第二種電気工事士試験を受けました。
だいたいなぜこんな試験を受けているのか?というと、昨年(2021年)趣味で受けていた「消防設備士試験」で電気工事士を持っていると多数の科目が免除されるというものがあり、それにつられたというだけ。それだけ。
この昨年(2021年)末の安易な決断が、結果的に2022年をこの試験に捧げることになるという惨事を巻き起こした。
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上期を受験。5月に筆記試験、7月に技能試験の二段構えの試験。
筆記はそこまで難しくないといわれるが、電気の勉強未経験の私は、当初チンプンカンプンで割と苦労した。まあ無事合格できた。これはいい。
しかし次の技能試験はやっていてプレッシャーが半端ない。
・筆記に受かって受けているので後戻りが効かない。
・ここまで来るだけで、練習材料費と受験料含めて40,000円超えている。
・この技能試験、時間がカツカツ。慣れていても制限時間いっぱい。ちんたらやっていたらすぐ時間なくなる
これらの重圧が練習していても重くのしかかってくる。
技能試験の問題は予め公表されている候補問題No.1〜13から出ると分かりきっているが、この13問は難易度(工程量)に差があり、20分ぐらいで十分出来上がるものもあれば40分使ってもかなりギリギリになる問題もある。
ちょうど技能試験日のころ、旅行や仕事の繁忙期が重なって候補問題のうち5問程度しか実際に手を動かして練習することができず、当日はとにかく簡単なやつ出ろ!と祈るしかなかった。
いざ当日、千葉県2022年上期の問題はNo.12だった。
この問題はPF管とアウトレットボックスの問題で、他と比べて決して易しいとは言えないが、奇跡的にこの問題を練習したことがあり35分でなんとか完成に至った。
私が勝手に地雷扱いしていたNo.5、No.7、No.11を引かなくて本当に良かった。ありがとうホーザン山内さん。
………ところが……
技能試験は見た目がいくら完成されていても、欠陥基準に当てはまるものが一つでもあると失格という非常にシビアな試験。
欠陥の基準に、
「引掛シーリングローゼットについては,真横から目視して絶縁被覆が台座の下端 5mm 以上出ているものを欠陥と判断する」
という割と初歩的なものがあるが、この欠陥ポイントが何故か抜け落ちてしまった。
これは参考書等でも再三、近年増加しており要注意すべき欠陥の一つとされています。気づいたのは試験が終わって数時間後に参考書をぱらぱらと見返していたときでした。
あまり実技試験というものに慣れていない私は、残り時間への焦りかスイッチと同じ寸法でシーリングの心線を無意識で剝いていたのです。
思わず天を仰ぐとはこのことか。
リングスリーブのチェックなんてしている場合じゃなかった…
私はこの直前に趣味で受けた危険物甲種もあと1問という所で落ちており、直後のメンタルはズタズタにされた。
何が原因かって、そもそも心線を剥く長さを完璧に覚えろって話だ。そこが曖昧だからこういう事故が起こる。
冬までにメンタルを回復して、候補問題を研究して、もう一度悔いを取り返したい。これはその時のために書き残しておく。