アルプススノー社編集部

移動旅行、ときどき海外

マレー半島鉄道縦断(3)ースンガイコーロックからコタ・バルへー

スンガイコーロックに30分遅れで到着。

昼過ぎになってようやく空の下に出たわけだが、旅行が始まってからここまで駅か空港か機内か列車の中しか滞在しておらず、いきなりスンガイコーロックという、曲がりなりにも渡航中止勧告区域の街中に放り出されさすがに足が竦んだ。
いきなりとんでもないレベルの都市に放り出されているようなものである。

まあ、すぐ出国するから、大丈夫……と自らに言い聞かせながら歩く。
駅のタクシーの客引きをかき分けセブン-イレブンで飲料調達し、国境まで15分ほど歩く。

タイ側の国境施設


私にとって史上初の陸路国境超えに胸が高鳴る。
検問所でパスポートを提示し出国印を押してもらい、ここからは国境にかける橋をマレーシア側に徒歩で渡る。

5分ほどで渡り、ランタウ・パンジャン側で入国手続きをする。あっさりと終了。

国境には左側に鉄道橋が架かっているのが見える。国境区間の鉄道は、ここ30年走っていないらしい。
スンガイコーロック駅からランタウ・パンジャン駅(休止中)を通りパジル・マス駅まで線路は繋がっているらしいが、果たして再び列車が通る日は来るんだろうか…

タイ・マレーシア国境にかける橋(鉄道)

出国入国手続きは全体的にあっという間に終わった。空港のような厳正な保安検査もなく、パスポートを窓口に出して検印をもらって終了。こんな簡素でいいのか、という感じであった。

パスポートの印にこの両都市の名前がしっかりと記されていることが嬉しい。この旅行はただの旅券スタンプラリーと化しているのでなおさらである。
なおマレーシアはやたらとトイレにチップを求めてくるので、用を足すならタイ側で済ませた方がいい…という何の役にも出さない情報をここに書き残しておく。

blog.goo.ne.jp

 

タイ・マレーシア国境にかける橋(道路)
ついにマレーシア初入国!

(↓ここからマレーシア編↓)

ランタウ・パンジャン15:30→17:00コタ・バル Bus No.29

国境を越えてランタウ・パンジャンという地方都市の地を踏んだが、ここから29番バスでコタ・バルに向かった。

ランタウ・パンジャンのバス乗り場は、初見で理解するのが大変です。
国境から300mぐらいまっすぐ歩くと紫色のモニュメントの前に屋台があり、その横にバスが止まります。
たまたま同じようにバスを待っていた4人グループがいなかったら、おそらく乗りそびれていた。

バスは、この左手前にある建物の前に停車した

(バス停の位置↓)

渋滞もあり1時間20分かかって到着。渋滞の影響だかわからないが途中で乗ってくる人はほとんど皆無だった。
マレーシア初訪問人間なのに、クアラルンプールを完全に無視してコタ・バルなんぞ地方都市に来ている…

私は時差のことを完全に失念していて、コタ・バルの観光時間は知らぬ間に1時間減っていた(時差のせいです)。
時間がないので、今朝からいろいろ観光プランを考えていたが、昨日のフードコート以降まともな食事を取っておらず限界だったのでチャイナタウンの「九龍」で飯。
ジーローカレー鍋とコーラ(12リンギット)。辛いが美味い。これで生き返った。

九龍


旅程がもう1日取れれば5泊6日にしてコタ・バルで宿泊する計画だったが、時間がなく連荘で夜行列車2本目に乗るため、この街とは早くもおさらばである。

とりあえずコタ・バルに来たという証明にするため、カルチャーエリアにある「Al-Quran Regal Park」の前にあるモニュメントで写真を撮ってこの地を後にした。

I LOVE KOTA BHARU の碑

コタ・バル中心市街地に最も近い鉄道のワカフ・バル駅へ向かった。車で25分ぐらい。

ginniemy.com

ワカフ・バル19:29→19:46トゥンパト KTM インターシティDMS トゥンパト行き

ワカフ・バルからも今日乗る予定の夜行列車に乗車できるが、律儀に始発駅から乗るために始発のトゥンパト駅に電車で行く。
駅でチケット(1リンギット)を購入し乗車。ワカフ・バルでほとんどの客が降りてしまったので車両に5人ぐらいしか乗っていない。
マレーシアの鉄道はほとんどKTMという新車に置き換わっている。
これは快適なのかもしれないが、趣味的には日本国内にも同じような車はいっぱいあるしこの車両で2時間も3時間も乗りたいとは日本人としてはあまり思わないかな…。
座席はいいがリクライニングもしないし。お試し乗車としてはいいかもしれないけど。

トゥンパト20:30→12:30JB(ジョホール・バル)セントラル ERT27列車 JBセントラル行き 

東海岸線の終点トゥンパト駅は予想通りというか本当に何もない。駅舎すら電気が消えている。
駅前に屋台飯を出している店はわずかながらあったため、食料調達は不可能ではないが、あまり当てにしないほうがいいかもしれない。
とりあえず真っ暗の中終端部を見学に行き、その後ホームからERT27列車の入線を見物。

DMS(左)・ERT27列車(右)

トゥンパト駅から乗る人は少なく、ほとんどの客がほぼ隣のワカフ・バル駅とパジル・マス駅から乗ってくる。
今回マレーシアの学校が夏休みになる起点の日に乗車日が被ってしまい、1ヶ月前の時点で寝台がほぼ売り切れておりかなり焦った。
最後の上段一席を何とか確保したという形だったので、本当に首の皮一枚繋がったという感想しかない。

寝台上段

案の定ファミリーが多かった。
マレーシアの車両は上段にも窓があるので閉塞感は少ないものの、あまり寝台に長居する気もしないので、食堂車(CAFE)に移動して夕食を取る。
ミーゴレン(焼きそば)を食べた。12リンギット

食堂車で飯

個人的には史上初めて外国の食堂車でまともな食事にありつけることができて、感無量だった。

CAFE

マレーシアは物価が良心的で助かる。
シンガポールに入ったらどんな感じになるのだろうか…。(つづく)

 

※この旅行記は外務省の渡航勧告地域への旅行を推奨するものではありません。