2019年2月9日(土)
■ホテルHバレーヤンゴン→シュエダゴン・パゴダ→ホテルHバレーヤンゴン
早起きして、ミャンマーで最も著名な観光地である「シュエダゴン・パゴダ」へ。
ミャンマーの基本ルールとしてパゴダや寺院に入るときは裸足になる。しかもこのパゴダには参道の途中にエスカレーターがある。人生で初めて、裸足でエスカレーターに乗った。足をはさみそうでけっこう緊張した。
途中で外国人は入場料を取られる。ミャンマーはどこでも唐突に入場料や入域料をとられるので、すぐチャットを出せるようにしておかないといけない。あと半ズボンもダメとのこと。
このパゴダ自体大きくて、観光地としては圧倒される。
このあとも多数のパゴダに行ったが、ここは参拝の人数や建築物の威容からして別格だった。
朝は涼しいからか、多くのミャンマー人が熱心に祈りを捧げていた。
単にパゴダをぐるぐる回っていても高みの見物をしているような気分になるので、歩き方に書いてあった八曜日にしたがって、生まれた曜日の仏像に水をかけてあげた。少し参拝が楽しくなったかな。
ミャンマーの仏塔には必ず八曜日の仏像が置いてあることにも、旅の序盤で気づけたのは良かった。
※八曜日とは「自分が生まれた曜日が、性格や他人の相性に影響する」とされているならわしのことです。
■ホテルHバレーヤンゴン→ヤンゴン中央駅
宿に戻りタクシーを呼んでもらい駅の近くまで行く。ヤンゴン中央駅までと言ったら着いてから中央駅は北口しかないことに気づき、シャングリラ・ホテルの市街地付近まで10分ぐらい歩いた。
ホテルHバレーは文句のつけようがない宿だったが、ヤンゴンの拠点をシュエダゴンパゴダの近くにしてしまったことはどちらかと言えば失敗だった。
私のような鉄道を見たい、鉄道に乗りたいタイプの人は、ヤンゴン中央駅に歩いていける範囲に宿を構えたほうがいいと思う。
街中は慢性的な渋滞なので、ヤンゴンでは目的地へ歩いていけるかは大事だと思う。
まず最初に日本円を両替する。シャングリラ・ホテルの裏側にある「WHITE BAY MONEY CHANGER」へ。レートがレートなだけに、ものすごい枚数の札束を渡された。(1チャット=約0.8円)
あまり汚いお札を持っていくと両替を断られるとの事前情報だったが、ピン札なら、とりあえず大丈夫なようだ。とりあえずこれに入れれば、と行員に渡された封筒がすぐ破れて使い物にならなかった。
■ボージョーアウンサンマーケット
とりあえずお買い物。歩道橋を渡ってマーケットへ。
まずこのマーケットのある側の歩道に渡るだけで一苦労だが、幸いにも向かいにあるジャンクション・シティと連絡歩道でつながっている。
メインの商店街は1階にある。
最初に「シンピューレー」(クッキーショップ)に行って買い物。ここのクッキーは美味しかった。
店員と話していたら、どこからともなく現れた男の子にTシャツがある、サンダルはどう?などと何軒かのお店を引き連れまわされた。
内容はともかく男の子があまりに流暢に日本語を話すのに感心してしまった。日本に住んでいるそこらへんの中韓人より上手い。日本でも普通に働けるレベルの語彙力だと感じた。
結局Tシャツ(6000チャット)、トートバッグ(18000チャット)、クッキー(7000チャット)を購入した。Tシャツは男の子に買わされたようなもの。
■ジャンクションシティ
バンコクのターミナル21を想起させるショッピングモール。5階のフードコートで昼飯としてナシゴレン定食を食う。
ナシゴレン本来の味ではないらしいが、まあファーストフード基準の味ということなのだろう。5500チャット。
その後、4階のマーケットプレイスでパンや土産品を調達した(7430チャット)。
海外に行くとお決まりのように現地のスーパーばかり巡っているが、ミャンマーにもシティーマート(City Mart)という多方面から推されているスーパーがある。このマーケットプレイスはその支店のようだった。
■スーレーパゴダ
ヤンゴン市の交通の拠点になっている場所。
日差しで床が熱くて火傷しそうだった。
寺院を出ようとすると、係員の人がおもむろに靴箱から自分たちの靴を出してくれる。すごくもてなされてる気分になった。やさしいなぁ。
■ヤンゴン中央16:00→9:40ニャウンウー(バガン)61up
スーレーパゴダから徒歩で駅へ戻る。将来的には駅や環状線の高架化が計画されているらしい。誰が見ても大都市の玄関口としてはボロボロなので、改良は必要だと思う。
時間の都合で環状線全線に乗ることは叶わなかったが、見るだけ日本のキハたちを見た。君たちを見に来たんだ!
今日はここからミャンマー鉄道でバガン行の夜行列車に乗る。以下、バガン行きに乗る人向けのアドバイス。
●そもそも乗る以前の話ですが、列車は遅いです。
バスが11時間ぐらいですが、列車は17時間ぐらいかかります。
鉄道が好きな人だけにおすすめします。
●環状線は駅本屋から一番遠いホームに発着します。長距離列車は手前。
●オーディナリークラス(二等)とアッパークラス(一等)があります。アッパークラスのうちわずかな寝台車だけが横になって寝られます。
寝台車は個室がいくつも横に並んでいるタイプになっていて、車両間の行き来はできません。
●ヤンゴン中央駅はミャンマー語だらけなので、バガン行き列車のホームを自分で把握するのは不可能に近いです。ところどころにいる駅員に聞きましょう。
●食料(パンなど)を調達できる売店が3店舗ほどある。バガン行きは長丁場になるので飲み物の調達はしっかりしておくこと。私は1リットル持ち込んでギリギリでした。
●一応食堂車があるのでボーイが食事の注文を取りに来ましたが、列車がヤンゴン駅にいるうちは、ボーイ以外にもぼったくり少女や押し売り少年が個室にも平気で入って来ます。
私はボーイも押し売りだと思ってなにもいらないと言ってしまって、あとで過ちと気付きました。ミャンマーホント難しい…
●郊外へ出ると、とにかく揺れます。日本の旧ブルトレや中国国鉄の安定ぶりとは程遠いです。国内で例えるならば銚子電鉄の寝台車版に何時間も乗るようなイメージ。夜中、揺れで3~4回目が覚めました。
●乗車券はミャンマー鉄道のホームページから予約できます。
列車はヤンゴン中央駅を定刻に発車した。
最初の停車駅に着くまで丸3時間止まらずに走り続けた。夕日が映えて、景色はまさしく世界の車窓からだった。途中で日本車とすれ違う場面も何度かあった。
結局ボーイを断ってしまったのでバガンに着くまで食事は運ばれてこなかった。何があっても良いようにと思ってマーケットプレイスで買い込んでいた食料で、飢えをしのいだ。
食堂車は隣の号車だったが、時々窓からゴミや皿が投げ捨てられるのが見えた。線路際はゴミだらけ。いろいろダイナミックすぎる…
相部屋になった英国人老夫婦に、良くしてもらったので助かった。
横揺れ・縦揺れがひどく、寝返りを無理やり打たされて何度も起きた。
((3)へ続きます)