アルプススノー社編集部

移動旅行、ときどき海外

山口宇部どこかにマイルの旅(3)【山口大寒波】

 

宇部新川9:18→9:30宇部9:34→9:52新山口10:19→10:46山口 宇部山口線

この日はこの冬最初の寒波が迫っていた。
寒波のためSLの席が空いたことで、まだ乗ったことがなかった「SLやまぐち号」に乗って山口線観光を目指すことにした。

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宇部新川駅
山口11:12→12:58津和野 山口線SLやまぐち号

西日本の蒸気機関車に乗るのは初めてだ(梅小路のスチーム号を除く)。まあ現在近畿・中国地区の本線上で現役なのはこの列車だけなんだけど。
SLやまぐち号」は旧国鉄蒸気機関車が全廃されたあとに最初に復活運転をした、全国のSL動態運転の元祖・嚆矢である。
島根に近づくにつれて積雪が増えていく。雪を絡めた写真を撮りたいのか明らかにギャラリーが多かった。宮野駅から先は津和野駅までトンネルや勾配が続くため、蒸気機関車にとってはかなり厳しく当時の国鉄はよくこの路線を選んだなぁと思う。

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雪中行軍(地福駅


津和野で下車し稲成神社に参拝して帰りの「おき3号」で戻る予定だったが、よくよく計算したら駅から神社の入口まで徒歩15分かかるのに、与えられた時間はわずか40分。入口から本殿までは200段近い階段を上らなければならない。しかもこの悪天候
「おき3号」に間に合わないと帰れないことが確定してしまう。かなり無謀な参拝だった。結局おきが遅れたため何とかなったが、同じルートは絶対に真似しないように。

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津和野稲成神社



この時無理したせいで、旅行後4日近く肩の張りとひざの痛みが取れなかった。

津和野14:06→14:55湯田温泉 山口線スーパーおき3号

28分遅れの「おき」に乗車し湯田温泉で途中下車。
瓦そばを食べる。茶そば。山口名物を少しぐらい食べておかないと示しがつかないと思ったためだが、まず瓦そばを扱っている店を探すのに苦労した。本来なら山口線上郷駅近くにある「たかせ」で食べるのが筋なのだろうが、この店は日曜は休みだ。
湯田温泉の近くにあるばんちゃ屋という大学生御用達のような店に入った。湯田温泉は温泉地であると同時に山口大学の最寄り駅であるため、温泉街の反対側の川を渡ると割と飲食店がある。稲成神社で疲弊した足腰ではもう歩けないと純粋に思った。この店は宇部にもあるが宇部店は駅から遠いので湯田にした。
まあ瓦そばは下関名物なので本質的には少しズレているのだが、地のものを食べたことに意義がある。

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下関名物瓦そば

瓦、予想以上に大きい…温かいつゆにパリパリのそばがうまい。瓦だと温かさを保ったままそばを食べられるらしい。
「逃げ恥」がブームの頃に話中で登場して一躍人気になったらしいが、全く記憶になかった。とにかく瓦がデカいのにインパクトがあり、それに持っていかれる。

 

湯田温泉16:25→16:44新山口16:48→17:11宇部17:14→17:37草江 山口・宇部線

後は帰るだけとなり、この旅3度目の宇部線
宇部小野田線の「電車なのに全然速くない」という倒錯した状況は結構好きである。宇部線はかつて貨物輸送で稼ぐ有能路線だったが現在は運賃安いけど車両はボロ、本数少ない、遅い。加えて105系電車はとにかくすきま風がひどく、暖房の意味がない。でもそれがいい。西日本の空気を吸って気分転換になったので良しとしよう。


 【今回の成果】
鉄印帳 31→32/40箇所