アルプススノー社編集部

移動旅行、ときどき海外

バンコク乗り鉄ワールド(4)【普通の観光編】

ペッチャブリー8:55→9:15ファランポーン MRT

昨日から乗り物ばかり。
このままだとお前は何しにバンコクまで行ったのか、何を見てきたのかと答えに窮するため、ヤオワラートの入口にある中華街門とワット・トライミットという寺を見学しに行くことにした。

このお寺は内部に金ぴかの仏像が祀られている。定番のワット・ポーやワット・アルンも良かったが、こういうローカルな寺もいいものだなあ。

金色の寺を見ているとじりじりと焼けるような暑さを一層感じる。

ワット・トライミット


なおファランポーン駅の鉄道博物館は日曜で休みだった。残念。

 

ファランポーン10:45→11:00アソーク MRT

現金がなくなってしまいアソーク駅構内の両替所改札外(SuperRich)で両替することにした。ファランポーン駅でATMでのキャッシングがうまくいかず、渋々戻ることになった。

土日も安定して営業している有人両替所は首都といえども少ないので貴重である。かなり混雑していた。

ついでに「ターミナル21」で東京フロアの変な日本語たちを見学。このビルは4年前にも来た。
タイ王国自体は中華圏と比較してそこまで変な日本語が蔓延っているわけでもないと思うが、このフロアは独特な看板等が鏤められていて面白い。

旅行記

Superdry「極度乾燥(しなさい)」という一部界隈に熱烈な支持を集めるブランドの店もあった。最近はデザインの指向が変わったのか、あまり日本人が受けそうな商品はなかった。

まあそもそもこのブランドの商品は日本に持ちこめないことになっているのだが…

 

アソーク11:55→12:03サイアム12:05→12:15セントルイス BTS

シーロムエリアに行き、クルア・アロイ・アロイという日本人御用達のようなタイ料理レストランで昼食を食べる。

マッサマンカレーとカオソーイどちらもかなりうまいが、カレーは辛くて水が手放せなかった。

こういう、旅行前にイメージするタイ料理の店を現地で探し当てるのって結構難しい。客の半分ぐらいが日本人だった。

カオソーイとマッサマンカレー(80バーツ)

店の向かいにある「ワット・マハー・ウマ・デヴィ」という寺院がタイ人で大盛況。ヒンドゥー教のお寺であり仏教が中心のタイでは珍しいらしい。
ワクチン3回打った証明がないと入れないらしく熱心に係員が検査していた。なんじゃそりゃ。他の寺は入れてんぞ。

 

あまり胃の調子が芳しくなかったが、シーロム周辺はモールが多くトイレに困らなかったので良かった。これが昨日のタムカセーあたりだったら終わっていた。

 

 

シーロム14:50…15:00ラチャダムリ15:50…16:10ワット・サケット

今日は大荷物を背負って歩いていることもあって早くも体力が限界になってきた。
シーロムのトップスマーケットで土産を物色するがいまいち満足できなかったので、Grab bikeを発動してラチャダムリの「BIG C」に寄り道することにした。昨日覚えてしまった蜜の味。

この「BIG C」だけで大抵の土産及び食料品は揃うと思われる。
先ほどの段階まで、この巨大スーパーを知らなかったのが個人的には誤算だった。
よくよく振り返ったら、一昨日来たカオマンガイ屋のすぐそばだった。事前調査が足りない。
台湾のカルフールみたいな感じですかね。タイ旅行の最後にここに寄るのは悪くないかも。

「BIG C」

 

私がずっと探していたタイ限定のコアラのマーチ(六角形状のもの)はこの店でもついぞ見つけることができなかった。もう廃盤になったのだろうか。

ネットの古い情報に騙され、目の前にあるシティタワーの中に伊勢丹があると思い込んでかなり無駄な時間を送ってしまった(2020年8月に閉業)

ここに限らずこの旅行を企画するにあたってかなり情報収集に苦労した。
地球の歩き方」は出版社が替わりろくに最新版が発行されておらず、ネットの情報はコロナ前のもので止まっているためである。いちいち吟味する必要があった。

2022年現在の旅行客向け現地情報なんてほとんどないので、必然的にSNS頼みになる。今時そんなものを発信してくれてる人は少ないので、旅行をしている方の生の情報が大変ありがたい。

