- ブハラ-1駅 5:37→8:10サマルカンド駅
- ◆レギスタン広場
- ◆Ikat Boutiques Cafe
- ◆シャーイズビンダ廟群
- ◆バブル・シャシリクハナ
- サマルカンド駅18:16→7:04ヌクス駅
ブハラ-1駅 5:37→8:10サマルカンド駅
朝4時起きとはいえ日本時間では8時なので昨日の晩よりは目が冴えている。
ブハラ駅はカガンという街なかから20分ぐらい離れた場所にあり、朝からホテルにタクシーをチャーターしてもらった。
朝っぱらからシャルク号(Shark)に乗り込む。10両編成で8割ぐらいの席が埋まっていた。ほぼ満席。
都市圏には「アフラシャブ号」という看板列車が走っているが、タシュケントから出発する乗客の利便を前提に考えられているため、サマルカンド⇄ブハラでは時間帯がめちゃくちゃで観光としては使い物にならない。
さらにウズベキスタンの列車は毎日走っているわけではなく、隔日や特定曜日しか走らない列車が多いので、旅程を作るのに骨が折れる。列車自体の本数も少ないので座席を確保するべく発売日である乗車45日前に確保していた。
◆レギスタン広場
サマルカンドに到着し、まず3番バスで「レギスタン広場」へ向かう。この広場は説明するまでもなく、ウズベキスタン国内で最も有名な観光地であろう。
バスは一律1400スムらしい。30分ほどかかって到着。
レギスタン広場からシャーヒズィンダ廟群まで行くとちょうどトラムがあり駅から周回できるような行路になっていることを、昨晩になって知った。
本当は反対方面にあるティムール廟も見たかったが、私はこのあたりから具合が悪く断念。
レギスタン広場は、ブハラのメドレセをさらに広くしたような広大すぎるエリアだった。
文様は相変わらず美しい。モスクの中に高台があり街を望めると地球の歩き方に書いてあったが工事中で入れなかった。
レギスタン広場を出て北方向の道沿いにある観光案内所に入り、ドルが引き出せる場所はないか聞いてみる。
なぜこんなことを聞いているかというと、ブハラの宿代をドルで払ってしまったためにドルの持ち合わせが減り、もし今後ドルでしか払えない場面が生まれると詰む状況になっていたためである。*1
相手がドルでと言っても大抵スムで払えるから大丈夫だ、というアドバイスをもらったので特に両替はせずに続行することにした。
◆Ikat Boutiques Cafe
朝からナンしか食べておらず限界なので、レストランに入り早めの食事。
ここは日本人の方が営業されているレストランでかなりおすすめである。
オーナーの女性の話では、我々が旅に出る1週間ほど前に地球の歩き方の改訂版が発行され、新たに店が掲載されたことで日本人観光客が次々に押し寄せているということであった。
ここに限ったことではないがなぜウズベキスタンを選んだのですかという、興味本位なのか知らないが面接のようなことを聞かれる場面が旅行中いくつかあった。
私は鉄道に乗りたいからということしかないのだが…
この店は食事も美味しく、ウズベク食器も売っているのでとても好感を持った。この後の行程でも何度も食べたがラグマンはおすすめです。
◆シャーイズビンダ廟群
観光を続けるため、シャーイズビンダ廟群を訪問。
私自身はここが体調不良のピークであった。おそらく熱37.5度以上あったと思われるが、20分ほど休憩して少し快方に向かったと判断し観光再開。体調不良の原因はウズベキスタンは割と乾燥気候で30度超えの割に涼しさを感じるが入国以降ずっと半袖を着ていたことぐらいしか、思い当たる節がなかった。
数ある廟の中でも、とりわけ美しい観光地だった。特に最奥の廟に取り囲まれたスポットが素敵。(一番良かった場所で風邪をひいていたということの方が私にとっては思い出深いのだが…)
