ウラジオストク市街に戻ってきて、街中を散策することにする。
■金角湾遊覧船
まずは遊覧船に乗るために駅北寄りの乗り場へ。
しかしチケット売り場には張り紙がされていて、誰もいない。読めない。
隣にある船着き場の中に入ってうろうろしていたら、警備のおばさんに注意された。
文字は読めないが内容から察するに、どうやら売場と乗り場が潜水艦博物館の前に移転したらしいが、詳細はよくわからず。
■海の駅
遊覧船を諦めて「海の駅」に戻ると、境港からのDBSフェリーがちょうど接岸していた。月曜日しか来ないのでなかなか貴重なシーンである。(週一)
それにしても一緒に船を眺めている人たちを見渡すと韓国人が多い。その数たるや日本人や中国人の比ではない。仁川空港から航空便が多数(6往復)飛んでいるからのようだ。中国人はハルビンなど地理上の似た都市があるし、わざわざここは観光地として選ばれないのだろう。
海の駅においてある日本語版のパンフレットは翻訳が雑で意味不明。
この旅行に行く前から時計を新調したいという思いがあり、シュトゥルマンスキーの時計が安ければ購入したいと考えていた。ちょうど時計屋があったが、お目当てのものは無かったので帰国してから買うことにした。
■北朝鮮レストラン
少し遅めの昼食をとる。この旅行でスポットの一つとして楽しみにしていたのがここだ。
60番バスで南方面に向かい、「カザンスキー・フラム」停留所で降りるとすぐ近くにある(特にアナウンスも何もないので、バス停の名前を憶えても何のメリットもない)。
グーグルの現在位置を頼りにたどり着いた。タイではバスに乗れなかったので、ロシアのバスにすんなり乗れたことが嬉しかった。均一運賃23ルーブルでわかりやすくて良い。
レストランで平壌冷麺を頂く。少し値段が高めなのが玉にキズだが、店員の方々が美人ばかりで異空間。物好きな方にはおすすめしたい。
■グム裏通り、C-56潜水艦博物館
バスで一気にグム百貨店の近くへ。隠れ家スポットとして有名らしい。駅前よりも年齢層が若めだった。
雑貨屋に入り、キリル文字のノートなどを購入。アイスを買うもメニューの味がわからず適当に頼んだらカカオ味だった。あとで調べたら写真右端は「カナダ」と書いてあるらしい。カナダ味…??日本のコンビニやチェーン店が全くないのが、ほかのアジアの国と違う。
■鷲の巣展望台
C-56潜水艦博物館を見てからケーブルカー乗り場へ。徒歩15分程度。
14ルーブルでわずか2分弱の乗車。何の飾り気もない。
バスでも鷲の巣展望台の近くには行けるようなので乗らなくてもよかったが、やっぱり観光客としては乗り物は外せないのである。
展望台も韓国人の団体に占拠されていた。まあ地球の歩き方のトップに載るぐらいの定番スポットだからな…
■ジョージア料理
中央広場横の土産屋でチョコなどを買い込み、一度宿へ戻り荷物を置いてから夕食に繰り出す。今日の締めは中央アジア料理である。ウラジオストク駅前通りから路地を入った「サツィヴィ」という店に入った。この旅は食べてばっかり。
日本語メニューが渡されたが、料理の名前を見ても全くどういう品なんだかわからず、地球の歩き方に載っているものを中心に適当に頼む。サラダには悶絶したが、ハチャプリというパンの料理がとてもおいしかった。晩餐としてふさわしい。
23時就寝。
****************
2018年9月18日(火)
6時起床。いつもの通りあっけなく帰国の日である。朝海際を散歩し、秋田新潟友好の碑や怪しい遊園地などを散策。
駅横のスタローバヤで朝食をとる。ウラジオストクで朝早くからやっている店は極めて少ないが、ここは8時からやっている。
貴重な情報を次々にくれる地球の歩き方には頭が上がらない。バイブル的存在。
■ウラジオストク駅10:20→11:15ウラジオストク空港13:25→15:40(14:40)成田空港
スペルマルケットで締めの買い物後、朝鮮衣装を身にまとい記念撮影をしている謎の韓国人団体を横目に、107番ミニバス乗り場に行く。鉄道も検討したがあまりいい時間帯のものがないためである。
ただのワゴン車で、満席だと乗れないとのことだったので15分前に向かったが、結局空港まで乗ったのは4人しかいなかった。他の日本人はどうやって空港に向かってるんだ??タクシーで向かってるのか??
なお、バスの時刻は頻繁に変わるらしいので、駅では乗り場の真横に立っている看板の時刻表を確認すべし。
出国直前のフロアに日本ショップがある。コアラのマーチが250ルーブルは高すぎる。300ルーブルぐらい余らせていたが、全く使う気にならず。
行きのオーロラ航空はプロペラだったが、帰りは普通のジェット機である。シベリア航空のアテンダントに荷物のことで、いろいろ注意されながらも着席。
帰りの成田行きはほぼ寝ていたが、あっという間に着いた。はやっ!こんなに近かったんだ…
ウラジオストクは街の雰囲気がよいので、改めて長期で訪問したいと思う。今後の旅行のトレンドになると確信した旅だった。
(終わり)