シティタワーはよく考えたら4年前に立ち寄った場所だが全く覚えがない。連休だからかかなり賑わっていた。

 

一通り買い物を終えて、締めの観光地としてワット・サケットを訪問した。(入場料40バーツ)
ここは高台にあり、バンコク市街が一望できる。
地下鉄駅から歩けなくもないがグラブ・バイクを発動して移動。陽光が祟り、だんだん距離的に歩けるかというより、いかに歩かないかを考えるようになってきている。
高台といっても階段100段ぐらい。
高層ビルから離れており非常に眺望が開けているので、高い観覧料払って王宮(500バーツ)なんぞ行くのであれば十分選択肢に入れていいと思った。

ワット・サケット

 

ワット・サケットからの風景
ワット・サケット17:30→17:40ファランポーン18:25→19:12ラートクラバン19:15→19:20スワンナプーム国際空港 ORD383

二日目にも乗ったチャチューンサオ行き383列車で締めとする。また国鉄での空港アクセスという物好きのルートを開拓…

 

圧巻の踏切通

ラートクラバンまで6バーツ。
このルートを使えば、パヤータイ駅からエアポートリンクを使うことに比べて約35バーツ交通費を節約できる。
ただ、国鉄に慣れていなければ全くおすすめしない。

しかしファランポーンーパヤータイ間は日本では考えられないようなスラム街の町並み。
4両編成にボックス1人程度でアソーク駅までは乗る一方だったが、それ以降が降りる一方。
アソークの都市ビル群の中をボロボロのディーゼルカーが非電化単線のなか走っていくというのはえも言われぬ気分。

スワンナブーム空港駅の1つ前にあるラートクラバン駅で乗換。
線路を横断してエアポートリンクに乗り換える。乗換通路という概念が崩壊している。

ラート・クラバン駅での乗り換え(左がエアポートリンク、右が国鉄駅)

スワンナプーム空港から後は日本に帰るだけ。

チェックインの列に並んだが、陰性証明を係員がきめ細かくチェックしているせいで、なかなか列が進まない。
結局自分の番になるまで50分以上かかった。ホントに百害あって一利なしの制度だ。
チェックイン時に、日本語式フォーマットの証明を提示する必要があり急いで結果を書き込んだ。

スワンナプーム空港は出国審査が終わってからのスペースでも、食べる場所がバーガーキングやらサブウェイやら結構開いていたので、無理にチェックイン前に食べる必要もなかった。
成田空港とえらい違いだ。

余談だが、スワンナプーム国際空港出発ロビーの「R」「S」の間にあるエスカレーターに乗ると、展望デッキに行ける。

ただ、実際は展望とは名ばかりで空港職員の休憩スペースになっていた。興味ある人は行ってみると面白いが特になにもないです。

さよならバンコク
スワンナブーム空港23:15→7:30成田空港 ZG52

帰国便は3席空いていたのでずっと横になって寝ていた。
7時15分頃到着→7時30分頃に機外へ→7時55分頃に検疫・税関手続きが終了。晴れて自由の身になった。
これでも楽になったというのだから、5月31日までに入国していた方々の苦労たるや本当に脱帽する。*1

8割ぐらいの人がMYSOSを青色にしていた。
隣に並ぶ検査客用に並ぶパイプ椅子のお世話にはならなかったわけだが、現場でもQRコードを見せてくださいと言われたり紙を渡される導線を歩いた。
さっさと終わらせたい人はMySOSを青色にしておくことは絶対条件といえよう。
改めて述べるまでもないが、成田の検疫は役所仕事の悪いところが全部出ているという印象。
国内で散々感染拡大しているのだから、根拠薄弱な制度を続けている意味はないように思われる。*2

 

今回はまず自力で海外に行けたということ自体に非常に満足した。
タイ国鉄は私にとって天国のような空間であることを認識させてくれた。次回は是非国境超えに挑戦してみたい。
マスクがどうたらにしても、日本で行われていることが決して日本特有じゃないと認識できたのは個人的には今後のためによかった。(おわり)

*1:国籍にかかわらず全員検査する制度だったため。

*2:※この制度は2022年9月7日に緩和されたので、現在は条件を満たせば検査が必須ではなくなっています。