アルプススノー社編集部

移動旅行、ときどき海外

マレー半島鉄道縦断(5)ー帰路上海ー

チャイナタウン6:55→7:30エキスポ7:35→7:40チャンギ・エアポート

早起きし、地下鉄ダウンタウンラインをひたすらエキスポ駅(終点)まで乗り続け、乗り継いでシンガポールチャンギ空港到着。

チャンギ空港は世界の名だたるブランドの粋を全て1か所に集めたような空間。また来たくなる要素てんこ盛りであった。

何だこの空間は


何も買うつもりはなかったのにネックピローなど購入してしまったぐらい。
高級感というか、購買意欲を向上させる力がすごい。さすがアワード1位になるだけある。機会があれば何度でも来たいと思わせる空港。

チャンギ空港は「ジュエル」というモールが見どころだというので8時半ごろに見に行った。
しかし最大の見所である木々の真ん中にあるシャワーは、係員に10時からだと言われあっけなく追い出された。

ジュエルエリア(空港です)

kaigaikyoikuijuu.hatenablog.com

シンガポールチャンギ空港10:10→14:25上海浦東空港 MU546

チャンギ空港は先に出国審査してから、搭乗手続きの直前で保安検査をするという独特な形式。
シンガポールは入出国スタンプがないので審査においても、パスポートをかざすだけ。

機内食中国東方航空

特に遅れもなく、上海に到着した。

 

今回上海経由なんぞにしているのは、
・直行でLCCで帰るのとそれほど金額が変わらなかった
2023/10現在中国に日本人の短期観光客が入国するには「トランジットビザ」という方法でしか事前申請なしでは入国できず、日本から単純往復ではビザなしで入国することが不可能(ごく一部の都市を除く)

要は日本から短期観光しようとビザなしで単純往復すると、空港で突き返されるということである。
ということで、上海の夜景を見たときの興奮をもう一度味わいたくて、この際せっかくシンガポールという第三国から飛び立つのだから「トランジットビザ」を利用して入国してしまおうと思った次第。

※このトランジットビザ利用を実行するにあたり多くの先人たちの知恵を頂き、この場を借りて感謝申し上げます。

nao16blog.hatenablog.com

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ameblo.jp

海浦東空港に降り、指紋検査と健康診査のQRコードをかざす。(健康診査は出国するときも必要なので注意!*1
その後入国審査を受けるが、通常の審査列の脇の方に「24/144臨時入境」と書かれたレーンがある。
レーンの隅の方にその手続き専用の入国カードが置いてあるので、記入してから並ぶ。

私が空港に着いたのは15時頃だったが並んでいたのは5人程度。そこまで利用する客はいないらしい。
入管職員が「次の飛行機は決まっているのか」という質問を、私だけでなく客一人一人に対して質問していた。スマホの画面やチケット控を落ち着いて見せれば問題ない。

無事24時間滞在証明がパスポートに貼付され入国成功。4年ぶりの中国だ!

あーぁ、また来ちゃった(天潼路駅)
海浦東空港16:55→17:55南京東路18:00→18:02天潼路

入国後とりあえず2号線に乗って繁華街に出て、宿にチェックインし荷物を置く。地下鉄1時間乗車で7元(=150円)は安すぎる。
宿の近くの蘭州ラーメンのチェーン店で食事。盛況。

馬記永 (马记永·兰州牛肉面(星荟中心店))

個人的に蘭州牛肉麺が好きなので東京の店によく行くが、日本で販売されている蘭州ラーメンは、かなり大陸のものを忠実に再現しているのだなあと感じた。

上海ではチェーン化されており、ほとんどどこでも食べられるようになっている。
日本のうどんやそば屋の感覚だろうか。日本もそうならんかなぁ。

蘭州牛肉面
天潼路19:35→19:37南京東路19:45→19:47南京西路

その後、何か第2回上海記念の土産になるものをということで、スタバの旗艦店「リザーブロースタリー上海」に南京西路まで行き観光。

リザーブロースタリー上海店



このスタバは上海でしか売っていないオリジナルの限定商品(マグカップなど)が、予想以上に何種類も販売されており選り取り見取りであった。
東京の中目黒にもロースタリーがあるらしいが、全然知りませんでした・・・

