アルプススノー社編集部

移動旅行、ときどき海外

伊予ヶ岳・富山

実施日:令和5年12月2日(土)

岩井駅新宿さざなみ1号で降りて、南房総市コミュニティバス「トミー号」に乗り換え。

岩井駅


土日は登山口の真下である天神郷バス停まで、所要20分200円でたどり着ける。
便数はかなり少なく、往路で乗車する場合は登山として使える便は午前中の2往復だけなのでご注意ください。

乗客はグループ2組と1人2組で約20名ほど。日野ポンチョなので通勤電車のようになってしまった。到着後軽い準備運動して、いの一番に進んだ。これは正解だった。

伊予ヶ岳は千葉のマッターホルンという異名を持つらしい。県民なのに知らなかった。
最初はごく普通の登山道であるが、途中からさすがマッターホルンと言われるだけある、急峻な鎖場が左方向に現れる。

鎖場入口

全体的にかなり歩きづらい。

私はこの日の後々の予定を加味してスニーカーで来ていたのだが、これが大誤算であった。
枯葉や枝木が散らばっていて、鎖場(ロープ)が結構な場所にある。ロープが整備されていなかったら滑落するところであった。*1

ロープ未持参でも一応登れる

子供や高齢者お断りという看板があったがまさにその通りで、わかる気がする。

伊予ヶ岳は南峰に登るのにも激しい鎖場があるし、南峰から北峰に抜けて、北峰から下る道にも鎖場があり逃げようはない。私が今まで行った山が歩き易い山ばかりだったのかもしれないが、それは置いておいて汗が吹き出た。
ただ山頂からの東京湾の眺めは絶景である。

北峰から南峰をのぞむ

北峰からの下りは緩やかな鎖場が延々と続く。泥濘に足を取られまた体力を消耗。

伊予ヶ岳から富山(とみさん)までの接続道は長閑の風景の中延々と歩いていく。非常に退屈な道。

伊予ヶ岳→富山方面

伊予ヶ岳に上り下りしただけでだいぶ満足していて、富山は放棄しバスで帰りたいぐらいだった。私の前を歩いていた、結果的にほぼ同じルートで先導してくれていたおじさんが振り向いて、こんな舗装道が続くなら伊予ヶ岳から自家用車で移動すると言って、引き返していった。

富山は伊予ヶ岳よりは歩きやすいと感じたが、落ち葉がそこら中に落ちていたり倒木を無理やり切って通したような道がある。
令和元年の台風や、今年(令和5年)の大雨による影響はいまだ払拭されていないと感じた。

富山の頂上北側にある展望台は老朽化注意と至るところに張り紙をしてあり、まさにその通りで登ると今にも床板が破れそうであった。

富山山頂

靴の件もあり、さっさと帰りたかったので、岩井駅14時56分発の普通列車に意地でも間に合わせるべくハイペースで歩いていた。*2

富山を下りに福満寺方面に歩いていると、隣の山の方からレーシングカーのような音がバンバン響いてくる。

これは何だろうかと思ったら「THE MAGARIGAWA CLUB」という会員制ドライビングクラブのレース場だという。2023年7月開設。富山を歩いていると嫌でも耳にするであろう。

レース場

結果的に電車に間に合った。

富山は全体的に舗装されたゆるい坂道が長いので、なおさら登山靴の方が足の負担は少ないと感じた。
もう今日の感想はそれしかないですね。もう今後登山に行く時は絶対に登山靴にしようという思いを新たにした。

*1:実際2023年4月には滑落事故が起きているらしい。

*2:私の時間+1時間ぐらいで見ていただけると幸いである。