アルプススノー社編集部

移動旅行、ときどき海外

大阪ラバーダック遠征(1)【ほたるまち港に行くの巻】

この旅行の目的は主に3つあり、
大阪市ほたるまち港(中之島)に例年クリスマスの時期に現れるラバーダック(ひよこ人形)を見に行く
南海ホークスメモリアルギャラリーを訪問する
阪神タイガース日本一記念グッズを甲子園球場に買いに行く
ことであった。
特に①②はコロナ前から温めていた案だが、温め続けてもはや冷えた段階であるがようやく実現にこぎつけた。

大阪をまともに観光するのは、2021年以来2年3ヶ月ぶり。毎回新幹線を取る取らないで頭が錯綜し結局行かないというパターンが続いたので、無理やり関空までのLCCを取って訪問。
飛行機は色々と荷物関係で面倒くさいことが多くて、次回からは新幹線にしたいとは思った。

 

関西空港10:31→11:28新今宮11:31→11:35JR難波…桜川

まず桜川駅付近まで歩いていき北京料理龍(ロン)という店でスタミナ定食。
12時ぐらいに入ったが、私が入った5分後に立て続けに客が入り満席。

スタミナ定食

中華としては味がかなり上じゃないかと感じる。特に肉の味わいがたまらない。量は若干物足りなかったが概ね満足。 

汐見橋12:40→12:47西天下茶屋12:57→13:00木津川13:13→13:19岸里玉出13:29→13:37南海難波

汐見橋線に乗車。私はミナミに来た際には毎回この路線に乗車している。
関東の京成金町線東武亀戸線がローカル線と言われるが閑散具合としては汐見橋線に敵わないだろう。
沿線住民には悪いが、このような都心ど真ん中にありながら退廃的な雰囲気を醸し出す路線は関東にはなく、関東人からは大変魅力的である。
汐見橋駅はさすがにトイレもきれいになり若干リニューアルされていたが昔の雰囲気もだいぶ残っており、必要十分と言えるだろう。

今回は初めて途中駅に下車してみる。
まず西天下茶屋駅。この駅は年季の入ったトイレが有名だったらしいが、2022年から倒壊の恐れのため入れなくなっているとのこと。
それを差し引いたとしても、いつから使っているんだという駅舎である。

西天下茶屋駅

 

次に木津川駅のこのうらびれた雰囲気がたまらない。
この駅は入口が皆目見当もつかないような場所にあり、初見でたどり着くのは相当難しいだろう。
汐見橋線は途中の津守駅だけが乗り降りが盛んであり、他の駅はおしなべて少ない。

木津川駅

その後は南海難波に移動して「なんばパークス」の上層部にある南海ホークスメモリアルギャラリーを訪問。

私は2020年に故野村克也さんの展示を復活させるという再整備事業のクラファンに参加した。3年半も経ってしまったが、この施設は一度見ておきたいと思っていた。

ノムさんの展示が加わりようやく本来の形になったことはもちろん、全体的に以前に比べて展示が明るくなり、映像資料が増えて見ごたえもアップしていると感じた。

南海ホークスメモリアルギャラリー
南海難波…大阪難波15:24→15:49甲子園16:28→16:42大阪梅田

大混雑の戎橋筋で軽食を食べて、大阪難波駅から甲子園に移動。
ここでは阪神電車が運行している「日本一ありがとうラッピングトレイン」に狙いを定め乗る予定だったのだが、あろうことが翌日の運用表を見ていて完全にしくじった。

慌てて何とか相見えようとしたが、増結車はラッピングの対象ではないということに乗ってから気づき慌てる。結局通過の場面を何とか写真に収めた。
まあいいんですけどね。甲子園球場の前の公認ショップで土産物を買い込んだ。

阪神日本一ラッピングトレイン

たまたま大阪駅の「アトリウム広場」というところで北信州のPRイベントをやっていて、ご当地キャラクターが揃い踏みするという情報があったので、見に行くことにした。

新潟のレルヒさんや長野県マスコットのアルクマを見られた。
長野県内や新潟県内でも着ぐるみ本物には遭遇したことがなかったので大満足。
知名度の高いアルクマが圧倒的に人気なのはしょうがないが、私は大阪に観光に来ているのにこんなところで何をやっているんだか。

ここは大阪です

アトリウム広場は全体的に狭くて大阪駅の利用客がスペースに入り乱れてくるため、全然イベントスペースの体をなしていない。

私は東京駅がグランスタなど構内を商業施設で固めているのに比べれば、大阪駅はまだゆったりしている…という謎の刷り込みがあったが(今日は土日だからというのはあるだろうが)人が多すぎて動けず全くの詭弁だったことに気づいた。少し印象を修正しなければならない。

 

大阪18:08→18:10福島18:59→19:12新今宮

最後に福島駅に移動してほたるまち港のラバーダックを鑑賞。
2014年に初めて台湾に行った時に、基隆にたまたまこのアヒルが寄港していたことを知った。
そこから日本では大阪にたまに来ているらしいことを知り、いつか見たいと思い続けて10年も経ってしまったわけである。

ほたるまち港桟橋

ほたるまち港は現役の港なので、観賞していると港から乗客が降りてきたりする。
期間限定だが人出は大阪駅に比べればまばらだった。
グッズを購入し、色々の角度から写真を撮り続けるということしかやることはないが、わざわざ見に来た甲斐があった。
こういうのは自分で満足すれば良い。私の10年越しの夢を叶えてくれてありがとうという思いでいっぱいです。

ほたるまち港(玉江橋から)

この日は今後嵩む旅費を抑えるために新今宮駅付近の西成(あいりん)地区の宿に泊まった。
私は何度も大阪に来ているが、一度も西成の宿に泊まったことはなかったので人生の経験として突撃してみた。
昔よりはマシだというが、この地区はとにかく道行く人の歩行者の風体がやばすぎる。

宿泊の部屋自体は思ったよりは良い施設だったが、とにかく泊まっている人の匂いがついていけない。値段相応で泊まっているので、話のタネとして、不満も飲み込むことにした。

まあ、寝るだけならね…

4路線が乗り入れている便利な駅の横にこんな空間があるのはすごいわ…
宿自体にも風呂やシャワーはあったが、自主辞退して近くの入船温泉(銭湯・520円)にお世話になった。
次来るときはどうしようもなくカネがないときだけ、特に夏場は遠慮したい…と書き残しておく。

夜は「宮本むなし」(関西圏を中心とする定食チェーン)で食事。そこそこの味。
(2へ続く)