2018年9月17日(月)
■ウラジオストク6:45→9:10ウスリースク 6371次列車
昨日の夜から風邪気味。
シベリア鉄道横断は旅程の都合上難しいが、少しでもかじりたいということで、近郊電車のエレクトリーチカに乗ってウスリースク(Уссурийск)という内陸部の街まで行ってみる。まあ「地球の歩き方」に書いてあることをそのまま実行しているだけだが…
参考: シベリア鉄道路線の近郊電車でウスリースクへ!! | ウラジオストク
しかしさっそく乗り方がわからん。1階のチケット売り場では「2階で乗車券を買え」と言われたが、2階の売場は営業している気配がなかった。
他の乗客の動きを見ていればいいのかなと思ったが、2階の待合室で待っている客はウスリースク行の乗客ではなく、6時40分ごろにモスクワから到着した長距離列車の迎えに来ている人たちだった。
しょうがないのでそのまま乗り込み、愛想の欠片もない車掌から切符を購入した。車内で購入すると手数料を取られるようだ。ウスリースクまで250ルーブル(手数料50ルーブル)。それでも上野から渋川ぐらいの距離を、わずか500円で移動できるのだから安い。
駅舎に入るときに手荷物検査をするのだが、駅舎を通らず直接列車に乗ればスルーできてしまうし、何のためにやってるのかよくわからない。これはウスリースク駅でも同様だった。座席は木製ベンチである。
アエロエクスプレスと同じ線路を走り、相変わらず海際の素晴らしい車窓。途中から山間部に入ると霧が濃くなっていった。
通勤時間帯なので乗客の乗り降りはそれなりにある。日本は祝日だがここはロシアである。この6371列車はウスリースクまでのほぼ全駅に停車した。
北部に行くにつれて仮乗降場のような駅が増えていったが、一つ一つ丁寧に停まっていく。北海道と似ているようで違う不思議な感覚。
ウスリースクには定時に到着した。この列車はウスリースク止まり。
さ、寒い…風邪にはこたえるなあ…
ウスリースク駅から市街地にある観光スポットは少し離れている。
時間も限られているしこの寒い中を歩いて行ける気がしないので、駅の横にあるスタローバヤ(食堂)に入って体を温めることにした(グーグル様によるとシティ・ボツマンという店らしい)。
全くメニューがわからないので、店員のお姉さんが何か言っているのにただ従うばかり。褒めてばっかりだが、なかなかロシア料理は食べやすくて好印象だ。風邪も少し回復。
■ウスリースク10:44→12:30ウラジオストク 6016/6008次
帰りの列車はルジュノ(Ружино)始発である。これを逃すと次は18時5分発までないため、何が何でも乗らないといけない。3×3の座席がほぼ埋まる程度に混んでいた。ルジュノはウスリースクよりもさらに北にある街だから、日の出ごろに出発しているはずである。よくこんな座席で数時間も移動できるなと思うが、標準軌だから走りは安定している。まあビジネスクラスも1両あるし、選択肢は用意されているということなのだろう。
往路と異なり小さい駅はすべて飛ばしていった。ウラジオストクの手前の駅で降りる客が結構いた。約1時間40分で到着。
(その3へつづく)