コーランを唱えているイスラム系住民をちらほらと見かけた。
この廟の近くにはバザールがあり、そこで飲料やティッシュなどを補給した。
◆バブル・シャシリクハナ
私はこの時は同行者に大変申し訳ない思いをさせたのだが、もはやこれ以上観光する気力がないので、シャシリク店「バブル・シャシリクハナ」に行って休憩。
注文が結構大変だったが、それなりに店員が親身になって聞いてくれたのでありがたい。ウズベキスタンの郷土料理であるシャシリクを貪り食べた。焼き鳥など比較にならないほどボリュームがあり4本でも病人の頼む量ではなかった。生野菜も結構食べたが食あたりにはならなかった。
夜行列車の時刻も近いのでトラムで駅に戻る。このトラムはタシュケントの路線で廃止になった車両をそのまま持ってきているらしい。
車内でうたた寝していて、あーもう終点か……と目をこすり起きたら、なぜか道路の途中で止まっている。
停電や事故なのかわからないが20分以上同じ場所で止まっている。?? おかしい。
次々にトラムに乗っていた人は降りて行き歩いて目的地へ向かっている。
我々も降りた。
タクシーを捕まえようにもなぜか賃走ばかりでなかなか乗れないので、奥義「YandexGO」を発動。10分ほどでタクシーが配車でき何とか乗り越えた。
この旅行の中で、最も行程が崩れかけ危なかった場面である。*2
なんとかサマルカンド駅に戻ってきた。
ウズベキスタンは未だに紙の乗車券をソ連式で発行している唯一の国であるため、乗車券を是非記念に持ち帰りたいと思っていたので、KASSA(乗車券発売所)で交渉チャレンジ。
しかし全然列が進まずタイムリミットを迎え、退散。
サマルカンド駅構内には両替ができるATMが置いてあった。
しかも超貴重なJCBマーク対応機*3があったので、機械に差し込んだが営業時間外だった。
この時私は両替の金額を誤るほどフラフラで、本当にこのまま次の目的地に行って大丈夫なのだろうかというほど弱っていた。
ただウズベキスタンはそう簡単に再訪できる国ではない。ここまで来て簡単に退散するわけにはいかない。
ちなみにスーツケースをお持ちの方に朗報ですが、サマルカンド駅には荷物預かり所があります。
倉庫のような空間に荷物を置いて札を係員から預かる。5000スム。
何のセキュリティもないが、係員が見張っているのでまあ大丈夫なんだろうと思います。
今回訪れた他の駅では見かけなかったのでこの駅独自のサービスなのかもしれない。
サマルカンド駅18:16→7:04ヌクス駅
まあなんだかんだで定刻に来たヌクス方面行きの夜行列車に乗り込む。サマルカンドよ、さようなら。
この時の夜行の予約が1等車の快適な「リュクス」であったことがこの後においても非常に大きかった。ここからどんどん体力が回復していったように思う。
日本人のサラリーマン並みの所得があるのなら、個人的には(一人旅でなければ)リュクスを選ぶに越したことない。
出発して2時間ぐらいしか結局起きてなかった。あとはほとんど寝ていた。
*1:ウズベキスタンを旅行する上で、ドルが必要になる場面が出てくるが土産屋・レストラン等で必要以上にドル紙幣を消費せず、できるだけスム払いしたほうがいいと思った。キャッシングによる円→スムや両替所でドル→スムにするのは簡単だが、ウズベク国内でスム→ドルにするのはかなり難しい。スムは日本に持ち帰ってもただの紙切れであるし、スムを意識的に優先して消費すべき。ホテルを現地払いなどにしていると詰みかねない。
*2:※いやーこの旅行総じてですが、本当にヤンデックスがなかったら積んでいた場面がいくつもあったと、今思い返しても感じます。中央アジアでは必須のアプリです。
*3:海外旅行では常識ですが、VISAとMastercardの二刀流が安全です