ヒヴァからの夜行列車は朝7時46分にタシュケント南駅に到着。まさに振り出しに戻った。
早速駅からバスに乗り中心市街地へと向かうが、今日はウズベクではただの平日であり、通勤時間帯でバスは激混みでスーツケースの置き場を作るのがやっとなほど。連接バスが来ているのにぎゅうぎゅうである。
なんとか本日の宿「ホテルウズベキスタン」に辿り着き休憩。
◆タシュケント地下鉄
タシュケントの市街観光は大抵の場合地下鉄に乗ることになるが、これだけで十分な観光である。地下鉄は1400スム一律であるが、旧ソ連時代に建設されたものであり近年まで撮影が禁止されていた。
こんな吊り掛け式の旧型車がゴロゴロ走っていて、日本では考えられない絢爛たる駅の装飾。興奮しないわけがない。
驚いたのは客が乗ってる最中でも、平気でドアを閉めたり、やたらと駅で手荷物検査に厳しいことであった。中国でもここまでではなかった。
私はタシュケントを観光する前に、地下鉄に乗るだけでかなり満足してしまった。この地下鉄に乗るだけで相当な体験が約束されるのは間違いないであろう。
◆「BEST QOZON」(プロフセンター)
まず行きたかったプロフセンターで食事を取ることにした。
プロフセンターとはその名の通り、ウズベキスタンの郷土料理プロフを大鍋で焼いている大食堂のことである。
プロフセンターという通称だが正式名称の「Best Qozon」が現地の地図アプリなどでは優先される。
入り口に入って右側に進むと大鍋でプロフを焼き上げている様子をじっくりと見学できる。ツアー客などが多く見られた。
肝心のお味はというところだが、うーん。
やっぱり日本のチャーハンとは少し違うかな…
綿花油をふんだんに使った料理なので、別にまずくはないのだが、なかなかスプーンが進まない。
メニューはプロフと飲料しかないので、チャイティーとうまく混ぜ合わせ、胃の調子を見ながら食べていくような料理であると私は感じた。一皿食べるのでも結構いっぱいいっぱいだった。
私は腹を下すならここかな、と内心思ったがその後も辛くも耐えきった。
◆ヒューマンハウス
その後、ガイドブックに載っているヒューマンハウス・工芸博物館・「ての店」を順番に巡った。
実際なかなかの歩行距離で結構堪えた。大陸国で東京と同じ感覚で歩いて観光しようとすると、とてつもない距離になるというのを忘れていた。
ヒューマンハウスはおしゃれなお手製の民芸品が並んでいる店。女子にはいいかもしれない。
◆工芸博物館
博物館まで25分ほど歩き続け、入館。歴代のスザニが所狭しと並んでいる。紋様に心を洗われるよう。
◆ての店(7SABER)
「ての店」とは通称だが、ウズベキスタンのアディダスのようなスポーツブランドであるらしくデザインの7が日本の「て」 と瓜二つになっていることから、誰が言い出したのかわからないが一部で話題になっているとのこと。地下鉄でも何人か着ている人を見た。
この直営店は道路沿いではなく、高級スポーツジムの一角のようなところに店舗を構えている。
ここではTシャツを2枚ほど購入。この国ではそれなりのブランドなので、バーゲン価格ではない。なかなか質がいいので良かった。
◆チョルスー・バザール
その後チョルスー・バザールまで地下鉄で移動。
おそらくタシュケントで一番有名なバザール。
買い物と行きたいところだったが、私はバザールの風景に圧倒され、バザール内の生臭い魚や肉の香りが衣服に染み込むのみで終わった。*1
◆サマルカンド・ダルヴォザ
最後に「サマルカンド・ダルヴォザ」に寄り、カルフールで買い物。ダルヴォザとはショッピングモールのことである。
ここも某ガイドブックでは有名地場スーパーが入っていると書いてあったのに、実際来てみたらカルフールに変わっていた。この前の台湾と何ら変わらんじゃないの。まあいいんですけどね。
ガイドブックの範疇でこのダルヴォザを訪問したが、新興ショッピングモールは他にもいくつかあるらしいので、別の場所でもいいんじゃないだろうか。
カルフールでは土産物を不足しない程度に一通り購入した。
カルフールでもそれなりに土産物を購入できたので、個人的には満足した。
ただダルヴォザからホテルまで結構な距離があり、これが本日旅行中最多歩数を記録してしまう原因になった。
SIMカードのアクティベート設定を誤ったために、この日スマホが碌に通信できず、ヤンデックス地図が使えず、バスを使いこなすことができなかったのはかなり痛かった。
夕食はホテルの近くにあるケンタッキーを食べたが、都市部だからかやたらと混んでいた。
*1:駅からバザール自体に入るのはすぐですが、写真の位置にたどり着くまでは15分ぐらい歩くので注意。