという当たり前の結論に今更至る。

この列車はファランポーン行きのためタリンチャン駅からトンブリー駅方面には行かず、レッドラインと並走しながらバーンスー方面に向かう。

バーンバムル駅で長い間信号待ちとなる。並走しているレッドラインは相変わらず人が乗っていないにもほどがある。こんなんで今後大丈夫なんだろうか…日本なら真っ先に運行停止になるレベルで乗っていない。

レッドラインの立派な高架線がずっと並走、南方面へ大カーブする

バーンスーでほとんどの客が降りてしまいファランポーンまでは回送同然だった。

車内

38分遅れでファランポーン駅に到着した。

夜のファランポーン

夜のファランポーン駅は本当に絵になりますね。ファランポーン駅の夜景に見とれていたが、さすがに空腹が過ぎて、Grab Bike(バイクタクシー)を呼んでヤオワラート(中華街)の飯屋に行ってみることにした。

ファランポーン駅周辺には全然人がいなかったのに中華街に入った途端に、物凄い人並みと渋滞。しかもスコールに遭遇。こりゃまいった。
目当てのはずだったクイジャップ・ナイエークという店は長蛇の列で断念。

なんとか中華の店にありつき、フカヒレスープと香港炒め麺を頂いた。
いやーこれはうまいですね。フカヒレは本当に久しぶりに食べたが舌がとろけ、炒め麺も普通に食べられる。台湾には当分行けそうにないがタイの中華街は本場並の雰囲気を味わえ満足。約800バーツ。

今回は食べ物にあたらずに食を堪能するというのも目標の一つなので、これがタイ料理かは置いておいて中華はその心配がないので実に安心。
最終日となる明日はそれなりにグルメを堪能したいと思っているが、限られた時間でどこまで出来るか分からない。

興利 魚翅(フカヒレ



前回の苦労を思うと2020年にファランポーンから西に地下鉄が伸びたのは観光客にとって革命的だ。
4年前に行った王宮・カオサンエリアのほとんどが徒歩圏内になった。その新規区間に乗って、帰路についた。