アルプススノー社編集部

移動旅行、ときどき海外

中国2018秋(3)【重慶モノレール】

2018/11/12

宜昌東で目覚める。20分遅れ。
ずっと寝転がっているのにも飽き始め、通路の座席に座って車窓を見る。国内では今や出来ない体験だ。ブルトレ末期はこの通路座席は争奪戦になっていて、なかなか「あけぼの」や「はまなす」に乗っても同じことはできなかったが、この列車は座り放題だった。通路席に腰掛ける客は終始少なかった。

通路の電光掲示板には乗ったときから「祝你旅途愉快!」しか出ていない。アニメーションだけは無駄に凝っている。

広軌というのもあるが日本とは比較にならないほど揺れが少ない。線路の上を滑らかにすべっているような安定した走りっぷりで、発車したかも分からないほど静かだ。客車の衝撃もなく、揺れで目覚めるということが無い。

東海道線を150kmで爆走しているイメージ。となりの食堂車のかぐわしい香りが風で吹き込んでくる。

重慶北駅には15分早着した。特に考えもなく、北広場に出た。

全体的にめちゃくちゃ退屈だったことを除けば、客車寝台を味わえたのは良い経験になった。もっとカップラーメン以外の食事を買ってから乗り込むべきだった。

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腹が減っては何とやらなのでマックでジェスチャーを駆使してセットメニューを頼んだ。上海に比べると全く外国人の姿がなくなり少しアウェー感が高まった。

さてこれから繁華街である渝中区方面へ向かうが、重慶北駅の地下鉄駅は「北駅北広場」「北駅南広場」の2駅あり、北広場から10号線、南広場から3号線に乗れる(2018/11現在)。

重慶北駅の北広場と南広場は構内でしかつながっていない。ホームを降りたときに正しい方角へ出ないと、基本的にバスや車でしか行き来ができないらしい。
現段階では3号線と10号線は空港付近でしか接続しておらず、南駅が無いのはかなり不便だ…

しょうがないので10号線に乗り、乗り換えを2回して3号線に乗ることにした。

しかも重慶の地下鉄駅の路線図は、現行の路線ではなく将来開通した完成形が至る所に掲示されているので、小さい字で書いてある「暫未開通」という文字や、取ってつけたような目隠しシールをよく確認しておかないと勘違いする。初見じゃ絶対わからない…

北広場駅の有人窓口でやりとりに四苦八苦しながら交通系ICカードを買い、最初の目的地である牛角沱駅へと向かった。

牛角沱駅

私が今回重慶を選んだ理由は、①日本から直行便が飛んでいる②日本のODAで開通したモノレールが見たかった③洪崖洞を見たい、その3点に尽きる。

牛角沱駅の3号線ホームは、嘉陵江をまたぐモノレールを一望し、かつ2号線を上空から俯瞰することができる絶景スポットだ。

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写真を撮っている中国人が結構いた。3号線は6両編成と8両編成が混在しているが、8両編成はモノレールとしては世界最長らしい。

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■李子坝駅

ここはマンションにモノレールが突っ込んでいく画が撮れる。

最近急激に有名になったらしく、中国人観光客が大挙して訪れていた。撮影のための踊り場も整備されていた。

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重慶人民大礼堂

アクセスがよく分からないので牛角沱駅から15分ほど徒歩で向かったが、着いてみると、となりの駅(曾家岩駅)の出入り口があった。
駅は川沿いにあるのでめちゃくちゃ歩くが、一応地下通路でつながっているようだ。はぁ? 百度地図にもそんなこと書いてなかったのに。

大荷物を背負いながら15分ほど歩いた疲れが滲み出て、階段に座り込んでしまった。

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犬が普通に放し飼いにされてるのは、どの国に行っても慣れない。
三峡博物館は月曜日が休みだったので入ることができず。抗日展示を一度見てみたかったが残念。ジャグリングみたいなことをして遊んでいるのは中国の玩具なのか?

帰りは曾家岩駅の連絡通路を歩いて較場口駅へと向かった。
周公館の周恩来像を見ようと思って通路の途中でエレベーターを上がったのに、目の前に広がった10号線の建設現場とモノレールの風景に見とれてしまい、銅像を見るの忘れてしまった。

 

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較場口の乗り換えもくそ遠い。小什字駅は駅の周りが雑然とした雰囲気である。

小什字駅から宿まで歩く。 本日の宿は重慶荒島村(ロンリー・ビレッジ)ユースホステルである。
駅から歩いて10分ぐらいだが、めちゃくちゃ道が分かりにくい。深淵に続くような階段や野菜市場の真ん中、マンションの住民用ゲートを通過してエレベータで50階まで上がる。
およそ旅行客の通るような道ではない。初見で迷わずに行けたら天才だと思う。ここまで来てこの辺が一番異国感に溢れていた。

日本人の私にとても優しくしてくださった良い宿だったので、予約サイトをきちんと見て、向かうのがいいと思います。

荷物を置いて再び重慶の街へと繰り出す。

 

■解放碑

抗日戦争記念碑として1947年に建てられた塔。小什字から徒歩20分ぐらいかかる。重慶はアップダウンの多い街なので坂道が多く、かなり足腰にくる。

全然期待していなかったが、解放碑も結構夜景が綺麗だ。

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夕食として重慶小面を食べたいと思っていたのでそれらしき店があったら入ろうと意気込んで歩いていたが、解放碑の近くは超高級ビル街になっていて、そんな店は見つけられず。
解放碑から少し西南に下ったところが小面のおいしいお店がたくさんあるエリアのようだ。

しょうがないので洪崖洞に向かい歩いて行くと、フードコートらしき入り口を発見し中に入ると店がたくさんあった。
ここで羊肉麺を食べ、安堵。なかなか美味かった。12元は安い。スタバの市販コーヒーがラーメンより高い(20元)というのは考えられん。火鍋の店も多かったが、辛いものはあまり得意ではないので食べなかった。

 

■洪崖洞

自称、千と千尋のモデル。

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この旅行の掉尾を飾ると言ってもいい場所である。

この夜景を橋の上から見た時の感慨はひとしおだった。 この写真を撮れる「千厩門大橋」の歩道には歌を歌っている男、LED猫耳を売りつける人、人目を気にせず愛に耽るカップルなどがいた。

宿に戻ったのは夜8時を過ぎていた。青島ビールを飲んで就寝。