アルプススノー社編集部

移動旅行、ときどき海外

台湾観光旅行(2)

■高雄9:35→10:34枋寮 自強号

 

前回ドタバタで乗らなかった普快車(客車鈍行)についに乗車しに行く。

自強号は10両編成にもかかわらず、かなりの混雑で、まさかの無座(立席)。

 

■枋寮11:00→13:27台東 普快車

 

枋寮で降りるとホームに団体客のようなひとが群がっていた。普快車は台湾国内のツアーに組み込まれることがあるそうで、あの人たちも同じ列車に乗るのかなぁとぼんやり見ていたが、あっさり上りの新左營行きに乗り込んで行ってしまった。

台東行きは一番端のホームからひっそりと発車した。乗客は、台東観光の家族と台湾の鉄道ファン2人、日本人3人の約10名。

南廻線は1992年開業の新しい路線なので、路盤は良くあまりローカル線という感じがしない。しかし景色は息を呑む美しさ。特に内獅~枋山間と金崙~知本間は絶景だった。いつか最南端の墾丁にも行ってみたいものだ。枋野で上り列車の行き違い。

枋野~古荘間は25分近く走り続け、延々とトンネルが続く。非冷房というのがグッド。

 

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現代日本では客車普通列車は絶対に味わえないので、おすすめです。

 

◼︎台東14:00→15:57花蓮 普悠瑪自強号

 

今回初めて「プユマ号」に乗る。日本で例えるなら「サンダーバード」みたいな新しめの特急電車である。愛知県で車両が作られ輸出されたそうだ。台東-花蓮間は2014年6月に電化された。前に来たときはほんとに非電化の最末期だったのね…

台東始発のこの列車は瑞芳を通過するので、花蓮で乗り換え。

 

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ほぼ満席だったが、吉安と花蓮でほぼ全員下車。

 

◼︎花蓮16:32→18:23瑞芳 普悠瑪自強号

 

花蓮台北間は台湾国内で最も座席が取りづらい区間だという情報があったので、この旅へ行く10日前に試しに予約システムを利用してみたがほとんど満席で参った。

 

ネットで情報収集していると、台鉄の予約システムは駅ごとに枚数が割り当てられているらしい(イールド管理)。

つまり、花蓮ー瑞芳間を移動する場合、花蓮ー瑞芳で検索すると満席なのに、花蓮から一つ台東寄りの吉安駅や、229列車の始発である志学駅から検索をかけると座席があったりする。今回はまさにそのパターンで吉安からの特急券を予約した。私は知らなかったが、日本のJRでも繁忙期にはイールド管理が活用されているようである。

普悠瑪号は台湾鉄道の中ではかなり快適といえるのだが、8両編成では明らかに座席の数が需要に応えられていない。

これで無座厳禁(立席乗車不可)ではクレームが来てもおかしくないと思うけど…

この229列車に乗れないと、花蓮発で瑞芳に停まる電車は2時間後まで来ないので、指定が取れたことは非常に大きかった。この列車のおかげで、九份に立ち寄れる運びになったのである。

瑞芳に停車する特急電車はとても少ないので注意するべし。

 

■瑞芳18:55→19:05九份20:10→20:20瑞芳20:53→21:29松山 基隆客運788

 

九份に行くバスは駅から200m程度離れた場所から発着。タクシーの客引きがうるさい。

ここでうっとうしいのだから、台北からのバスが出ている忠孝復興駅はすごい攻勢なのだろう。瑞芳駅のコインロッカーはものすごく奥まった場所にあった。

 

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急に日本人が増え、なんだか箱根や日光に来たような気分。しかもリア充のような人が多く、せっかく高雄以降で海外気分全開だったのに、興ざめだった。

最も印象に残ったのは何食わぬ顔で観光客の間を走ろうとするゴミ収集車だった。まあ九份に来たのは台北に来たアリバイづくりなので、これでもOK。

最後にだめ押しで、松山駅で下車し饒河街夜市に寄る。

前日の六合夜市の規模を想像していたが、軽くその倍は人がいた。人が多く少し疲れた。イカ焼きとネギ巻きを食べた。ネギ巻きは、味がイマイチ。どちらも、めっちゃ辛かった・・・

自分には、高雄ぐらいの規模の街がちょうどいい。