2019年9月15日(日)
■釜石中央10:16→10:20釜石10:58→11:57上有住 釜石線「SL銀河」
今日はSL銀河号上りの運転日。
釜石線に乗るならSL銀河をからめたいと思っていたので、うれしい。
釜石線に乗ったことで、私は国内すべてのJR線をかじった(路線として一区間でも乗った)事になった。しかしまだまだ細かな路線が残っている。
途中の上有住駅で下車し、坂を下ってすぐにある滝観洞(住田町)へ。
この滝観洞は、まず受付でヘルメットとジャンパー・長靴が貸し出される。洞内はかなり狭く、屈んだり岩を避けたりしながら進む。全長700mだが、狭いので一般の道路を歩くより時間がかかる。
苦労してたどり着いた最奥の滝に感慨もひとしお。
探検気分満載。アドベンチャー好きにはたまらないが、逆に労せずして観光したい人には全く向いていないと思う。
洞内は涼しかったが、かなりのスピードで往復したので出たら汗だくになった。
40分は滞在時間として端から短いとは思っていたが、洞内が思いの外長くて危なかった。
しっかり見るなら1時間半は必要と思う。洞を出たら12時33分だった。
受付で住田町のグッズを売っていたが買う暇もなく駅へ。へとへと。この翌日は筋肉痛に悩まされた。
■上有住12:44→13:10遠野13:53→15:07新花巻 釜石線「SL銀河」
普通花巻行きは1両で立ち客もいた。駅前の道の駅で赤かっぱの可愛い遠野缶バッジを買った。遠野からさっき乗ったSL銀河にまた乗り込む。
このSL銀河は一本の列車だが遠野で80分近く停車したりするため、真面目に全線乗車すると5時間近くかかる。旅程をとても組み立てにくかった。
乗車時間が長いので、全区間乗る客も多くなく釜石ー遠野間と遠野ー花巻間で大きく客が入れ替わる。SL銀河は遠野で入れ替えなどを行うために長時間停車するため、あとから普通列車で追いつくという芸当が可能。かつての蜃気楼ダイヤを髣髴させる。
(上でも書きましたが、このルートで滝観洞に寄るのはオススメしません)
蒸気機関車の臨時列車に共通して言えることだが、乗るよりもその勇猛な走りを沿線から見ているほうが楽しい。
乗っていて唯一愉悦に浸れるのは、定期列車では味わうことのできない、その沿線の人出を眺めることだ。
宮守駅付近の橋梁(めがね橋)には写真を撮っている観光客が大勢いた。
花巻行きの先頭車両にはプラネタリウム鑑賞部屋がある。
感激する人もいるのかもしれないが近頃感情の死にかけている自分としてはそれほどでもなかった。
新花巻から宮沢賢治記念館へ。
路線バス土沢線を使うと博物館の入場料が無料になるため何とか組み込みたかったが、諦めてタクシー。
この周辺は宮沢賢治記念館と童話村・イーハトーブ館があり、一番展示がベーシックと思われる記念館だけ見ることにした。展示自体は15分ぐらいで見終わってしまった。
展示をいろいろ読んだが、宮沢賢治という人物は一般の文豪と同じように容易く理解できる人物ではない。
あと一般に使われてる教師時代の肖像以外にも肖像写真があって若々しくていい顔してるな、もっと使えばいいのになと思った。
注文の多い料理店の童話紙芝居を鑑賞。
■賢治記念館口16:19→16:37花巻17:08 →17:20北上 岩手県交通・東北本線
花巻まつりの日で駅前は山車が並んでいた。
北上で「みちのくラーメン」で味噌バターコーンラーメンを食べた。地元の大衆ラーメン店の趣。
この翌日の3日目は三陸鉄道の復旧(転換)区間に満を持して乗るつもりでしたが、諸事情で旅行自体を続けられなくなってしまい、ジエンド。
途中からあまり旅行気分でもなくなってきて、遠野以降はしばらく上の空になってしまいました。