スタバの近くにあるスーパーで軽く買い物。
ここはVISAカードが使えるので非常にありがたい。*2

私が入国前に懸念していたのは、現金が本当に使えるのかということだった。
ニュースなどで中国のキャッシュレス化がものすごい進んでいるという話を目にしていて、大丈夫なんだろうかという怪訝な思いはありながらも、良く調べもしないまま入国の日を迎えてしまった。
結論から言えば現金はコンビニ等で使えるが、使うのを躊躇わせる場所も多い。ラーメンを食べるときも、現金かよ、みたいな顔をされた。
スタバはVISAが使えるからいいが、中国の飲食店はVISAやMastercardでさえ使えないような店が多く、外国人としてはやりづらい。

地下鉄の切符はまだかろうじて現金が使えるが、駅に置いてある飲料自販機は全部電子対応しか置いておらず、硬貨の自販機は電源が抜かれていたり機能していないものばかりだった。
微信やアリペイをあと何年かしたら外国人も持たなければならなくなるかもしれない。*3

aumo.jp
上海ではどこでも売っているミルクキャンディー「大白兎」を購入。
翌日の出国直前に空港売店で同じ商品を見たら全然値段が違ったので、土産はスーパーで仕入れるのが正解といえよう。
超繁華街の南京路エリアは国際クレジットカードが使える店が多いので、狙い目かもしれない。

南京西路繁華街


中国の物価はシンガポールに比べればそこまで高くは感じなかったが、長引く円高のため、どの国に海外旅行していてもこれは日本のほうが安いんじゃないか…も思うことは増えたなあ…。

南京西路20:45→20:50陸家嘴21:45→21:47南京東路

南京西路散策後、陸家嘴駅に移動して「東方明珠電波塔」を至近距離から鑑賞。

東方明珠電波塔

どぎつい色使いの彩色を見ていると、中国に来た気分が増す。
この塔の紫色っぽいケバい色がすごい好きなんですよね。近くで見ると迫力があって中国に来て良かったという気持ち。前回は外灘から見るだけだったので非常に新鮮。
周りのビル群の激しいプロジェクションマッピングが一層引き立てているのかもしれないが、日本だったら絶対にこんな色使いにはならない。色は紫から青→黄色と変わっていくようになっていた。さすが魔都である。

陸家嘴駅前 中国に来たなあ…


写真を撮っている人もいっぱい。(日本人はほとんどいない)

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最後に南京東路駅に移動し、5年ぶりに雨の外灘を30分ぐらい散策。
いやー、いつ見てもいい景色だ。

外灘(バンド)

天潼路駅近くのホテルに戻ったのは23時。

かつてのビクビクしてしながら観光していた自分に比べると、いまは良くも悪くも肝が据わっていると自覚する。

翌日始発の地鉄に乗って空港に戻り、帰国した。


この旅は最後まで時間に追われっぱなしでキツキツの旅程だったが、最初から最後までほぼ計画通りやりたいことは完遂したので満足。
また海外に行きたいけど今回はかなりエネルギーを消費した旅だったので、ひとまず充電してから次を考えたい。

*1:ちなみに2023年8月30日からPCR検査は不要となったが健康診査はなくなっていない。名ばかりの制度で内容はそこまで細かく見られてはいないと思う。とにかくQRコードを出力して手元においておく事が重要。

*2:滞在時間も短いため、私は前回旅行したときに余った最小限の現金しか持ってこなかったので、カードに頼らないと100元程度の買い物すらできない状態だった。罗森(ローソン)で水しか買えない有様。

*3:2023年7月から微信が国際クレジットカードでも使えるようになったとのこと。私は何も持たずに行ったが、今後はそちらの方が断然苦労しないと思われる。(現金だけだと結構ストレスになる)