四連休をつくり、九州を時計回りに一周しました。
この旅で南九州(豊肥本線以南)の鉄道は、路面電車を除き完乗したことになりました。
タイトルの「儚き風景」というのは、旅の道中ほぼ雨だったことと、乗客がほとんどいない列車が非常に多く、寂しかったことによります。
■品川6:00→10:31小倉 東海道・山陽新幹線「のぞみ99号」
まさに至高の空間。
日々のストレスに塗れた仕事も、すべてはこの日のためだったんだと思うと、働いてよかったと思える。
発車早々、素晴らしい朝焼けが見れた。
西日本管内に入ると、車掌が軽めの観光案内を交えるようになった。マツダスタジアムの手前の車両基地に、大量の真っ黄色車両と227系電車を俯瞰して、西に来ているのを実感した。
今回の第一の目的は、松本清張美術館に行くことであった。
館内で「日本の黒い霧」というショートムービーを1時間鑑賞した。
また、再現された書斎には数え切れないほどの書物が揃っていて、「机に近い場所においてある書籍から、清張がどのような本に興味を持っていたかの移り変わりを推察できる」というようなことが解説として書かれていた。結局のところ、本をどれだけ読むかでこういうブログに書く文体等が変わってくるのかな…
今の環境に溺れて視野狭窄に陥っては、見えるものも見えなくなると強く感じた。
■西小倉13:22→13:39門司港 鹿児島線準快速
展示してあった583系電車を見て、これに乗れる日は来るのだろうかと思索した。
焼きカレーが有名なのは知らなかったが、入りやすい店があまりなく、一人身が来る街ではないように思った。
■門司港15:52→16:05小倉16:09→17:27別府 日豊線「ソニック35号」
ソニックの883系は、デザインこそ斬新だが、ガタついて来てる。自由席は適度に空いていた。
■別府17:32→19:11佐伯 日豊線普通
憧れだった415系による南下。
大在・幸崎ぐらいまで混んでいたが、それ以降は閑散。
九州は国鉄式駅名板が非常に多く残っていて、関東の人間からするとかなり新鮮な気分に浸れる。
■佐伯19:33→21:11延岡 日豊線普通
佐伯~延岡間は、おそらく日本屈指の、普通列車による通過が困難な区間。
一日3往復で、朝の1往復はどちらかの起点に前泊しないと乗れないという鬼門ぶりである。特急は1時間に1本と多いので素通りしようと思えば簡単だが、敢えて普通列車に乗った。
乗客2人。上岡で3人乗ってきたが、直川で3人、重岡で1人降り、重岡から延岡まで私1人だった。
重岡では普通・特急・貨物列車と行き違いで22分停車。
高校生に挨拶された。旅行中で、この駅が一番寒かった。