アルプススノー社編集部

移動旅行、ときどき海外

発破技士実技講習

2023年夏季発破技士講習に参加した。
私は昨年の10月に何を血迷ってかこの資格を趣味で受験して、辛くも合格した。
しかしこの発破技士という資格はボイラー技士同様、実技の経験を有するか又は火薬保安協会が実施する「実技講習」を受講しないと免状が発行されないという制度になっている。実務経験のない人間は実技講習一択となる。

私は合格後ほどなくして士気を失い、当分筆記合格のみの塩漬けにするつもりだったが、いつまでも試験に合格したということだけ残していてもしょうがないので、夏休みの消化をこれに充てることにした。

この実技講習は年2回東京都だけで開催されているため(かつては別の都市でも行われていたらしい)、遠く四国や九州から受講しに来ている人たちもいらっしゃった。
そのせいか受講1ヶ月前にホームページに受験案内が掲載されたが、数日であっという間に満席になっていた。*1
支出経費はかなりのものだが*2、遠方の方々に比べれば千葉からスーツケースを抱えてきているのなんぞ、まだたやすいものだ。

1日目は八王子学園都市センターという駅前のコミュニティセンターでひたすら座学・座学・座学。
久々に朝9時15分から夕方6時半頃まで講義を聞き続けるという行為。
受講者40名のうち約30名ほどは、実務従事者や関連する企業に勤めているような人たちと見受けられたので、私のようなド素人は非常に肩身が狭い。

内容についてはこれでもかというほど詳しくブログに書いている方がいらっしゃるので、リンク先を参考にしていただきたい。
私も大いに準備の段階で参考にさせていただいた。

ameblo.jp

私の参加回は全体を通して休憩時間を柔軟にとってもらえたので、不自由さや不満は全く感じなかった。

2日目は八王子市内にある採石場で発破の実演を見学し、その後主に電気雷管の発破演習を班ごとで行った。
この講習の最大のメインというところ。

ところが指定された集合時間になっても来ない方が1名、どうやら寝坊らしかった。私の前方に座っていた講師の方が、関係機関にうまく煙に巻いた表現で取り繕って連絡をしていて、その絶妙なやり取りに舌を巻いた。

発破演習

発破は、実際に見るとスケールのデカさに驚く。
個人的には、演習の過程で電気雷管の電線どうしを結線する作業が幾度となくあり、昨年落ちていまだに取得できていない某資格への熱が再燃しかかった。

木板の爆破後写真

13時頃八王子駅付近のクリエイトホールに戻ってきて残りは講義。
親ダイや後ガスといった用語がこの業界では普遍らしい。講師の方々のご自身の経験談を踏まえた話がとても面白かった。
試験に出ますよというポイントは「確かにそうだな」と思わされるところが多かったので、受験前に受けても良さそうだと感じた。*3
ボイラーの時は、講習が試験に役立ったとはあまり感じなかったが、発破技士は範囲もそこまで広いわけではないからだろうか。

18時半頃解散。最後に修了証を受け取り解散。
ボイラーの時と違って今回は試験に合格した後に受講しているので、気負いが何一つなかった。
2日目の講習が無事終了した後にホテルに戻ったが、あまりにやることがなく暇を持て余した。
次の日は高尾山へ軽い登山をして帰宅したが、あまり取り立てて書くこともないので、割愛。以上。

*1:一般人がもし受けるのであれば毎日東京都火薬類保安協会のホームページを頃合いになったら血眼になってチェックするしかない。

*2:1回海外旅行に行けるレベルの経費。

*3:ちなみに私が受講した時は、試験合格者とこれから受験する人の割合が3対1ぐらいであった。