2021年7月に就航した東京九州フェリーに乗りたい…という目的を叶えるだけの旅。
横須賀港23:45→21:00新門司港 東京九州フェリー「はまゆう」
出港1時間前に京急横須賀中央駅に到着した。フェリーターミナルまで徒歩15分ほどだが、この日は暴風雨で港にたどり着くまでが一苦労だった。40分前から搭乗が始まっていた。
今回は「ツーリストA」席だが、「ツーリストA」各部屋の両端には向かいにベッドがない個室まがいの箇所があり、今回はそこをばっちり押さえられた。(インターネット予約の最後の座席選択の部分で確認できます)
早速売店に行き、念願の御船印帳をようやく手に入れた。また手を出してはいけないものに手を出してしまった。
その後レストランへ、ジョッキのビールを久しぶりに飲んで満足。いやーフェリーで飲むビールは最高だ。このために一週間働いたんだよという高揚感がたまらない。
そのあと大浴場を堪能。時刻は午前1時を回り、外洋に出るかというところ。これで最長航路更新だと、意気揚々と寝床に付いた。下船後に振り返るとこの序盤がフェリーでの高揚気分のピークでした…
結論から申し上げると、夜間の時化に伴う揺れと個人的な疲労に襲われ船酔いでダウン、実質寝られたのは4時から9時という有様。夜中にトイレに駆け込む羽目になり、一大イベントである「それいゆ」(新門司→横須賀)との離合時はベッドから動けず、聞こえる汽笛で感じるのみという散々な有様だった。酔いどめを飲むのが遅すぎたことが最大の誤算。
悠々と歩きまわっていた人はいたので完全に私の長距離フェリーに対する準備不足を認めざるを得ない。何せ10時間以上の航行をするフェリーに乗ったのは初めてだったためだ。経験不足は罪。
足摺岬を通り、豊後水道に入る15時ごろになるとさすがに落ち着いてきて体調を取り戻し、夕食や大浴場でのんびりできた。
東京九州フェリーは食事はおいしいし、風呂は船にしては広いし、まだ就航から1年たっていない航路ということもあり設備に関しては清潔そのもので非の打ちどころがない。特に今の時代にネットから隔絶された空間をこれだけ享受できるのは船旅ならではで、最高にのんびりした時間を過ごせる。終わり良ければ総て良しというか、ひどい目に遭ったのに不思議と航路自体へのマイナスイメージはなかった。
トレーニングマシンやプラネタリウムもあり、基本的に暇することはないと思います。
まあ「思う」というのは私自身が利用できなかったからですが…
〔注意点〕
・とにかく、船酔いに気をつけろ!
・タオルは窓口で有料で貸し出してくれる
・レストランは開場時間に飛び込むこと。特に夕食は結構混む
・乗る前に波浪状況を確認しよう