アルプススノー社編集部

移動旅行、ときどき海外

帰ってきた台湾旅行(1)[西部縦断]

10月13日から台湾は「自主防疫期間」というハードルを満たせばほぼ以前と同じようにに海外旅行ができるようになった。
自主防疫期間とはざっくり言えば2日に1回自主抗原検査をすることにより、外出が保証されるというもの。

有事次第でこの国は突然行けなくなるだろう。行けない悲しさはこの2年間で嫌というほど味わったので、心残りないように一度訪問したい。それだけがこの旅の動機だった。

3年間の空白から台湾に触れることが激減していて、それほど行きたい場所はないと思っていた。
しかし調べるうちに台湾熱が復活し、行きたい場所が増えすぎて、全然2日では足りなくなってしまった。

 

成田空港22:00→1:25桃園空港 MM627

予想以上に乗客が少なく、40人程度。日本人は数えるほどしかいなかった。
これでは7月と全然変わらないなあ。まあ今日が木曜日だからと思うことにする。

成田空港でやっている店が少なすぎて食べ物の調達に失敗し、仕方ないので機内販売で買いまくり腹を満たした。

これが制限エリアの現実…

 

桃園空港には定刻到着。入国前に検査キット4回分が配布された。無料というのが素晴らしい。

桃園空港第一ターミナルの手荷物受け取り場の横には淋浴室(シャワールーム)がある。無料で使用できる。
今までくそ早い時間帯に日本を出る飛行機の経験はあるが、夜明け前に桃園空港に着く便に乗るのは史上初めてなので、使わせてもらう。
タオルは持ち込む必要があるがシャンプーとボディソープは備え付けがある。割と清潔なので良しとしましょう。
深夜帯で制限エリアにいる人は少なすぎて、不審がられる。
淋浴室は税関の手前にあるので注意。
また地味に気を付けたいのがこの時間に空港に着くと、税関出てすぐのところにある台湾銀行でしか両替できないので要注意。他の銀行はすべて閉まっている。

OPENちゃん、ただいま!(セブンイレブン前)

 

久しぶりすぎて、目に入る看板類、全てが懐かしい思いに包まれる。

桃園空港も、この時間帯では到着側地下のセブンイレブンしかまともに営業している店はない。
始発までしばらくフードコートのベンチで羽を休めた。

フードコートは割と空いてて横になれるものの、手前の円形の座席を除き、照明が顔の直下に来るので熟睡できるかというと微妙。

 

桃園空港5:57→6:19高鐵桃園6:49→8:40左營→凹子底→美麗島 

本当は台中・台北ぐらいだけ廻るつもりだったのだがどうしても高雄で買いたいおたくグッズがあって、また南進してしまった。
こうして私の台湾リスタートは高雄から始まったのである。

台湾高鐵の外国人割引チケットを事前予約して初めて利用。
今までも結構乗ってるのに知らなかった。まだまだ新しい発見がいっぱい。

ただこのチケットのデメリットは対面受け取りのために時間がかかることだ。
高鐵の駅の售票処はやたらと混んでるので少なくとも30分前には駅に着いている必要がある。
ただ桃園の始発南行は指定席ほぼ満席だったので、事前に確保しておいて正解。しかし高鐵はいつも混んでいるな…

「牛肉ど真ん中」というどこかで聞いたような名前の弁当を食べて左營まで爆睡。

牛肉どまん中監修「牛肉どまん中」

 

左營9:15→9:23凹子底10:00→10:05美麗島 捷運紅線 

高雄捷運のメロディを聴いて懐かしい気分に浸る。以前行った橋頭糖廠に最近猫のキャラクターが誕生して、現在はそれを推しているらしい。

オタク・ショップ(高雄捷運商品館)

高雄捷運商品館(美麗島店)で色々買って満足して飯に行く。

このあと行った高雄駅店に関しても、売り場面積が広く美麗島店にも引けを取らないぐらいのグッズの量だった。

帰ってきた美麗島
美麗島10:50→10:52中央公園12:00→12:05高雄12:45→14:54彰化 新自強372次

港園牛肉麵自強店で昼飯とする。

麺大盛りにしたら300gぐらい出てきてお腹いっぱい(150元)。完全に店員が自分を現地人扱いで、たどたどしく話す。まだまだだなぁ…

港園牛肉麺

新車EMU3000系で彰化まで。うとうと。この新車はキレイなのはいいが座席が直角で座り心地はいまいち。

EMU3000 台中行き

彰化では有名な扇形機関庫を見に行く予定だった。

ただ彰化駅に降り立って、ホームの電光掲示板に何やら不穏な掲示がスクロールしているのが目に入った。
「111年12月2、3日扇形車庫暫停對外開放參観」。

……は?やってないの?

改札を出たところにも同じような案内があった。

今日のメインだったのに…

彰化駅、悲しみとともに降り立つ

はぁー、台中へ行くか…

 

彰化15:30→15:47台中 區間快2028次

豊原行き快速で台鐵台中駅へ初訪問。

台鉄台中駅は駅周辺にオブジェが多い

高架化前の台中駅が駅の横に保存されていて自由に見学できる。DR2700系も保存されていた。
私が初めて訪台したときに僅かな区間乗ることができた思い入れのある車。
旧駅は移転前からそのまま放置されているという感じで、おめかしされてない感じが好感が持てた。
宮原眼科(菓子屋)にとりあえず行ってみるが、高級お菓子が並んでいて、また誰かと来たときに再訪したい。

 

台中→松竹→北屯→文心崇徳→豐樂公園→高鐵台中20:08→20:46板橋

「鉄鹿大街」という台中駅下のフードコートはいまいち目ぼしい店が無かったので、駅売店で安定の台鉄排骨弁当をいただく。
80元でしっかり食べられる。庶民の味方。

これを食べなきゃ始まらない

彰化での観光がなくなって時間が余ってしまったので台中捷運に全区間乗ることにした。2021年に開業してまだ2年たっていない新線である。

よく捷運はメトロと訳されるが台中の路線は全区間地上シェルターを走っているので、地下鉄でない。5ドア2両という独特の編成である。無人運転なので前面展望がばっちり楽しめる。

台中捷運(豊楽公園駅)


台中は台鉄台中を避けるように捷運が走っているのと、あまり駅の近くに観光地がないので廻りにくい。

台中捷運は高雄のようなグッズ店はないが、各駅にオリジナルグッズの自販機が置いてある。どの駅もラインナップはあまり変わり映えしない。2駅ぐらい見れば十分。記念の折り畳み傘を購入した。
自販機は上記駅のうち高鉄台中以外の各駅には置いてあった。自販機が改札の内外かは駅によりまちまち。

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豐樂公園を過ぎたあたりから疲れがのぞき、台中駅の長蛇の列に気力を振り絞って並んだ。早く発券してくれという気分だった。

板橋駅新北市)周辺はクリスマスイベント装飾で盛り上がっていた。この旅行中何回クリスマスツリーを見たことか。

板橋駅周辺はクリスマスイルミ真っ盛り

あとから振り返ると疲れてるのに何もわざわざ大都市台北に泊まる必要もなく、台中泊でも充分だった。(続く)