前回の記事を書いて5ヶ月後、下期の技能試験を受けに行った。
今度こそと意気込み、万全の複線図対策をして臨んだ。
頼むから候補問題No.7とか11(最難度問題)は出ないでくれと最寄駅の喫茶店で祈っていた。
いざ問題が配られるとNo.13。これは候補問題全体ではそこまで難しくないとされる普通の問題。
ここまでつぎ込んだお金のことを思うと、緊張で手が震えた。
残り10分で連用取付枠をつけるのを忘れていたことに気づき心臓が止まりかけた。
まあ見直しした限りは目立った欠陥もなさそうだし、さすがに大丈夫だろうと思い試験終了。
それでも、合格できなかった。
緊張が、普段の練習なら考えられないとんでもないやらかしを生み出したからである。
技能試験の基本中の基本として、
「電源から点滅器、コンセントおよび自動点滅器までの非接地側電線には、すべて黒線を使用する。」というのがあります。
これと別に三芯ケーブルは「電源と直接つながらない線には色の指定がないため、残った色から選択してOK」というのがあり、いくつかの問題(No.6,7,12など)は電源と繋がらない部分については模範解答と色が違っても正解になる。
直前までそれらの問題を見ていたため、終了後他の人の真ん中の差込型コネクタが3本とも黒でそろっているのを見て、なぜか「自分は赤にしたけど確かどっちでもいいんだよな」と思い込んでしまった。
その結果、No.13で三芯ケーブルの赤と黒を逆のままにしたのでした。
だが、No.13は三芯に接地・非接地が含まれるので、電源と直接繋がらない線は赤しかなく、正解は一つしかない。
またしても、やらかした…
帰りに気付いたとき、道端でしゃがみ込んでしまった。
この候補問題で落ちるって、基本がなってないとしか言い訳できない。
勝負の神様は細部に宿るという格言が突き刺さった。
こうして電気工事士二種への道は、目前でまたしても泡と消えたのだった。
次はまた筆記からになるし、私自身この資格が別に仕事に関係あるわけでもなく、正直モチベーションを保てそうにないので次回受験は未定とします。
独学で必要なのは合格マルチツールじゃなくて、合格配線チェッカーなのかもしれない。